二階堂ふみと亀梨和也のW主演『ストロベリーナイト・サーガ』。
誉田哲也のベストセラー「姫川玲子シリーズ」の警察小説を原作としたドラマです。
2話では、寺脇康文と堀井新太をゲストに姫川班が、手首だけが遺された死体無き殺人事件を追う!
ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』
2話あらすじ
9年前、むしった畳を口にしようとしていた少年を、父親が怒鳴っていました。
少年は川島耕介。父親は子供に食べ物も買ってあげられないほど貧困に悩み、息子の顔にアザがあれば誰かが虐待として通報し、子供が保護してもらえるかもしれない。
そう思うほど切羽詰まっていました。
しかし、父親は息子の顔を殴ることが出来ず、どうしても撫でてしまう。
でもこのままでは、息子も死なせてしまうことになると、同僚に相談したのです。
そんな優しかった父は、数日後自殺してしまいます。父親の死は、建設中の足場から足を踏み外したことによる事故死と処理され、耕介は施設に預けられることに。
父の荷物を取りに来た耕介に、声を掛けたのは高岡という人物でした。
高岡は、耕介のいる施設に何度も会いにいったり、動物園や遊園地にも連れて行ったりと、彼の面倒をよく見ていたのです。
そして2018年。平和な日々が続くことに苛立ち、事件を求める姫川を不謹慎だと言う菊田と湯田の言葉も耳に入らない様子。
今朝起きた事案を石倉から聞いた姫川は、これが大きな事件へと発展すると推測すると共に、蒲田西署で特別捜査本部が立ち上げられました。
亀有北署から異動になった巡査の井岡博満(今野浩喜)は、姫川に蒲田西署の巡査・葉山則之(葉山奨之)を紹介しますが、葉山は挨拶をさっと済ませると立ち去ってしまいます。
会議が始まり、今泉春男係長(山口馬木也)が事案について説明を始めました。
成人男性の手首が、多摩川の土手付近の路上に放置された原付バイクの荷台で発見。
三島耕介(堀井新太)の証言から、手首は高岡賢一(寺脇康文)のものであることが分かります。
堀井は高岡が経営する工務店の従業員で、出勤した際ガレージが血だらけになっていたため高岡を探していたとのこと。
姫川は、遺体は多摩川に遺棄されたのだろうと言ったものの、日下班の班長で警部補の日下守(神保悟志)から、「予断は捜査の妨げになる」と言われてしまいます。
高岡はなぜ殺害されたのか、なぜ手首だけが残されたのか、姫川班は独自の観点から捜査を進めていくのです。
ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』2話の事件ポイント
事件捜査の大まかな流れ
耕介の父が亡くなった後、高岡はまるで自分の息子のように育てていました。
普通の父親以上のことまでしていたとの証言から、仕事上の友人の息子というだけで果たしてそこまでするのだろうか?という疑問がわいてきます。
また、耕介の恋人の中川みちこという女性と知り合ったのが1か月前であり、仕事場から離れていることもあり、耕介とみちこが偶然出会ったと言うより、三島が会いに行った可能性が高い。
また、みちこの父は建設作業員でしたが、2ヶ月に”鴨下総業”の建設現場で事故死。
耕介の父もまた鴨下総業の建設現場で事故死していることから繋がりを疑います。
その頃、高岡が同建設現場の作業員であったことから、耕介の父と中川みちこの父の死に関係がありそうだと推測しました。
高岡が掛けていた保険金受取人の存在
高岡は多額の死亡保険金を掛けていましたが、受取人は三島耕介と食堂を営む内藤きみえという女性でした。
内藤きみえの甥・雄太は、13年前の爆発事故に巻き込まれ植物状態。その際、一緒にいた父できみえの弟・和敏は重体、妻は死亡していました。
この時点で和敏の行方は分からず、菊田が行方を調べることに。また、生前の高岡が知人に「それじゃあ、耕介の父親と同じじゃないか。中川を鴨下に押し付けて、頃合いを見はかって現場から落ち、事故で処理して保険金を貰う」
この言葉から、高岡は耕介の父が自殺するのを知っていたということになります。しかも、ラストでは高岡は高岡ではないことも判明。
高岡と名乗るこの男性は一体誰なのか。また行方が分からなくなっていた内藤和敏はすでに亡くなっていたことがわかりました。
すべてが鴨下総業に繋がり、高岡にもつながっていく。高岡が高岡でないのなら、一体彼は誰なのか。
このつながりについて姫川は、自分たちは”騙されていた”と話していました。
ただ、高岡の保険金受取人が川島耕介及び内藤きみえであることから、高岡を名乗る男は内藤和敏である可能性もあります。
内藤和敏はすでに死亡となっていますが、生きていては都合が悪いことがあるのかもしれません。
また、姫川と井岡が聞き込みしたホームレスの男。顔は見せませんでしたが、彼が本当の高岡という可能性も捨てきれません。
今回は前半ということですので、後半が気になるところですね。
ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』2話を観た感想
話が二転三転して解釈するのが難しい事件でした。まだ前半なので、事件の全貌はまったく見えません。
ただ、高岡が保険金受取人を耕介ときみえにしているという件では、2人にお詫びの気持ちもあるということなのかもしれません。
高岡は耕介を本当の息子のように思っていた、内藤雄太が植物状態になってしまたのも、爆発事故に巻き込んだ償いという可能性も……。
ただ、なぜ手首だけが残されていたのか、その核心には触れていませんが、手にある傷がこの人物を証明するたったひとつの証拠なのかもしれません。
内容としては、かなり引っ張りますし後半でどれだけ追いつくのか、これだけの伏線をどうやって回収していくのかは見どころのひとつとなるでしょう。
2話の視聴率は6.4%でした。