26話 歴劫失敗!?
蕭潤の運命
謝惋卿が1人になった小蘭花を襲ってきました。それを見た東方青蒼は残った力を振り絞って謝惋卿を殺し、倒れそうになってしまいます。
死んだ謝惋卿から抜け出た祟気は東方青蒼と小蘭花に向ってきました。その時、小蘭花が自分の力だけで祟気を退けたのを見て東方青蒼は驚きます。また丹音はその力を見て小蘭花こそが息山神女ではないかと思うのでした。
丹音は長珩の仇をとるために東方青蒼を殺すと言います。觴闕は丹音に対峙して東方青蒼と小蘭花を逃がしました。丹音は追おうとしますが、容昊が止めます。
容昊は丹音に謝惋卿の骸を手厚く葬るように頼みました。丹音は長珩も歴劫に失敗したと言いますが、容昊は次のように語ります。
蕭潤の運命を確かめたが謝惋卿を殺す定めはなく”想う相手を救うために死ぬ”となっていた。
それを聞いた丹音は蕭潤の”想う相手”は小蘭花であり自分のはずはないと悲しみます。
その頃、東方青蒼は忘川を渡って小蘭花を水雲天に帰そうとしていました。そこへ雲中君が多くの神仙を引き連れて来ます。東方青蒼は雲中君たちに対抗しようとしますが、業火が使えなくなっていることに気づきました。
その時、蕭潤が長珩の姿に戻って現れ、小蘭花に一緒に水雲天へ帰ろうと言いました。しかし小蘭花は舟を蒼鹽海に向かわせるのでした。
それを見た長珩は雲中君たちが小蘭花の舟を攻撃しないように守ります。雲中君は激怒して長珩は月族と同罪だと言い放ちました。
慰霊の曲
容昊は謝惋卿の命格詩に書かれた内容について次のように語ります。
”蕭郎”とは人名ではなく”愛する者”の意。”芳魂を断ち歴劫を助ける者”とは謝惋卿が愛した東方青蒼のこと。
蒼鹽海に着いた小蘭花は腕を傷つけ、気を失っている東方青蒼に自分の血を飲ませました。小蘭花の血には命を救う力があり、東方青蒼は意識を取り戻します。
小蘭花は泣いて喜び、東方青蒼は思わず小蘭花を抱き寄せて口づけしました。そこへ觴闕と結黎がかけつけ、東方青蒼は慌てて小蘭花を突き放すのでした。
巽風は東方青蒼が小蘭花のために謝惋卿を殺してしまい、業火も使えなくなったと知り災いである小蘭花を殺すと言い出します。東方青蒼は同心呪がかかっているので小蘭花を殺せば自分も死ぬと言いました。
また東方青蒼は巽風に、兵たちの封印を解いて家族の元に帰してやることができなかったので民たちに合わせる顔がないと言います。その言葉を立ち聞きしていた小蘭花は自分のせいだと落ち込みました。
結黎から話を聞いた東方青蒼が司命殿に行って小蘭花を慰めていると、長珩が訪ねてきます。
長珩は海市主に祟気にされた月族と仙族の元神が苦しんで忘川の上をさまよっていると言いました。また長珩はその者たちを救うには初代の息山神女が作った曲で慰霊するしかないと言います。
小蘭花は月族と仙族でそれぞれ最強の霊力を持つ東方青蒼と長珩が一緒に曲を奏でれば元神を救うことができると提案します。
東方青蒼と長珩は演奏の稽古を始めますが、うまく合わせられず東方青蒼は怒って立ち去りました。忘川の近くを歩いていた東方青蒼は猟師の集落の女子たちが慰霊の儀式をしているところに遭遇するのでした。
感想
東方青蒼は威厳のある人物だったはずなのに、いつもこそこそと小蘭花の様子を窺っていることに笑ってしまいます。
容昊はいつも表向きは善人ぶっているのに、小蘭花に渡した薬は見せかけで実は真珠に祟気を仕込んでいたというのが悪どいですね。
長珩も赤地女子も歴劫に失敗したのかと思いましたが、成功していてよかったです!
東方青蒼と長珩には祟気にされた元神を慰霊するという新たな使命ができましたが、性格が合わなそうな2人が一緒に演奏を成し遂げることはできるのでしょうか。