13話 ”喜び”の感情
雷の中の口づけ
小蘭花(心は東方青蒼)は長珩の手を咬んで逃げ、林の中で東方青蒼(心は小蘭花)を捕まえます。雷が鳴りそうになり、小蘭花(心は東方青蒼)は急いで口づけしようとしますが、東方青蒼(心は小蘭花)は今元に戻ったら長珩の命が危ないと考えて拒否します。
その時、長珩が小蘭花を捜しに来ました。小蘭花(心は東方青蒼)は東方青蒼(心は小蘭花)を木の陰に残し、1人で出て行きます。小蘭花(心は東方青蒼)は長珩の前で東方青蒼を月尊様と呼び、”月尊様はあなたと違って私を守り誰にも傷つけさせない だからここに残る”と言い、長珩はショックを受けるのでした。
木の陰で話を聞いていた東方青蒼(心は小蘭花)は思わず音を立ててしまいます。長珩が音の方に向かって攻撃をすると、そこには容昊が立っていました。容昊は東方青蒼(心は小蘭花)に笑顔を向けて手を引き、木の陰から出てこさせます。
そして容昊から小蘭花と東方青蒼が入れ替わっていると聞いた長珩は自分が術で戻すと言いますが、東方青蒼(心は小蘭花)は東方青蒼が霊力を取り戻したら大変だから解かないでほしいと言います。長珩と容昊は次のような策を考えました。
東方青蒼の体から小蘭花の魂だけを抜き出して水雲天に連れ帰り、魔法で体を作り直して魂を入れる。そして今の小蘭花の体は東方青蒼の魂を封印したまま破壊する。
ところが容昊が小蘭花(心は東方青蒼)を破壊しようとした時、東方青蒼(心は小蘭花)は小蘭花(心は東方青蒼)に駆け寄って口づけします。その時、雷が鳴り、2人は元に戻りました。
東方青蒼は霊力を取り戻し、長珩と容昊を攻撃。長珩は反撃しようとしますが、東方青蒼は長珩の目の前でわざと小蘭花に口づけします。容昊は長珩を連れて逃げました。小蘭花は東方青蒼が口づけしたことを怒って立ち去ります。その時、觴闕が宮殿で巽風が謀反を起こしたと報告に来ました。
巽風の謀反
東方青蒼は宮殿に戻って玉座に座る巽風を問い詰めます。巽風は東方青蒼の顔を見て元に戻ったことに気づき攻撃しますが、反撃されて倒れてしまうのでした。水雲天に戻った容昊は仙気が消えそうな長珩に自分の力を分け与えるのでした。
蒼鹽海では觴闕が東方青蒼に、巽風には海市主が力を貸していたと報告します。また觴闕は東方青蒼に、小蘭花が東方青蒼の体の中にいる時に霊力がなくなっていることを自分に明かしていたことも報告しました。
東方青蒼がなぜ霊力のない時に殺して月尊の座を奪おうとしなかったのかと尋ねると、觴闕は「大事な方を裏切ったりしません」と答えます。そう言われた東方青蒼は以前に小蘭花が言った「觴闕は裏切ったりしない」という言葉を思い出すのでした。
一方、目覚めて再び蒼鹽海へ行こうとする長珩。丹音は容昊が一生の半分の力を使って傷を治療したのにと言って長珩を止めました。その後、雲中君が長珩を呼び出して蒼鹽海へ行ったことを咎めます。そこへ容昊と丹音が駆けつけて長珩をかばいました。それにも関わらず雲中君は長珩の霊力を封印してしまいます。
蒼鹽海では東方青蒼が小蘭花の禁足を解きました。東方青蒼は小蘭花が侍女たちと楽しそうにしているのを覗き見します。東方青蒼は小蘭花の感情が同期されるのを防いでいた幽玉戒を指から外し、目を閉じて小蘭花の”喜び”の感情を感じるのでした。