22話 2つの婚礼
東方青蒼の策
町中の姿絵を剥がして屋敷に戻った觴闕と結黎は策が失敗したことを知ります。次の策として小蘭花が醜い化粧をして蕭潤に会いに行き粗暴な態度をとることになりました。
ところが小蘭花の化粧と態度を見た蕭潤は自分は試されていると思い込み、小蘭花を褒めまくります。遠くから様子を窺っていた東方青蒼はしびれを切らして2人の前に出て行きました。
なんと東方青蒼は蕭潤に小蘭花は私の妻だと言ったのです!そして東方青蒼は義兄弟だから君が捜しているのが自分の妻だとは言いだせなかったのだと嘘をつくのでした。
小蘭花が憮然とするのにも構わずに東方青蒼は手を引いて蕭潤の前から連れ去ります。
その夜、東方青蒼と小蘭花は灯籠を飛ばしに行きました。東方青蒼は”小蘭花 永遠に私のそばにいてほしい”と願い、小蘭花は”ずっとそばにはいられないけど東方青蒼の幸せを願ってる”と祈るのでした。
結黎の策
翌日、謝惋卿は妓楼で稼いだ財産で自らを身請けし、自由の身になって元宵節の夜に会った人を捜すと言い出します。
また蕭潤は東方青蒼に、小蘭花から離れるために辺境の守りの職に就くことにしたと告げに来ました。辺境に行ってしまったら謝惋卿と婚姻させることができないので、東方青蒼はなんとか蕭潤を引き止めたいと思います。
東方青蒼から策を考えるように無茶振りされた結黎は……。
なんと結黎は、小蘭花は東方員外(東方青蒼)の実の妹で蕭潤を試すために妻だと偽ったと言ったのです!仕方なく結黎に話を合わせる東方青蒼と小蘭花。
蕭潤は辺境行きを取りやめ、小蘭花との婚礼の準備をすると言い出します。
屋敷に戻り浮かない顔をする東方青蒼、小蘭花、觴闕。ところが結黎は平然として小蘭花が蕭潤と、東方青蒼が謝惋卿と同じ日に婚礼を挙げて初夜に相手をすり替えればいいと言ったのです!
感想
元宵節の夜の出会いが見事に入れ替わってしまったのがおもしろいです。また東方青蒼と小蘭花がそのことをお互いのせいだと責め合う姿にも思わず笑ってしまいました。
容昊の回想でなぜ息山神女が行方不明になったのかもわかりましたね。
そして結黎が最終手段で考えた策がすごいです!東方青蒼と小蘭花は無事に同じ日に2つの婚礼を挙げてすり替わることができるのでしょうか。