11話 東方青蒼の危惧
なりすまし
小蘭花(心は東方青蒼)は稲光を起こしてもう一度入れ替わろうとしますが、小蘭花の体では霊力が弱くて稲光を起こせません。
怒った小蘭花(心は東方青蒼)が東方青蒼(心は小蘭花)の首を絞めようとすると、2人が入れ替わったことを知らない觴闕が駆けつけて阻止しました。
東方青蒼(心は小蘭花)はここぞとばかりに觴闕に小蘭花(心は東方青蒼)を牢に閉じ込めておくように命じます。東方青蒼(心は小蘭花)はこのまま東方青蒼になりすまして蒼鹽海の者たちをだますことにしました。
その後の東方青蒼の復活を祝う儀式に、捕らえられた仙族の間者が生贄として差し出されます。東方青蒼(心は小蘭花)はいろいろと言い訳した末、間者を水雲天に帰すと言い出して家臣たちに不信感を持たれてしまうのでした。
なりすましに疲れた東方青蒼(心は小蘭花)が寝殿でやっと1人になれてホッとしていると、夜伽に来たと言って多数の女子たちが入ってきます。
東方青蒼(心は小蘭花)は女子たちを全力で拒否。その後に東方青蒼(心は小蘭花)が觴闕を寝殿に呼んだので女子たちの間に変な噂がたってしまうのでした……。
寝殿に来た觴闕に東方青蒼(心は小蘭花)は大戦で負った怪我で霊力と記憶が途切れ途切れになったと言って蒼鹽海のことを尋ねます。
觴闕は蒼鹽海では強者が尊ばれていて幽王たちが従ったのも東方青蒼の強さを恐れてのことなので、霊力が途切れ途切れになったことが知られたら謀反心を抱かれると言いました。
そこへ牢を抜け出した小蘭花(心は東方青蒼)が飛び込んできて、小蘭花のあまりの剣幕に觴闕は部屋を出て行きます。
海市主と巽風の密談
2人きりになった小蘭花(心は東方青蒼)は強引に口づけしようとしますが、東方青蒼(心は小蘭花)は稲光がなければ戻れないと言ってやめさせます。
小蘭花(心は東方青蒼)は空の様子から見て3日後に雷が起きるはずだと推測。それまでの間に霊力が使えないことが誰かにバレたら2人とも殺されると忠告するのでした。
実は寝殿に夜伽に来た女子たちの中に海市の間者が紛れていました。間者は海市主に東方青蒼が命簿を持っていたことを報告します。
蒼鹽海の寝殿では、小蘭花(心は東方青蒼)が入れ替わっていることがバレないように東方青蒼(心は小蘭花)に歩き方や目つきの特訓をしていました。
東方青蒼(心は小蘭花)は小蘭花(心は東方青蒼)が觴闕さえも信用していないことを知り、觴闕は裏切ったりしないと反論します。
また東方青蒼(心は小蘭花)は小蘭花(心は東方青蒼)にどうして父を殺したのかと尋ねるのでした……。
その頃、海市主は密かに巽風に会っていました。海市主は大戦の時に巽風の率いる軍が救援に向かっていたら東方青蒼は敗れなかったはずと指摘。そして今それを東方青蒼に追及されたら何と弁明するのかと囁きます。
巽風は海市主を攻撃しようとしますが封じられてしまいます。巽風は父の仇は必ず討つと宣言。海市主はかつて巽風が海市の創設に力を貸してくれた恩を忘れないと言い、あらゆる手を尽くして仇討ちを助けると言うのでした。
蒼鹽海では小蘭花(心は東方青蒼)が父を殺したのは自分の地位を揺るぎないものにするためだと答えていました。その残酷な答えに失望した東方青蒼(心は小蘭花)は小蘭花(心は東方青蒼)を寝殿から追い出します。
感想
小蘭花の霊力が完全に回復できなかった原因の心配の種が長珩のことではなく、東方青蒼が水雲天にいることで危険な目に遭うのを案じていたからだったとは……。小蘭花は心の中ではすっかり東方青蒼に傾いていますね。
また命名式で元亀が言った小蘭花の運命とは何なのかが気になります!
そして入れ替わりには口づけの他に稲光という条件があったのですね!小蘭花はよく気づきましたねー。
それにしても東方青蒼の心が小蘭花になった時の言動がとにかくかわいいです!普通の東方青蒼の時との演じ分けがすごいと思いました。
今回も海市主がいろいろと暗躍していましたが、どんな展開になっていくのか楽しみです!