22話 容昊の想い
太歳
水雲天では息山神女の力で凶神である太歳が抑えられていました。3万年前に太歳は赤地女子を蘇らせるためだと容昊を唆かして息山神女の元神を奪わせようとしたことがありました。
息山神女の両親はそれを阻止するため、息山神女の霊力を封じて記憶を消し顔かたちも変えてしまったのです。太歳は容昊に息山神女を見つけ出すまで赤地女子の元神を歴劫させるように命じました。
また太歳は赤地女子は今は祟気で生かせられていると言い、命を保ちたければ祟気を作るよう容昊を脅したのです。
偶然を装った出会い
蕭潤と謝惋卿を引き合わせるため、東方青蒼と小蘭花はそれぞれを同じ酒楼に誘いました。小蘭花は謝惋卿が元宵節の夜に会った人が”私の心を占領した”と言うのを聞いて東方青蒼のことだと焦ります。
一方、遅れて来た蕭潤は酒楼の広間に大きな小蘭花の姿絵を貼り出し、娶るためにこの女子を捜すと言い出しました。騒ぎを聞いて広間の様子を見に行った小蘭花は慌てて謝惋卿の待つ個室に戻ります。
その後、蕭潤は東方青蒼に義兄弟の契りを交わそうと持ちかけました。東方青蒼は渋々受け入れます。
觴闕と結黎が広間に貼り出された姿絵を外そうとすると、曲水が止めに来ました。結黎は曲水を見つめて「どこかで会った気がする」と言います。觴闕は結黎の態度に嫉妬するのでした。
結黎は曲水を何とか唆し、広間の姿絵を外させます。ところが曲水は蕭潤に命じられて町中にも数百枚の姿絵を貼ったというのです……。
その後、それぞれ酒を取りに行った東方青蒼と小蘭花は廊下で遭遇。
蕭潤が小蘭花を覚えていたことについて、東方青蒼は小蘭花が隠れてまた蕭潤と会ったのではないかと疑い、小蘭花は東方青蒼が記憶を消すのをしくじったのではないかと疑って言い争いになりました。
そうしているうちに、なかなか戻ってこない2人を捜しに蕭潤と謝惋卿が個室から出てきます。東方青蒼が先に戸棚に隠れ、小蘭花も後から偶然同じ戸棚に隠れてしまいました。
東方青蒼と小蘭花は蕭潤と謝惋卿が自分たちを捜しているうちに偶然会うことを期待して戸棚の隙間から様子を窺いますが、蕭潤と謝惋卿はただすれ違ってしまいます。
別々の場所に隠れるために戸棚を出た2人でしたが小蘭花は蕭潤と、東方青蒼は謝惋卿と遭遇してしまうのでした。