7話:赤地女子の元神
海市主の正体
小蘭花が英招に追い詰められた時、なぜか急に英招が吹き飛びました。その時、目の前に東方青蒼がいることに気づいた小蘭花はなぜここにいるのかと尋ねます。偶然通りかかっただけだと答える東方青蒼。
東方青蒼は英招にとどめを刺そうとしますが、小蘭花はそれを制止し英招の傷を治します。すると英招は元の大きさに戻り、小蘭花は英招を収妖丹に収容することができました。
その時、東方青蒼は逃げる蝶衣の気配を感じ取り、背中に傷を負わせます。東方青蒼は感情があるから他の者を助けようとして危険な目に遭うのだと言いますが、小蘭花は感情の大切さを説くのでした。
そこへ長珩が小蘭花を捜しに来ます。小蘭花は慌てて東方青蒼を逃がしました。後から容昊、澧沅仙尊、三生も駆けつけます。澧沅仙尊からどのように危機を脱したのかと尋ねられた小蘭花は東方青蒼のことを隠すため、英招が急に元に戻ったと言いました。
口ごもる小蘭花を見て澧沅仙尊は嘘をついているのではと指摘しますが、長珩はただおびえているだけだと言って小蘭花をかばいます。容昊も澧沅仙尊にご息女の恩人ではないかと言って助け舟を出しました。容昊は草むらに祟気が残っているのを発見します。長珩たちは昊天塔から脱走した罪囚の仕業ではないかと言うのでした。
その後、小蘭花に試験に首席で合格したという通知が届きます。
一方、容昊は蝶衣を留芳閣に連れ帰っていました。なんと海市主の正体は容昊だったのです!蝶衣は計画の失敗を先日の謎の男に妨害されたからと説明しました。
東方青蒼は今日の事件で海市が赤地女子の命簿のことを知った小蘭花を口封じしようとしたと推測します。東方青蒼は海市の組織が大戦の後に現れたことから、海市主が赤地女子の元神を留めているのではないかと考えました。
蛍虫
小蘭花は長珩たちの言葉から今日の騒動を引き起こしたのが東方青蒼だと思い込み、自首するように勧めます。すると東方青蒼の額の息蘭聖印が光り、小蘭花の言葉に抗えなくなってしまうのでした。
觴闕は慌てて東方青蒼に本当のことを言った方がいいと助言し、東方青蒼は小蘭花に今日は試験を手助けしようとしていたと説明します。小蘭花は自分の首席合格が不正だったと知り、落ち込みました。
その頃、容昊は師匠であった赤地女子に思いを馳せていました。
翌朝、小蘭花は司命殿の庭の花壇に霊玉から抜け出た蛍虫がいるのを見つけます。小蘭花は蛍虫を餌で誘導して長珩からもらった霊玉の中に戻しました。
一方、蝶衣から謎の男は東方青蒼だったと報告を受けた容昊は、あの時昊天塔に落ちた仙女が封印を解いて東方青蒼の元神を修復したと考えます。また容昊は元神の修復は息山神女にしかできないはずだと言い……。
試験成績の取り消しの申し出に行った小蘭花は丹音と6人の仙女に遭遇します。小蘭花はまた難癖をつけられるかと身構えますが、丹音たちは素直に助けてもらったお礼を言うのでした。
その後、小蘭花は長珩にも偶然会います。小蘭花が成績を取り消してもらうために来たと言うと、長珩は”知勇兼ね備えた君こそが首席にふさわしい”と言うのでした。
また、小蘭花は蛍虫を戻した霊玉を長珩に返そうとします。長珩は蛍虫は最初に餌を与えた者を主と思うので君が持っているようにと言うのでした。このやり取りを長珩に想いを寄せる仙女、雨霖が覗き見していたのです……。小蘭花が霊玉を持ち帰る途中、雨霖は術を使って小蘭花の巾着の中の霊玉を石ころとすり替えて奪いました。
霊玉を奪われたことに全く気づかずに歩いていた小蘭花の前に容昊が現れます。容昊は枯れた鉢植えを取り出し、小蘭花に花の精の力で救ってほしいと頼みました。
小蘭花は見事にその鉢植えを再生させます。実はその鉢植えには崇気が与えてあり、容昊は小蘭花の崇気を浄化させる力を試していたのです!
その後、容昊がある部屋に入ると寝台に赤地女子が横たわっていました。容昊は必ずや師匠を救う方法を見つけてみせると誓うのでした。