【ザ・レイン】ファイナルシーズンのネタバレ。自分のせいで人が死んでいくことに耐えられなくなったラスムスはアポロンの実験に協力することにした。その一方でシモーンは壁の向こう側の現状を知り……。
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【ザ・レイン】ファイナルシーズン第1話のあらすじ
サラの死でショックを受けたラスムスは、アポロンの施設にいた。
このウイルスの生みの親でありアポロンのトップ・ステンの計画に賛同していたのだ。
アポロンでは、強化ガラスで出来た一角に部屋を儲けられていたが、ラスムスの行動は制限されておらず自由に動くことができる。
しかし、そこに死んだはずのサラが現れたのだ。
サラは一度死んだものの、その後ウイルスを取り込んで息を吹き返していた。
一方で、シモーンやマーティン、キラたちは壁の向こう側を調べに行く計画を立て、追跡カプセルが体内に入っていないシモーンとフィーが、唯一監視されていない出口を通ることを試みた。
ところが、フィーは途中で赤外線防犯センサーに引っかかって足止めを食らい、通り抜けたシモーンに全てを託す。
アポロンの警備に捕えられたフィーの代わりに、シモーンは仲間の希望をひとりで背負い壁の向こう側にたどり着いた。
壁を抜けた先に1件の家があった。
シモーンが声をかけてみるも人の気配はない。
その時、奥の部屋からラジオの雑音が聞こえて来た。
シモーンが周波数を合わせると、スピーカーからは「ウイルスが広がっている」ことを告げていた。
ここで初めて、シモーンはウイルスが隔離地区以外の場所でも広がっていることを知ったのだ。
【ザ・レイン】ファイナルシーズンのネタバレ(前半)
ウイルスの拡散
隔離地区以外にもウイルスが広がっていると知ったシモーンは、状況を伝えるために仲間の元に戻った。
しかし、出口で待ち構えていたアポロンの警備に捕えられ、フィーと共にアポロンの施設に連行された。
フィーは感染拡大後、初の妊婦と言うことで興味を隠せない医師から治療を受ける一方で、シモーンはラスムスの元へと連れて行かれた。
シモーンはラスムスから「ウイルスが人を助ける、協力してほしい」と頼まれるも、考え方の違いから姉弟の間に溝が生じた。
一方で、シモーンとフィーがアポロンに捕まったのに気づいたマーティンとキラ、ジョン、パトリックの4人は2人を救出するために施設に潜入。
マーティンはシモーンをパトリックはフィーの救出、そしてキラはステンを殺す役割を担う。
ところが、パトリックがフィーを連れ出そうとするも彼女は外で子供を育てるのは危険だと考え、アポロンで出産することを決めた。
さらにフィーは、科学者としても受け入れられることになった。
そんな彼女を心配するかのように、パトリックも子供の父親という名目で施設に残ることにする。
そんな中、施設内に「囚人が逃げ出した」という警報が鳴り響く。
シモーンは、ラスムスとステンの考え同調できず施設から逃げ出したものの、橋の上で追い詰められ激流の川に身を投げた。
施設の窓からその状況を見ていたマーティンは、彼女が死んだと思って気力がなくなり、そのまま捕えられてしまう。
アポロンの目論見
アポロンの科学者ステンは、ウイルスを保有する人間だけの世界を創ろうとしていた。
ウイルスを保有していれば、怪我をしてもすぐに治り病気をすることもない。
彼は、その為に「雨」を作ったのだ。
それだけではない、ステンは自らが不死になることを目論んでいたのだ。
唯一ウイルスを保有しているラスムスに、いかに自分の計画が人類のためになるかを解いて丸め込んでいた。
これにより、ステンの考え方に共感したラスムスは人を殺すのではなく救うのだと思い込んでしまう。
ラスムスは自分と同じウイルス保有者を作ることで、自分の存在を肯定したいという思いが強かったのだ。
ステンの計画は非常に危険なもので、癌や結核といった病で悩む人々を被験者に、ラスムスのウイルスを注入するというものだったが、何度繰り返すも実験は失敗続きだった。
するとフィーが、コップからあふれ出す水を見てサラが生き返った理由に気づいた。
「いっぱいだから溢れてしまう」
つまり、体内の免疫がウイルスの受け入れを拒否しているのだと分かったのだ。
そこでステンは、被験者に免疫抑制剤を投与し免疫が低下したところでラスムスにウイルスを注入させた。
こうして実験は成功したが、ステンの本当の計画に気づいたラスムスはステンを殺害し、施設の科学者たちを脅して実権を握った。
【ザ・レイン】ファイナルシーズンのネタバレ(後編)
ウイルスを死滅させる花の蜜
シモーンは、川岸で気を失っている所をダニエルとルナという兄妹に助けられた。
奇跡的に怪我はなく気をとり戻したシモーンは、ダニエルから”外”を見せられて驚く。
そこはウイルスとは無関係の場所だったのだ。
ダニエルは、その理由を明かそうとはしないものの、その後ルナから大事に持っていた花の蜜を見せられる。
花の蜜を1滴、ウイルスに汚染されている草木に垂らしただけで、あたり一帯のウイルスが死滅し草木が緑色に戻ったのだ。
シモーンは、この花の蜜ならラスムスを助けられるかも知れない、世界を救えるかもしれないと思った。
そこで、こっそりとダニエルの後をついて行き、花が咲いている場所を突き止めた。
廃墟となっているプールに1本だけ花が咲いている木が生えていたが、ダニエル曰く「花は蜜を取られるのを嫌がる」とのこと。
蜜を取る際は花弁に触れると命を落とすほど攻撃してくる危険な花で、ダニエルは慎重に蜜を採取していたのだ。
ウイルスの暴走
ラスムスは、ステンの死後も”人を救うこと”に全力を尽くしていたが、これは本当の人助けとは言えなかった。
シモーンが死んだと思い込んで気力を失くしていたマーティンは、ラスムスの提案を受け入れ体内にウイルスを取り込むことに同意。
シモーンが生きていることを知った時には既に遅し、マーティンはウイルス保有者になっていたのだ。
マーティンはシモーヌを連れ戻すため、彼女の持っている発信機の信号を辿っていった。
ところが、マーティンの体に異変が起き始めた。
それと同時に、ラスムスにも異変が生じていた。
それだけではない、ラスムスに”治してもらった”者全員に異常が起きていたのだ。
ラスムスの体にはかさぶたのようなものがたくさん出来始め、マーティンを含む治療を受けた者の体内ではウイルスが暴走し始めていた。
マーティンは、ウイルスの発作に耐えながらもシモーンと再会したが、自分がウイルス保有者であることを言わなかった。
しかし、アポロンに向かう途中にラスムスのことでちょっとしたいい合いになった時にウイルスが暴走し、結果シモーンに知られてしまうことになる
シモーンは、マーティンに花の蜜を見せて「これを飲むか、私を殺すかどちらかを選んで」といった。
すると、マーティンの中にあるウイルスが暴走。
マーティンはシモーンに逃げるよう言うが、ウイルスは彼女を追いかけて取り囲んだ。
逃げる途中でシモーンは、花の蜜の入った最後の瓶を落として割ってしまったが、マーティンが彼女を救うために瓶の底に残った蜜を飲み干した。
ウイルスの死滅と共に、マーティンも息を引き取った。
そして、この事はラスムスも気づいた。
「殺された」
その瞬間、アスムスの暴走が激化。
ラスムスは、シモーンを止めるため殺される前に彼女を殺そうと考えた。
ここから、姉弟の闘いが始まる。
【ザ・レイン】ファイナルシーズンの結末
マーティンを失ったことによる、シモーンの喪失感は計り知れないものだった。
シモーンは、心配して追いかけて来たダニエルの手を借りて、キラたちのいる場所までマーティンの遺体を運んだ。
マーティンの遺体は、一番高い丘の上に埋葬した。
*
ラスムスは兵士と感染者を連れ、シモーヌたちを始末するために動き出す一方で、パトリックとフィーは施設から逃走しシモーヌのいる場所を目指していた。
そんななか、シモーンはダニエルから花が復活しているとの知らせを受ける。
どうやら、花はウイルスを養分にしているようで、マーティンが座っていた場所にあったウイルスを取り込んだよう。
そこにパトリックとフィーがたどり着いた。
マーティンが死んだことを聞かされたパトリックは、ショックを受けながらもマーティンがウイルスを取り込んだ経緯をシモーンに話した。
それを聞いたシモーンは、改めて弟を止めようと決心し作戦を練った。
ほどなくして、ラスムスたちはシモーンの隠れ場所に到着。
シモーンとダニエルが、プールまでラスムスをおびき出してキラが蜜入りの銃で撃ち殺すという算段だったが失敗。
だが、ここでラスムスに思いもよらないことが起きる。
実は、サラを初めとする感染者たちは人を殺すことを嫌がっていたため土壇場で寝返ったのだ。
裏切られたラスムスはさらに暴走し、大量のウイルスを放出してシモーンに襲い掛かろうとしたが、やはり心の底から姉を憎むことは出来なかった。
「ただ傍にいて欲しかっただけだ」と涙を流し「花の蜜」の花に触れた。
すると、花は眩しいほどの光を放った直後に爆発し世界中のウイルスを消滅させた。
ラスムス、そしてウイルス保有者は全員死亡。
それと同時にフィーが出産した。
数か月後、シモーンは仲間とダニエルたち家族と共に故郷の街に帰って行った。
皮肉なことですが、結果的にラスムスが世界を救ったという流れになっていました。
考え方は違えど、数年間もたった2人で支え合ってきた姉弟の絆は決して崩れることはありませんでした。
サラは、ラスムスや他の感染者に起きたような異変は出ていなかったので、彼女だけはウイルスを操っていた方だったような気がします。
「浄化する花」や「ウイルスとは無縁の場所」など、シーズン1冒頭の流れからすると無理やりな部分もありましたが、とりあえずこれでファイナル。
マーティンの死は予想外でしたが、ウイルス保有者がひとりでも残っているという方が違和感を感じたかもしれませんね。