35話 明かされる真実
容昊の決断
祟気を求めるようになってしまった赤地女子のため、容昊は殺戮をして祟気を作り出していました。太歳は、容昊に自分と赤地女子の元神を融合させれば、赤地女子の苦しみは終わると持ちかけてきます。
一方、赤地女子は容昊に自分を殺して苦しみを終わらせるように言っていました。容昊は太歳の要求を受け入れるふりをしながら赤地女子を刺し殺します。
そして容昊は自分の元神を犠牲にして太歳を滅ぼそうとしますが敗れてしまうのでした。長珩は容昊と赤地女子を一緒に葬ります。
実は小蘭花は以前の小蘭花としての記憶も残っていることを長珩に打ち明けていました。長珩はそれなのになぜ東方青蒼ではなく自分と婚姻するのかと尋ねます。
小蘭花は息蘭族は仙族と婚姻することで霊力を高め3界を守ってきたと言い、そうしなければ太歳は滅ぼせないと答えました。
それを聞いた長珩は初代の息山神女が太歳の封印後に死んだことから、小蘭花が自分の死後に苦しませないために東方青蒼に冷たくしていると気づきます。
途切れる運命
婚礼の前日、東方青蒼は小蘭花を山月節の夜に同心錠をかけるはずだった橋に連れて行き、一緒に錠をかけてほしいと言いました。小蘭花は以前の小蘭花はもういないと言って断ります。
東方青蒼は1人で錠をかけながら、以前急に小蘭花への態度を変えたのは腕輪に元神を奪われないように腕輪を外させるためだったと言って泣くのでした。
蒼鹽海に戻る時に東方青蒼が暗い顔をしていたので、小蘭花は思わず以前笑い方を教えた時のように指で東方青蒼の口角を上げました。
東方青蒼は小蘭花にまだ以前の記憶があると気づき小蘭花の腕を掴みますが、小蘭花はそれを振り払って司命殿の奥に消えてしまいます。
その後、東方青蒼が小蘭花の命簿を見ていると新たな運命が現れ始め、それは途中で途切れていました。東方青蒼は小蘭花が太歳を道連れに死ぬ気だと気づきます。
東方青蒼は小蘭花に強引に口づけしてから蒼鹽海に戻るのでした。
感想
蘇った小蘭花に以前のような可愛さがなくなっていたのですっかり記憶を失くしているのかと思いましたが、それは後々東方青蒼を苦しませないための演技だったのですね。
東方青蒼も以前腕輪を外させるために小蘭花を遠ざけていたので、お互いを想い合って欺き合うという結果に……真実に気づいた2人はこの後どうするのでしょうか。
容昊はずっと酷いことをしてきましたが、最後は赤地女子の苦しみを終わらせてあげることができてよかったです。
実の家族ながら澧沅仙尊、丹音とはずっと離れて暮らしていた結黎でしたが、事件を通して父娘、姉妹の絆が生まれたことにホッとしました。