先日、配信された「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」第5話にて、ジェイデス/アンのかつての恋人ガブリエル神父が登場しました。
そこでジェイデス役のポリアナ・マッキントッシュとガブリエル役のセス・ギリアムが、それぞれのキャラクターについてEWに語りました。
ポリアナ・マッキントッシュがジェイデスの運命について語る
ジェイデスの最期について
ポリアナ・マッキントッシュは、「ウォーキング・デッド」シリーズにてジェイデスとアンという異なる名前と立場を演じてきましたが、先日配信された「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」第5話にて最期を迎えました。
ジェイデスは最後まで一貫して市民共同体軍(CRM)が正しいと信じ、他者のためにより良い未来にしようと奮闘していました。CRMのやり方はともあれ、ジェイデスもリックたち同様に子供たちや他者のために動いていたのです。
しかし、それにはジェイデス自身の過去の繋がりがバレるわけにはいかず、ジェイデスはリックたちを始末しようと後を追ってきました。
結束力の高いリックとミショーン相手にジェイデスは手こずり、最終的にウォーカーに首を噛まれるというありふれた最期を迎えます。
この意外にもあっさりとしたジェイデスの最期のシーンについて、ジェイデス役を演じたポリアナ・マッキントッシュがインタビューに答えました。
まず、いつジェイデスの早すぎる死を知ったのかという質問に対して、ポリアナは「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」の撮影現場で、リック役のアンドリュー・リンカーンから聞かされたことを明かします。
アンドリューは「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」の製作に携わっているため、ポリアナにジェイデスの最期を明かし、その死についてどう思うかを尋ねたようです。
それに対してポリアナはカッコいいと思ったと答え、ジェイデスの最期に満足している様子を見せました。
ジェイデスはジャンヌ・ダルクからインスピレーションを得た
ジェイデスというキャラクターは、フランスの国民的ヒロインのジャンヌ・ダルクのようだとポリアナは話します。ジャンヌ・ダルクはCRMのように酷いことはしていないものの、”自分の使命を心から信じる”という点では共通点を感じたとのこと。
そこでポリアナは、1930年代に製作された「ジャンヌ・ダルク」の映画を観て役作りに挑みました。ジェイデスというキャラクターは台詞が多いため、きちんと自分の気持ちを表現できるように映画を参考にし、痛みによる瞬きや動きという細部まで表現しました。
ジェイデスがリックたちに書類の在処を明かした理由とジェイデスは悪役なのか
ジェイデスがリックたちに書類の在処を明かした理由
「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」第5話にて、ジェイデスは保険にしていた書類の在処を自らリックたちに明かします。
ジェイデスが何故ここで自ら書類の在処を明かす必要があったのかについては疑問が残りましたが、ポリアナがその疑問に答えました。
ポリアナによれば、ジェイデスは自分の目的は”他者を生かしてより良い未来にする“ことだと信じ、そのためCRMに進んで人々を引き渡していたとのこと。
そして、最後までその信念を貫いたジェイデスは、せめてCRMを放っておいてほしいと願い、リックたちに書類の在処を明かして家に帰るよう促したのでした。
結局、ミショーンに書類と共にCRMも滅ぼすと提案を断られてしまいますが、ジェイデスの心は穏やかでベストを尽くしたと、ポリアナは説明します。
なお、この際のミショーンの発言が、こんなことを考える必要がなかった頃、ジェイデスが芸術家だった頃を思い出させたようです。
ジェイデスはヒーロー?悪役?
ジェイデスは、ヒーローと悪役のどちらとも取れるキャラクターです。実際にはどちら側だったのか気になりますが、ポリアナは視聴者に判断を委ねています。
それというのも、自分が誰の立場に立つかによって、ヒーローになったり悪役になったりもするからです。ポリアナは「ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド」の、”彼女は野心的なサバイバーだ”という台詞を用いて、それも人によっては違って見えることを指摘しました。
もし、もっとロマンチックに考えるなら「リックは、あなたが私たちを生かしたのには理由があるって言ってたわ」と言うこともできるものの、ポリアナはジェイデスはベストを尽くした野心的なサバイバーだと思うと語りました。
セス・ギリアムがガブリエル神父としてサプライズリターン
ガブリエル神父がリターンした経緯
「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」第5話にて、セス・ギリアム演じるガブリエル神父が戻ってきました。
ガブリエルはジェイデスの回想シーンに登場し、かつての恋人ジェイデス/アンと年に1度だけ森の中で会っている様子が映し出されます。
ガブリエルは、ジェイデスとアンの立場の違いに悩むジェイデスの相談相手となり、常にジェイデスの味方であり続けました。
2人が最後に会った1年前には、ジェイデスが過去の繋がりを消すためにガブリエルに銃を突きつけるところで終わります。
とはいえジェイデスがガブリエルを撃つことはなく、ガブリエルはまだ生きていました。毎年恒例のジェイデスとガブリエルが森で会う日には、ジェイデスがリックたちを倒そうとして死んだとは知らずにガブリエルは彼女を待ち続けていました。
こうした新たなクルーと新たな状態で「ウォーキング・デッド」シリーズに戻ることはどのようなものだったのか、ガブリエル神父の再登場について、ガブリエル神父を演じたセス・ギリアムがインタビューに答えます。
まず、ガブリエルの再登場に関しては、制作総指揮を務めるスコット・M・ギンプルからセスに直接連絡がありました。
そこで初めて「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」でガブリエルがリターンするアイディアを聞いたセスは、とてもクールな方法だと思ったと話します。
役作りやポリアナとの共演について
セスはガブリエルというキャラクターから離れて数年が経っていたこともあり、役作りには少し時間が掛かったとのこと。しかし実際にスタジオに着き、衣装やヘアメイクをしたらすぐに感覚を取り戻しました。
また、セスはジェイデス演じるポリアナとの共演を心から喜んでおり、「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」でのガブリエルのシーンは、ジェイデスとのシーンだけだと聞いて大喜びしたことを明かします。
元々、セスはポリアナの創造性や情熱などが大好きだったこともあり、再びポリアナと共演できることが嬉しくて仕方なかったようです。
しかも、ガブリエルとジェイデスとして共演できるとは思ってはいなかっただけに、喜びもひとしおだったのでしょう。
もしジェイデスが目的を達成してガブリエルを殺していたら?
意外にもあっさりとした最期を迎えたジェイデスですが、もし彼女が望む結末を迎えていたらどうなっていたのか。ジェイデスが目的を達成してガブリエルを殺していた場合の心境を、セスは次のように明かしました。
「正直に言うと、何かしら感じるだろうね。え?モノローグはないの?歌のナンバーもないのか?次の仕事のために才能を発揮することもなく終わり?(笑)でも、まだ「ウォーキング・デッド」の世界ではガブリエル神父の旅が終わってないことを祈りつつ、もし終わっていたら一緒に旅立つには十分な手だったと思う。」
いずれにせよ、セスはこのジェイデスの最期に満足しているようで、最期まで勇敢だったジェイデスと非常に寛大なガブリエルの共演シーンを観るのは、素敵だったと話しました。