【双花伝~運命を分かつ姉妹~】27話・28話・29話・30話のあらすじ。花木槿は非白と再会したものの、花錦繍の気持ちを考えたら非白のもとに戻ることはできませんでした。諦めきれない非白は、再び彼女を探します。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
27話のあらすじネタバレ
*一部、シーンが前後しています。
原府。仕立てた衣を連夫人に切り刻まれた花錦繍は、腹を立てながらも原青江を煩わせないために耐えていた。しかし、原青江が「耐える必要はない」と言ってくれたため、花錦繍は連夫人の部屋に乗り込み、衣をビリビリに刻んでやり返す。
さすがにこの行動は原青江にたしなめられてしまったが、今回は特別に許してもらえた。そして今後は、原府の家計を任されることになった。今や花錦繍に逆らえる者はほとんどいない。
崖落ちから生還した緑水は、胡勇将軍に「花木槿と段月容を殺すために力を貸してほしい」と頼む。
明鳳卿は長年探しつづけていた“大地の心”が肱月にあると知り、入手するために肱月へ行くことにした。
花木槿はこの村でも便利な品を発明し、村人たちに文字を教えた。段月容はというと、彼なりに主夫業をがんばっているものの失敗続きだった。
そんな中、月に一度の大きな市が開かれる日になり、段月容は村人たちと市に出かける。すると、その途中で非白に出くわす。
27話の感想
段月容はすっかり主夫が板についてきました。ただ、やる気はあるのだけど ことごとくうまくいかないのが少し可哀想ではあります。
普通なら、世子という尊い立場でこんな生活をすることになったら(しかも 女装しての主夫業)、かなりの抵抗感があるはずですが、彼はしっかり順応しているのが凄いです。もともと人質として10年間皇宮にとらわれていたので、生きるために順応する能力を自然と身につけたのでしょう。
それでいながら 「僕が君と赤子を養うよ」という男気もあります。そんな彼と本当の夫婦になったなら、花木槿はきっと楽しく幸せに暮らせると思うけれど、花木槿が好きなのはあくまでも非白なのでしょうね。
一方の花錦繍は、権力に飲み込まれつつあるように見えます。それに比例して 近ごろの彼女はゾクゾクするほど美しく、赤い花をあしらった今回の衣装はべらぼうに似合っていました。
28話のあらすじネタバレ
段月容は市に向かう途中で非白に出くわし、「花木槿はどこだ!」と問い詰められる。ケンカになりかけたところを村人に止められ、段月容はそのすきに逃げた。
段月容が住処に戻ると花木槿が泣いていた。非白からもらった簪が折れたことが悲しいらしい。段月容は非白への嫉妬心から、つい簪を放り投げてしまった。
すると、花木槿が殴りかかってくる。村人が止めに入った。この村では女を殴った者は処罰されるという決まりがあり、段月容(女装している)を殴った花木槿は一晩中 跪くことに。
花木槿に酒と食事を差し入れした段月容は、昼間のことを謝罪し仲直りをする。酔っぱらった花木槿は、段月容を非白だと間違え 想いを吐露する。非白にもらった簪がどれほど大切かを……。
花木槿を愛している段月容はそんな話を聞かされ複雑な気持ちになるも、結局その夜、折れた簪を修復する。
非煙は西営の前途のためには花錦繍との関係を修復するべきだと考えた。そこで、花錦繍に会いに行き、紅梅の香り袋をプレゼントした。これは、誰も知らない原青江の好きな匂いなのだ。
花錦繍はさっそく香り袋を身に着け、原青江のいる前で連夫人の横領を告発した。原青江が帳簿を調べさせると、確かに連夫人は横領していた。
皆が部屋を去ったあと、花錦繍は連夫人の赤子を香り袋であやした。ところがその後、赤子は香り袋が原因で湿疹が出てしまう。
明鳳卿は肱月で侍女になりすまして姚碧瑩に接触し、母親だと名乗る。しかし、姚碧瑩は突然のことで受け入れられず明鳳卿を追い出した。
明鳳卿は外で配下と合流し、宝物が眠る地下の入り口を見つけたと報告を受ける。
28話の感想
原青江が梅の香りを好むのは、謝梅香への想いがあるからでしょうね。
けれど彼は、花錦繍が梅の香り袋をつけているのに気づいて顔が険しくなりました。もしかすると、彼にとっては汚されたくない領域だったのでしょうか。
香り袋が原因で赤子に発疹が出てしまいましたが、これについては花錦繍も非煙もわざとではないはず。ただこの一件が、今後なにかの火種になるかもしれません。
一方の花木槿は日に日に非白への想いが大きくなっているようです。段月容の想いがまったく報われなくて、だんだん不憫になってきました。
それにしても村長は、おそらく段月容の正体を知っていながら通報せずに住まわせてくれるなんて とても良い人。この村が危険な目にあわなければ良いのですが。
29話のあらすじネタバレ
布を買いに出た花木槿は非白と再会する。非白は誰も知らない町でやり直そうと告げる。
花木槿は内心、こんなに遠くまで来てくれるなんてと感動したものの非白を拒んだ。非白を想う花錦繍の気持ちを考えたら、非白のもとに戻ることはできない。それに、段月容の無実を証明するために南国へ行く約束もしている。花木槿は「お互いのことは忘れよう」と告げて去った。
段月容もまた、従者の蒙詔と再会する。南国の状況を知った段月容は、自分の兵力が十分になるまではこの村にとどまることにした。
原府。花錦繍は政務中の原青江に食事を差し入れた。非煙のアドバイス通り、料理にはドクダミが入っている。ところが原青江は、料理を口にすると険しい顔つきになる。
ある日。花錦繍は連夫人から、原青江の心にいるのは亡き謝梅香だけだと聞かされる。教えられた密室に行ってみると、部屋中に謝梅香の形見が置かれていた。
それを見た花錦繍は、謝梅香の形見をすべて自分のものに入れ替えた。部屋に入ってきた原青江は激怒し、「謝梅香に変わる女はいない!」と言い放ち花錦繍に軟禁を命じる。
一方の非煙は、花錦繍の力になるつもりで助言をしたのに裏目にでてしまい困惑していた。
肱月。明鳳卿は地下でたくさんの宝石を見つけ、この場所を拠点にすると決める。
29話の感想
原青江はあれだけ花錦繍を寵愛していても、本当に愛しているのは謝梅香だけのようです。
花錦繍からすると、相当プライドを傷つけられたのではないかと。良家の出身ならば寵愛を失っても最低限の尊厳は守られるけれど、花錦繍の場合は出自が下賎なために寵愛を失えばそれで“おしまい”なんですよね。
これまでは原青江の寵愛に頼っていたところがあったけど、今後は自分自身の力もつけなくてはならないと思い直したかもしれません。
一方の非煙は 花錦繍の力になるつもりで手を貸したようですが、花錦繍は非煙にハメられたと感じているのでは?
30話のあらすじネタバレ
西庭の皇帝はますます原家を警戒していた。そこで、宋明磊は立太子を提案してはどうかと原青江に勧める。後継者争いをさせれば、皇帝が原家に目を向ける余裕もなくなるはずだからだ。原青江はその策に感心し、宋明磊を軍師に任命する。
軟禁中の花錦繍はここぞとばかりに連夫人から虐げられていた。原青江はそのことを知ったものの、まだ花錦繍を許すつもりはないらしく、身の程をわきまえさせるためにしばらくは放置しておけと配下に命じる。
この日もいつものように、花錦繍は残飯を無理やり食べさせられそうになっていた。すると、宋明磊がやってきて他の者たちを退出させる。宋明磊は軍師に昇進したが浮かない顔をしており、「人生で一番幸せだった時間は、雑役房で小五義の皆と楽しく過ごした時だ」と語る。
しかし、花錦繍は違った。彼女はあの頃のような侘しい生活に戻るつもりはなく、自分の力で運命を切り開くと決意していた。そのためにも、生きてここから出なくてはならない。
一方で司馬遽は、虐げられている花錦繍の様子を何度か見に来ていた。助けたい気持ちでいっぱいになるも、自分の立場ではどうすることもできなかった。
花木槿と段月容の居場所をつきとめた非白は、2人の会話に聞き耳を立てる。それに気づいた段月容は、わざと“本物の夫婦”と思わせるような会話を聞かせた。
非白が去ると、段月容は追いかけた。非白は穏やかな生活を花木槿に与えてくれたことに感謝しつつも、「胡勇が撤退したら花木槿を連れ帰る」と告げた。
原青江は宋明磊の助言に従い、2皇子を太子に推挙する。そうすれば、原家を警戒している皇帝は第1皇子を選ぶからだ。
その予想どおり、立太子争いは第1皇子が優勢となった。負けたくない2皇子は、原青江に助けを求めにくる。
30話の感想
文字(漢字)を勉強するシーンは、日本人の我々が見ても「なるほど」と学べるのが◎。村人の1人が、習った文字で恋文を書いたのにはキュンとなりました。
それにしても、花木槿と段月容のパートはなかなか動きませんね。村での生活は見ていて和むけれど、そろそろストーリーが動いてほしいところ。
一方の花錦繍は、やはり非煙にハメられたと誤解しているようです。花錦繍は自分を貶めた者には容赦ないので、非煙とも敵対する展開になりそう。
原青江は今は花錦繍に怒っていても そのうち許すでしょうから、花錦繍は返り咲きすると思われます。その時に真っ先に反撃を喰らうのは、きっと連夫人でしょう。
本ページの情報は2022年5月時点のものです。最新の配信状況は にてご確認ください。
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