【双花伝~運命を分かつ姉妹~】54話・55話・56話のあらすじ。皇帝となった原青江は、水害の被害にあった民の救済を花木槿に任せました。ところが、被災者に届けられた食糧は、宋明磊の策略によりカビが生えており……。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
54話のあらすじネタバレ
花木槿が全国各地に作った君記(商店)は、今や国の財力を半分以上 担うまでになっていた。
そんな中、皇帝となった原青江は水害被災者の救済を花木槿の君記に任せる。
君記の大番頭である斉放は 被災者に食糧を届けたものの、宋明磊の策略によりカビが生えていた。
さらに、斉放が指名手配されていた頃の貼り紙がばら撒かれ、君記の信用がガタ落ちしてしまう。
信用の回復が絶望的になると、原青江は花木槿の統率力が不足しているという理由で、娘の非煙を君記の番頭にすえた。
しかし、商いを1ミリも知らない非煙は 君記の商品をすべて高級品に変えてしまい、短期間のうちに商品は売れなくなり、余剰金もなくなり、多くの支店を失った。
その一方で、栄記というライバル店は順調に利益を伸ばしている。疫病を恐れる民のニーズに合わせ、抵抗力のある食材を大量に取り扱っているからだ。
その話を聞いた非煙は、栄記を真似て万病に効く緑豆を買い占め 薄利多売に切り替えた。
原府。
非流(花錦繍の息子)は宋明磊の策略により毒に侵され意識不明となる。
花錦繍は何日も付きっきりで非流の回復を願ったが、どんな治療をしても効果はなかった。
そんな中、こっそり現れた司馬遽が特殊な鍼(紫鉱?)を打つと、非流はたちどころに回復して目覚めた。
非流から「仮面をした人物に針を刺された」と聞いた花錦繍は司馬遽だろうと悟る。
一方の南国では、非清が交易のため段月容(南国皇帝)に謁見したものの、緊張でガチガチになりうまく交渉できなかった。
54話の感想
花木槿の作った君記が国の半分以上の財力を担っているなんて、皇帝の原青江からしたら脅威でしょうね。
それゆえに、原青江が君記をどうにかしたいと思うのは分かるのですが、宋明磊は君記を潰してどうするつもりなのでしょう。
宋明磊はこれまでも原家に復讐するチャンスはあったはずですが、結局 決行していません。原青江が皇帝になった今となっては、もう復讐は厳しいのではないかと。
君記を任された非煙は失敗続きですが、おそらくは花木槿の思い通りにことが運んでいる気がします。
一方の非清は使者として外交を頑張ろうとするも、緊張でオドオドしていたのが可愛かったです。がんばれ~🤗
そう言えば、疫病が流行っている南国は金蝉花が足りていないはずですが、その話はどうなったのでしょう。
55話のあらすじネタバレ
再び段月容に謁見した非清は、妻の助言のおかげで無事に交渉を成立させる。
一方、非煙が取り仕切る君記は潰れてしまい、損失を少しでも減らすために売れるものはすべて栄記に売った。
しかし実は、すべては花木槿の計画どおりだった。
彼女は原青江が即位したときから君記を潰されるに違いないと予期しており、あらかじめ栄記を作っておいたのだ。
そして、表面上は君記の権利を非煙に渡しておきながら、裏でいとも自然に君記の資産を栄記に移行させていた。
その報告を受けた原青江は、花木槿の手腕に感心すると同時に脅威に感じ始める。
それを見越したかのように、花木槿は栄記の権利をすべて原青江に渡した。
感心した原青江は花木槿を皇帝公認の皇商とし、国庫の管理も任せることにする。
だが最後に、より多くの優れた商人を養うためという名目で、秘伝書の「商訓」を提供するよう命じた。
すると後日、花木槿は「商訓」を町で無料配布した。
暗宮から盗まれた紫鉱が西都郊外に隠されているようだと報告を受けた原青江は、そのあたりの地理に詳しい花錦繍が犯人だと推測する。
そのことを密かに知った司馬遽は、花錦繍に「紫鉱を戻したほうが良い」と忠告したが、彼女は相変わらず聞き耳をもたない。
司馬遽はどんどん堕ちていく花錦繍を見ていられなくなり、こうなったら、花錦繍を殺して自分も後を追おうと思い 彼女の首をしめるが逆に短刀で刺される。
宋明磊はというと、花木槿がこれほどやり手だとは思ってもいなかったので、なおさら兵を募って勢力を拡大しようと躍起になっていた。
ところが、原家の沈昌宗に拠点を突き止められてしまったため、彼の目の前で部下を殺してすべての罪をなすりつける。
55話の感想
非清の外交がうまくいって良かったです。彼は根が素直だから、教わったことがしっかり吸収されるのでしょう。
一方の非煙は彼女なりに商いを頑張りましたが、結果的に君記は潰れることに。結局、すべては花木槿の手のひらの上でした。
事前に栄記を作っておき、いとも自然な成り行きで君記の資産を移行するとはお見事。しかも、秘伝書の「商訓」を無料配布するという大胆な行動にも驚かされました。
誰かに独占されるよりも、民と共有したほうが国のためになると判断したのかもしれません。
一方の司馬遽は、紫鉱で刀を作っただけでなく、今度は病を治せる鍼まで生み出しました。
そう言えば彼は、生涯にわたって宝(紫鉱)の謎を解明するよう命じられていましたね。
その設定が後半になって活かされてきました。やはりこのドラマ、登場人物の行動に矛盾が少ないのが凄いです。
56話のあらすじネタバレ
非清は江州の張之厳に帰順を求めるが追い返されてしまう。
その後、張之厳が山の上から江州の景色を見下ろしていると、今度は原青江が現れる。
原青江は民衆への愛を語り、天下が平定された日にまたこの山で酒を飲もうと約束した。
そうして、張之厳は帰順したが、原青江は引き続き張之厳に江州を治めさせることにする。
花錦繍は、かつて父親が物置に隠していた瑠璃の置き物(正気を失うやばいアイテムらしい)をようやく見つけ出した。
原青江の趣味からすると、この置き物を気に入るはずだった。
花錦繍の狙いどおり、瑠璃の置き物を自室に置いた原青江は正気を失い始める。
花錦繍の計画は他にもあった。
大臣たちを懐柔し、朝議の場で全員が非白を太子に推挙するよう仕向けた。そうすることで、原青江に非白への疑心を植え付けさせたのだ。
さらに、栄記の運営金を強奪することに。
その任務を引き受けた原奉定は、運営金を護送する斉放を殺そうとしたものの、この計画を知っていた司馬遽が斉放を助け出した。
しかしその後。
原奉定は斉放の居場所を見つけ出し、花錦繍に命じられた2つの選択肢を突きつける。
「2つの選択肢を与える。花木槿に横領の罪を着せるか、死ぬかだ」
「僕にその選択をさせるのは誰なんだ」
「お前がかつて好きだった――花錦繍だ」
「花錦繍か。生涯で唯一 僕を殴った女だ」
「お前を殺したくはないが、これが私の任務だ」
「この世で、何人たりとも金谷真人の弟子を殺すことはできない」
斉放はそう言うと、持っていた剣で自害した。
宋明磊が罪をなすりつけて殺したはずの部下は生きていた。
その男の供述により、原青江は宋明磊の企みをすべて知る。
56話の感想
原青江の体が日に日に弱っているのは、花錦繍が忍ばせた“瑠璃の置き物”のせいでしょうか。
中国版のあらすじには「長い間 部屋に置いておくと、人の心を鈍らせる」と書いてありました。
この説明どおりだとすれば、原青江が非白を疑いはじめたのも瑠璃の置き物のせいかもしれません。
一方の斉放に関しては、これまで見せ場があったような なかったような何とも言えないキャラクターでしたが、最後は俳優の迫真の演技に見入りました。アクションシーンも格好良かったです。
花錦繍は幼なじみの斉放さえも殺してしまうなんて……。もう、ここまで悪に手を染めてしまったら報いを受けるしかありません。
そしてそれは、宋明磊も同じ。
2人がどんな末路をたどるのか、最後まで見届けたいと思います。
本ページの情報は2022年5月時点のものです。最新の配信状況は[U-NEXT] (PR) にてご確認ください。
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