蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~15・16・17話ネタバレ。長珩は小蘭花を連れ戻すために再び蒼鹽海に向かいますが、捕らえられて昊天塔に閉じ込められてしまうのでした。小蘭花は結黎に東方青蒼がくれた腕輪を渡して逃げるように言い……。
15話 蒼鹽海からの逃亡
蔵心の簪
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長珩は小蘭花を連れ戻すために再び蒼鹽海に向かいますが、捕らえられて昊天塔に閉じ込められてしまうのでした。
蒼鹽海では結黎が深夜に宮殿にいるところを觴闕に見つかってしまいます。結黎が觴闕の気を逸らすために自分には両親がいないと話すと、觴闕は自分も身よりがないと言いました。
2人は意気投合しかけますが虐げられてきたために逆に誠実になりたいという觴闕に対し、結黎が自分は狡猾に生きたいと言ったのでケンカ別れになってしまいます。
翌朝、小蘭花は結黎に東方青蒼がくれた腕輪を渡し逃げるように言いました。結黎は小蘭花も一緒にと言いますが、小蘭花は自分は東方青蒼と感情が同期しているので緊張が伝わったら逃げるのがバレると言って断ります。
それを聞いた結黎は、髪に挿せば心を隠せるという神器”蔵心の簪”を小蘭花に渡しました。
小蘭花と結黎が蒼鹽海から逃げようとすると行く手を阻む蝶衣。小蘭花は結黎を逃がして1人で蝶衣に対峙しました。
蝶衣が小蘭花を攻撃して命簿を奪った時、長珩が現れます。長珩を見た小蘭花は気を失ってしまうのでした。
小蘭花が目覚めるとそこは司命殿で、傍には長珩が座っていました。小蘭花は奪われた命簿を心配しますが、長珩が蝶衣から取り返してくれていました。
長珩は小蘭花にこの命簿は傷ついていて読めないが修繕できるかと尋ねます。小蘭花は早速命簿の修繕を始めました。実はこの時小蘭花を助けた長珩は海市主が化けた姿だったのです。
命簿の修繕
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結黎から助けを求められた東方青蒼が海市に来ます。蝶衣が止めようとしますが東方青蒼はそれをかわし、海市に置かれた怪しい水瓶の中に入って行きました。
水瓶の中は鏡のようになっていて、その中にはたくさんの小蘭花が映し出されていて……。
その頃、小蘭花は命簿の修繕を終え、命簿には仙族ではなく人間の名が書かれていたことがわかります。
ところがその時、小蘭花は以前東方青蒼が司命殿滞在中に壊したはずの台がここでは元のままだと気づき、この司命殿も長珩も偽物なのではないかと思いました。
長珩は命簿を渡すように言いますが、小蘭花は命簿を持って逃げようとします。長珩は海市主の姿に戻り、術で小蘭花の首を絞めました。
そこへ東方青蒼が現れます。東方青蒼が海市主を攻撃して仮面を剥ごうとした時、蝶衣が現れて小蘭花を攻撃しました。東方青蒼が反撃している隙に海市主に逃げられてしまうのでした。
その後、東方青蒼は海市で祟気を生み出していた化魂鼎を破壊します。小蘭花は東方青蒼に修繕した命簿を渡しますが、東方青蒼は自分が修繕を命じた時は言い逃れしたのに長珩に言われたらやるのかと怒るのでした。
また小蘭花が鏡に映ったたくさんの姿の中からなぜ本物の私を見つけられたのかと尋ねると、東方青蒼は幾千万本の蘭の花の中にいても見つけ出せると答えます。小蘭花は嬉し泣きしながら倒れてしまうのでした。
一方、蝶衣は傷ついた海市主を息山へ連れて行きました。すると海市主は黒い煙のようなものに包まれ……。
蒼鹽海への帰路、東方青蒼と小蘭花は猟師の集落に泊まります。東方青蒼は小蘭花が髪に挿している蔵心の簪を見て、月族の始祖の鹽女が作った物だと言いました。
そして東方青蒼は蔵心の簪があると心の動きがわからず助けに行けないから髪に挿すなと言うのでした。
16話 東方青蒼の過去
猟師の集落
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小蘭花は猟師の集落の女性の多くが白い花を髪に挿しているのをみて、自分も白い花を髪に挿そうとします。すると1人の女性がその花は男に死なれた女がつけるものだと話しかけてきました。
王たちが戦を繰り返したせいで、この集落の男たちはほとんどが戦死したとのこと。小蘭花は自分が摘んだ白い花を術で元に戻しました。
1人の老婆が東方青蒼を見て、3万年も自分たちを見捨てどこに行っていたのかと問いかけてきます。老婆は夫、息子は戦死し、孫は東方青蒼に従って戦に出て3万年間封印されたままだと言いました。
老婆は孫を何としても連れ戻してほしいと懇願します。東方青蒼は黙って立ち去りました。小蘭花は枯れていた東方青蒼の心の中の七情の木に新芽が出始めていることに気づきます。
実は東方青蒼は海市から戻ってから夢でうなされるようになっていて、自分の七情の回復してきていることに戸惑っていました。
蒼鹽海の宮殿に戻った東方青蒼は小蘭花が現れるまでは七情で苦しむことはなかったと言い、小蘭花に二度と顔を見せるなと言うのでした。
鹽女の像
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結黎は蒼鹽海の宝物庫から財宝を持ち出そうとして兵に見つかってしまいます。東方青蒼の前に引き出された結黎は咄嗟に珍品を見せて小蘭花を喜ばせようとしたと言い訳しました。
東方青蒼は財宝を小蘭花に与えるように言いますが、財宝の中に紛れていた1つの像を見て顔色が変わります。
それは東方青蒼が幼い頃、乳母と一緒に彫った月族の始祖、鹽女の像でした。東方青蒼は急に結黎をここで斬れと言い出し、止めようとした觴闕を術で吹き飛ばしました。
結黎が兵に斬られそうになった時、小蘭花が駆けつけて止めます。腕に傷を負ってしまう小蘭花。東方青蒼と小蘭花がにらみ合っている時、獄中の巽風が先代の月尊にお参りさせろと騒いでいるという報告がありました。
牢に行った東方青蒼は海市主と手を組んで月族の仲間を殺して祟気を作っていたと言って巽風を責め、先代の月尊に会わせる顔がないだろうと言います。巽風は祟気の出どころは知らなかったと説明しました。
しかし東方青蒼は巽風を3日後に処刑すると宣言します。3日後は先代の月尊の命日なのです。偽の司命殿に戻った結黎は觴闕から聞き出した情報を小蘭花に話します。
あの像は東方青蒼が幼い頃に乳母と一緒に彫ったもので、その乳母は先代の月尊に殺された。
巽風は3日後の先代の月尊の命日に死罪になる。
小蘭花は東方青蒼に巽風を許してあげてほしいと言いに行きます。すると東方青蒼は先代の月尊は巽風のことを溺愛し、私が業火を操る天賦の才を持っていることがわかった時は”なぜお前が”と言ったと語りました。
その話を聞いた小蘭花は、東方青蒼と先代の月尊の間に何か誤解があるのではないかと考え……。
17話 先代の月尊の真意
太古の書
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小蘭花は觴闕に七情を断つ秘術が書かれた太古の書を読みたいと言いました。觴闕は太古の書は先代の寝殿にあったが燃えて灰になってしまったと言います。
それでも小蘭花、觴闕、結黎は今は禁足地となっている先代の月尊の寝殿に忍び込むことにし……。
その頃、東方青蒼は幼い頃、乳母に教わって琴を作り先代の月尊に贈った時のことを思い出していました。
先代の月尊は怒って琴を壊し、作り方を教えた乳母たちを殺すように命じた。幼い東方青蒼は家臣の剣を奪って先代の月尊の首に突きつけたが、斬ることはできなかった。
その後、先代の月尊はそんなに軟弱では業火を身に着けられないと言って幼い東方青蒼を痛めつけた。
小蘭花たちは先代の月尊の玉座の下に隠された太古の書の灰を発見します。小蘭花は書が木からできていることから花の精の力で元に戻すことができました。
太古の書から小蘭花たちが読み取ったのは、先代の月尊が東方青蒼の七情を断った後、家臣たちの前で父を殺すように言ったということでした。
さらに小蘭花は寝殿から幼い東方青蒼が先代の月尊に贈った琴を見つけます。壊されたはずの琴は丁寧に修理してあり、小蘭花は先代の月尊は琴を大事にしていたのだと思いました。
小蘭花は先代の月尊が東方青蒼が業火を操る天賦の才を持つとわかった時”なぜお前が”と言った真意は、七情を断つ苦しみを愛する息子に味わわせたくなかったからではないかと考えます。
忘川の川底の元神
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巽風の処刑の日、小蘭花は先代の月尊の真意を本人の口から聞くために元神が眠る忘川の川底に向って飛び込みました。その時、東方青蒼の腕にも傷が増え、小蘭花の行動を知った東方青蒼は自分も忘川に飛び込みます。
川底で追いついた東方青蒼が連れ戻そうとすると小蘭花は修理された琴を見せて説得し、先代の月尊の元神を呼び出すのでした。
感想
東方青蒼が觴闕に探させていた蔵心の簪を結黎が持っていたとは!
長珩は昊天塔に閉じ込められたはずなのに抜け出して助けに来てくれたのかと思ったら、海市主が化けてたんですね(涙)
小蘭花は今まで何かと理由をつけては命簿の修繕をしてこなかったのに、長珩の姿で頼まれたらあっさり修繕してしまうなんて……それは確かに東方青蒼も怒りたくなるでしょう。
老婆の言葉を聞いて、元々東方青蒼は封印されている月族の兵たちの封印を解くために赤地女子を捜していたことを思い出しました。小蘭花と出会ったことで、見ている方も東方青蒼の当初の目的を忘れそうでした(笑)
東方青蒼の過去の話を聞いて感情なんかない方がいいと思うに至った経緯がわかった気がします。果たして小蘭花は東方青蒼の七情を完全に回復することができるのでしょうか。