【楚喬伝（そきょうでん）～いばらに咲く花～】24話・25話・26話のあらすじとネタバレ感想。処刑場で家族の死を知った燕洵は我を見失い、聖旨を受け取らず兵士にも抵抗します。これを皇帝への反逆と判断した宇文懐は、兵士たちに燕洵への攻撃を命じ……。
24話のあらすじネタバレ
処刑場では執行官の宇文懐が、皇帝の聖旨を読み上げました。
その内容は、幼い頃より人質として魏に滞在していた燕洵は謀反に関与していないとして、一族の火刑を見届けるのをもって罪を許すというものでした。
処刑場に燕一族の首が並べられて初めて、燕洵は家族の死を知ります。
我を見失った燕洵は聖旨を受け取らず、跪くこともしませんでした。
これを皇帝への反逆と判断した宇文懐は、兵士に燕洵への攻撃を命じます。
燕洵は兵士に胸を刺されても、剣で腕を切られても、家族の首が入った箱の方へと進み続けました。
宇文玥はこれ以上見るに耐えず、時間をかせぐためにも、首実検を省略して火刑を行うことを提案。
思い通りにさせまいと宇文懐が反対したその時、燕洵の母 白笙が現れます。
彼女は燕洵の代わりに自分が家族の首を検めると申し出ました。
24話の感想
今回の24話は、最初から最後まで胸が痛すぎました。
目の前で家族の首が並べられるなんて残酷すぎます。本当に反逆者ならまだしも、無実だからなおさら……。
悲しみや憎しみで我を見失う燕洵の姿は見ていられないほどでした。もしかすると彼は、宇文玥のことさえ恨んでいるのかも……。
たとえ燕洵が生き延びたとしても、今後の行く末が心配でなりません。
白笙の言うとおり、この世界には必ずしも道理があるとは限らない――。
真実かどうかよりも、正しいかどうかよりも、皇帝の心ひとつですべてが決まってしまいます。
できることなら、次の皇帝になる人物は元嵩のような善良な人物であってほしいものです。
25話のあらすじネタバレ
白笙は家族の首を1つ1つ確認しました。
火刑が執行され首が投げ込まれると、白笙は自害を図ります。
彼女は最期に「惨めな姿をさらしてでも、もがき苦しんででも生き延びなさい」と燕洵に言い残して死亡しました。
直後に燕洵を赦免する旨の聖旨が届き、燕洵と星児は再び投獄されます。
燕洵のために何もできなかった淳公主や宇文玥は、己の無力さを責めずにはいられませんでした。
その一方で、燕洵を亡き者にしようと画策する者たちもいました。
宇文懐、趙西風、魏舒游といった燕一族の処刑に加担した者たちです。
彼らは燕洵にとって一族を殺した仇となってしまったため、燕洵を生かしておくわけにはいきません。
とは言え、燕洵を赦免する聖旨が出てしまった以上 表立って手を出すわけにいかない宇文懐は、梁の蕭玉に力添えを頼みました。
獄中では、星児と燕洵が同じ牢に入れられていました。負傷している燕洵は意識がありません。
そこへ、蕭玉が差し向けた刺客が現れますが星児が返り討ちにします。
その頃、燕洵を救いたい宇文玥は淳公主に会いに行きますが……。
25話の感想
燕洵が助かって良かったです。
皇帝が燕洵の死を免じたことで、宇文玥も表立って燕洵を助けられるようになりました。
ただ、今の燕洵は、宇文玥さえ恨んでいるかもしれません。
もし今後 燕洵が魏への復讐を決意したとしても、宇文玥や元嵩との友情はそのままであってほしいと願います。
26話のあらすじネタバレ
星児から生き抜くよう励まされた燕洵は、いつか長安を血の海にすると復讐を誓いました。
牢の外では仲羽の仲間たちが燕洵の救出を決行しますが、蕭玉に阻まれてしまいます。
両者が戦いを繰り広げる中、趙西風が牢に乗り込んできました。
趙西風は、燕洵が逃亡した日に矢を放ったのが宇文玥であることや、宇文玥がひそかに燕家の情報を集めていたことを話し、宇文玥が裏切り者だと印象づけました。
そして、かつて星児に指を切り落とされ恨みを晴らすべく、星児の指を切り落とそうとします。
すると、燕洵は星児に代わって自分の指を切り落としました。
その後、趙西風と入れ違いで宇文玥が牢にやって来ます。
燕洵は、自分の体に矢を放ったことや、燕家の情報を集めていたのは本当かと尋ねます。
宇文玥がそれらを肯定すると、燕洵は「10年来の付き合いなのに！」と涙をこぼしました。
燕北では各部族が独立を図り、戦を繰り広げていました。
このままでは魏の国境が危うくなってしまうため、早急に燕北の統治者を選抜する必要があります。
しかし、猜疑心の強い皇帝は、権力のある皇族や貴族を選ぶことはありません。
第2の定北侯が現れては困るからです。
宇文玥はこの状況を利用し、貴族門閥ではない有能な者の名をわざと宮中で広めさせました。
そうすることで、いくら皇帝が貴族門閥を排除しようとも、今度は別の誰かが権力を強めるといった不安を皇帝に植え付けようとしたのです。
そして、皇帝に分からせようとしました。
結局、損得抜きで燕北を任せられるのは燕洵だけだと――。
これが、宇文玥が燕洵を守るために用意した策でした。
26話の感想
星児の代わりに迷いなく自分の指を切り落とした燕洵の姿に胸を打たれました。彼は、本当に星児を大切に思っているのですね。
そんな彼に、星児も心を動かされたのではないでしょうか。このまま2人が結ばれても何ら不思議ではないぐらい、2人の絆は深まっているように感じられます。
ただ星児は、恋愛感情というよりはあくまでも友人として燕洵を慕っているのかもしれません。もしそうならば、燕洵があまりにも切なすぎます……。
そしてとうとう、燕洵と宇文玥の友情にひびが入ってしまいました。
宇文玥は星児にもいろいろと誤解されたままですし、燕洵にも失望されて少し不憫。
本当は燕洵のことも星児のことも守ろうと尽力していることに、いつか彼らが気づいてくれると良いのですが。
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