【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】33話・34話・35話あらすじネタバレ感想。トプカプ宮殿は皇子メフメトの誕生と母后ハンダンが戻り、新たな時代の幕開けを迎えました。しかしまたしても皇帝アフメトの不在の間に事件が起こり、皇子メフメトの失踪騒ぎと大宰相ララ・メフメトの毒殺で騒然とします。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」33話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
太皇太后サフィエが去ったトプカプ宮殿は皇子メフメトの誕生と母后ハンダンが戻り、新たな時代の幕開けを迎えます。皇帝アフメトと皇帝妃キョセムは関係を修復し、皇子メフメトの誕生により正式な家族になれたことに喜びを感じていました。
旧宮殿から戻った母后ハンダンは先帝の妃ハリメを呼びつけ、今後は行動を慎むよう牽制します。ハンダンの前では大人しく話を聞いていたハリメでしたが、その裏では再びサフィエと手を組んでハンダンに対抗しようと目論んでいました。
*
イスタンブール、旧宮殿。
太皇太后サフィエはキョセムが入手した皇女ファーリエの手紙の出どころを探っており、髪結い師ペルバネに尋問を行います。サフィエのただならぬ雰囲気に圧倒されたペルバネはファーリエとクリミア・ハン国の弟王子メフメトの手紙の仲介をしていたことに加え、ファーリエの手紙を海軍提督デルヴィーシュに奪われたことを告白しました。
なお、サフィエがキョセムとデルヴィーシュの協力関係に気づいたことは、旧宮殿に潜入するギュルブズによりキョセムにも知らされました。その後、サフィエはヒューダーイー導師の修道場で暮らすファーリエを訪ねると、自分たちを苦しめたデルヴィーシュとキョセムへの復讐を誓います。
*
トプカプ宮殿。
皇帝アフメトは、オーストリアとの和平交渉に向かった西方司令官クユジュ・ムラトと合流するためエディルネへと向かいます。
その夜。
宮殿内では、皇子メフメトの失踪事件と大宰相ララ・メフメトを巡る2つの事件が勃発しました。皇子メフメトはキョセムの就寝中に何者かによってさらわれたようで、宮殿の者総出でメフメトを捜します。
その一方、デルヴィーシュは大宰相ララ・メフメトに呼び出されます。直ちにデルヴィーシュはララ・メフメトの元へと向かいますが、ララ・メフメトはデルヴィーシュを呼び出してはいませんでした。
一向に話の噛み合わない2人の口論が激しさを増す中、ララ・メフメトは突然苦しみだしてそのまま息を引き取ってしまいます。ララ・メフメトは死に際にデルヴィーシュが毒を盛ったと話していたことから、デルヴィーシュはアフメトが戻るまで地下牢へと入れられました。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」33話の感想
旧宮殿に追放された太皇太后サフィエがこのまま黙っているとは思いませんでしたが、皇子メフメトを狙ったり、海軍提督デルヴィーシュを暗殺者に仕立て上げるのはあまりに汚いやり口です。どこまでも権力を追い求めるサフィエはもはや権力に囚われており、それ以外に縋れるものがないと思うと少し気の毒でもあります。
とはいえ、もうサフィエの時代は終わってますし、そろそろ潮時だと悟って余生を楽しんでほしいものです。また、皇帝妃キョセムには皇女ファーリエの件のように出過ぎた真似をして、またアフメトの信用を失うようなことはしてほしくありません。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」34話あらすじネタバレ
エディルネ。
皇帝アフメトは、西方司令官クユジュ・ムラト司令官からオーストリアとの和平交渉の報告を受けます。ムラトによれば、オーストリアとの交渉はまとまったとのことでしたが、その内容はアフメトの想像を絶するものでした。
オーストリア側はオスマン帝国の条件を全て飲む代わりに、オーストリア大公を皇帝アフメトと対等にみなすよう求めていたのです。しかもムラトはその内容で合意してきており、アフメトは怒りを爆発させます。
そんな中、アフメトは小姓頭ズルフィカールからの手紙で大宰相ララ・メフメトの急死を知り、すぐさま宮殿に戻ることにしました。
*
トプカプ宮殿。
皇帝妃キョセムは、対立する太皇太后サフィエに皇子メフメトを狙われたことに怒り心頭で、何としてもサフィエの隠し資産を奪って復讐すると息巻きます。まず手始めにサフィエと皇女ファーリエを動揺させるため、キョセムは大胆な行動に出ました。
キョセムはファーリエに対して自ら修道場の外に出ればアフメトに恩赦を頼むと持ちかけ、サフィエに対してはファーリエの葬儀用の贈り物をします。これにはさすがのサフィエも怒り狂い、次のアフメトの遠征時にキョセムを排除することを誓います。
*
大宰相ララ・メフメトの急死の報告を受けて宮殿へと戻ってきたアフメトは、ララ・メフメト殺害の容疑で牢に入れられた海軍提督デルヴィーシュと面会します。デルヴィーシュは必死に無実を訴えるもアフメトが顔色を変えることはなく、毒を盛った衛兵が捕まるまでは牢に居るよう命じられました。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」34話の感想
この時代ではよくあることなのかもしれませんが、皇帝が宮殿を留守にする度に何かしらの事件が勃発しており、これではさすがに皇帝アフメトの面子に傷がつくのではないかと心配になります。もし周囲にこのことが知られたらアフメトの力不足と言われかねないですし、敵対国に知られた日には確実に狙い撃ちにされるでしょう。
そうならないためにも早急に太皇太后サフィエの排除が求められるので、アフメトと皇帝妃キョセムには力を合わせて頑張ってほしいところです。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」35話あらすじネタバレ
トプカプ宮殿。
皇帝アフメトは大宰相ララ・メフメト毒殺事件を解明すべく、事件後に姿を消した衛兵ヌマンを捜すよう小姓頭ズルフィカールに命じます。また、太皇太后サフィエを呼び出し、皇子メフメトが連れ去られた件について追及します。
全ては皇子メフメトに会わせようとしなかった者が悪いとして非を認めないサフィエに対し、アフメトは次は容赦しないと最後の警告をしました。
一方、皇帝妃キョセムは旧宮殿に潜入させているギュルブズから、旧宮殿に先帝の妃ハリメ付き女官メネクシェが頻繁に出入りしているとの報告を受けます。すぐさまハリメを訪ねたキョセムは、ハリメにサフィエと手を切って味方につくよう釘を刺します。
*
港で衛兵ヌマンが発見され、ついに大宰相ララ・メフメト毒殺事件の真相を明かす時がやってきました。もしこれでヌマンがサフィエの策略だったことを話せば後がないため、サフィエは気が気ではありませんでした。
アフメトの元へと連行されたヌマンは皇帝を前にしても忠誠を貫き、毒を盛るよう命じた人物としてサフィエの名前ではなく、海軍提督デルヴィーシュの名前を挙げたのです。こうして無実を証明できなかったデルヴィーシュは地下牢で処分が下されるのを待つことになりました。
*
帝都。
クリミア・ハン国の兄王子シャーヒンは脱獄して以来、弟王子メフメトの助けを得て生き長らえていました。しかし、シャーヒンはヒューダーイー導師の修道場にて皇女ファーリエと接触していたところをキョセムに見つかり、捜索していた宮殿の衛兵に捕らわれそうになります。
間一髪でシャーヒンを助け出したメフメトはこんな生活は続けられないと感じており、シャーヒンを逃すべく小姓頭ズルフィカールにある提案をします。
「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」35話の感想
海軍提督デルヴィーシュは、このまま大宰相ララ・メフメトの殺人犯として処刑されてしまうのか心配です。いくら皇帝アフメトの1番の側近だとはいえ、秘密裏に皇女ファーリエの逃亡を手伝っていた影響は大きいでしょう。
このまま処刑されるくらいなら母后ハンダンに話したように、暗い過去のことでファーリエに脅されたことなど全て洗いざらいアフメトに話すべきだと思います。それにしてもクリミア・ハン国の弟王子メフメトの行動は謎で、なぜ兄王子シャーヒンを逃すために小姓頭ズルフィカールに接触したのか気になります。