【アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺】第7話・8話ネタバレと考察。

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【アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺】第7話・8話ネタバレと考察。物語はヴェルサーチ、クナナンの生い立ちに遡る。彼らはどのような環境で育ったのだろうか。

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【ヴェルサーチ暗殺】第7話・8話あらすじ

1992年、ヴェルサーチは自分が死んだ後の事を考えドナテラをデザイナーとして育てていた。

一方、クナナンは薬局の定員として働いていたが、客と対等になれない事に屈辱を感じていた。

そのうち彼は年上男性のための男娼として働き始める。

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【ヴェルサーチ暗殺】第7話ネタバレと考察

ヴェルサーチ

ヴェルサーチはドナテラとドレスを共同制作し、1993年のヴォーグの100周年記念パーティーでドナテラがそのドレスを着て話題を集める。

しかし、実際の服の売れ行きは芳しくなかった。

話題になる服と実用的な服と二通り作ればいいと提案するドナテラに、ヴェルサーチは激怒する。

そんな中、ヴェルサーチは耳の癌を発症し、静養するためにマイアミに滞在する事になった。

ヴェルサーチの不在中、ドナテラは会社を率いる。

クナナン

クナナンはアンドリュー・デシルヴァという偽名で、計画的に実業家ノーマン・ブラックフォードに近づくが、結果的に彼の親友の建築家リンカーン・アストンと専属の男娼として契約する。

しかし、間もなくしてクナナンはデヴィッド・マドソンに出会い、豪華なホテルで一夜を共にした。

それはすぐにリンカーンの知るところになり、専属契約を切られてしまう。

その後、クナナンは和解しようとリンカーンの部屋を訪れるが、彼が行きずりの男に殴り殺される現場を見てしまう。

犯人は自首するが、リンカーンにキスをされかけ逆上し殺害したということで正当防衛となる。

リンカーンの親友ノーマンは、「世間にとってゲイは病気で、殺されても仕方ない連中だ」と自分を憐れむ。

それに対しクナナンは「相手がゲイなら殺してもいいんだね。」と答える。

リンカーンが殴り殺された現場を目撃したことや、「ゲイは殺されても仕方ない」という考えが、後の殺害事件に影響を与えたのではないだろうか

クナナンはその後ノーマンに乗り換え、ラホヤで一緒に住む家を作ろうと言葉巧みに誘い、自分の理想の家を(ノーマンの金で)建てる。

クナナンはヴェルサーチと仕事をして世界を回ると母に嘘をつき家を出た。

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【ヴェルサーチ暗殺】第8話ネタバレと考察

1957年 イタリア

仕立て屋をしていたヴェルサーチの母は、デザイナー志望の息子の夢を知ると応援する

そして「成功するには楽なことばかりではなく、努力も必要」と教える。

以来、息子が学校で否定されても諦めないように励まし、縫い方など基礎から教えるのだった。

1980年 アメリカ サンディエゴ

フィリピン出身のモデスト・クナナンは、見栄とはったりで大手証券会社メリルリンチに入社する。

彼は知能の高い末っ子アンドリューを溺愛し、彼を名門校に入れるため高級住宅地に一軒家を構えた。

姉兄を一部屋に押し込めてアンドリューには主寝室を与え、姉兄には与えなかった車を年端もいかないアンドリューに買い与える。

そして、妻が異議を唱えると暴力をふるった。

彼はアンドリューに「自分は特別な存在だと思え。それが成功の秘訣だ。」と教え込む。

そして毎晩「会話術」や「男の装い」などを読んで聞かせた。

アンドリューが作家になりたいと言うと、大金を手に入らないならやめるように言う

1987年 サンディエゴ、マニラ

モデストは小さな証券会社に転職していたが、そこで顧客に詐欺を働き上層部やFBIから追求を受ける。

彼は全財産を持ち出して、ひとりフィリピンに逃げた。

モデストは逮捕を予期しており、銀行口座は空っぽ、家も売却済みで、残された親子は全てを失ってしまう。

アンドリューは、父が大金を持っているはずだとマニラまで追いかけたが、彼は大金など持っていなかった。

そして「金なんて皆盗んでいる。身ひとつの成功なんて夢物語だ」と開き直る。

クナナンがこれまで出会った成功した人物は、ヴェルサーチを始めノーマンもリー・ミグリンも身ひとつで成功して、努力した人たちだった。

ノーマンが「真面目に働け」と言ってもそれを否定したのは、父の影響が大きかったからだろう

また、殺されたデヴィッド・マドソンは、成功しようと努力した人だった

クナナンは、デヴィッドをそこに行かせないよう殺したのかもしれない

クナナンはこの後、アメリカに戻って薬局で働くが、父はパイナップル農園を多数所有していると嘘をつく。

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【ヴェルサーチ暗殺】第7話・8話 感想

このドラマは過去に遡っているので、最初はわけがわからずとっつきにくいが、伏線を回収していくような面白さがある。

8話はついにヴェルサーチとクナナンの幼少期までさかのぼるが、2人の育ち方は対照的だ。

クナナンがヴェルサーチの母に育てられていれば、こんな悲惨な人生にならなかったかもしれない。

第6話のヴェルサーチの夢で「運が良かっただけ。そして人に愛されている」という事はその通りかもしれない。

ヴェルサーチは運良く親に恵まれ、そして愛された

これがなければ、ヴェルサーチの成功はなかったかもしれない。

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