31話 100年の休戦
東方青蒼の懸念
東方青蒼の言葉を信じられない小蘭花に、東方青蒼は小蘭花から贈られた腕輪を外して投げ捨てて見せました。小蘭花は泣きながら立ち去ります。
その後、東方青蒼は巽風に小蘭花に万一のことがないように見張れと命じるのでした。
実は東方青蒼は小蘭花が自分を息蘭族だと知ったら、一族を殺された恨みで東方青蒼への愛が薄れてしまい腕輪が壊れるのではないかと懸念していました。
東方青蒼は小蘭花に自分を愛させないことが小蘭花の命を救う唯一の方法だと考えたのです。
小蘭花は巽風とともに戦場へ行き承影剣で自害する決心をしました。しかし寸前で小蘭花は海市主に連れ去られ、承影剣は2つに折れてしまいます。長珩が駆けつけ、小蘭花を助けるために海市主を攻撃しようとし……。
その間にも月族と仙族の戦闘は続き、南北の幽王と丹音は戦死してしまいます。
海市主は長珩が剣で刺そうとした時、仮面を取って容昊となりました。長珩は容昊を刺すことができず反撃されてしまいます。
小蘭花の決意
小蘭花は承影剣の破片を手に取り、自分の胸に刺しました。同心呪で小蘭花の危機に気づいた東方青蒼も駆けつけましたが、その時にはもう小蘭花の胸からは血が流れていたのです。
東方青蒼、長珩、容昊が小蘭花に近づこうとしますが、小蘭花の体は光を発し、誰も近づくことができません。そしてその光で3万年間封印されていた月族の兵が解放され、先ほど戦死した南北の幽王と丹音も生き返ります。
赤地女子の元神は小蘭花の腕輪から抜け出て容昊のもとに戻りました。倒れていた東方青蒼が意識を取り戻すと、額の息蘭聖印が消え同心呪が解けます。
東方青蒼は小蘭花を連れ帰ろうとしますが、小蘭花の体は消えてしまうのでした。東方青蒼も倒れてしまいます。
觴闕が目を覚ますと、結黎は「兵の封印は解かれ100年の休戦が決まった」とだけ言って立ち去ろうとしました。
そんな結黎を觴闕は「脅されていただけだろう?」と言って引き留めようとしますが、結黎は觴闕の求婚を受け入れたのも東方青蒼に近づくための嘘だったと言います。
觴闕は結黎に剣を突きつけますが、斬ることができません。結黎は「私のことは忘れて」と言って立ち去るのでした。
一方、目を覚ました赤地女子に、容昊は戦で深い傷を負っていたが息山神女が治したことにします。