『The100/ハンドレッド』シーズン6第1話ネタバレと感想。新たな星アルファは超絶危険な衛星だった!

SF
(c)Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

海外ドラマ『THE100/ハンドレッド』シーズン6第1話。民と囚人たちとの壮絶な戦いが終結を迎え、再び訪れた人類滅亡の危機から逃れるため生存者たちは宇宙に避難しました。

しかし、彼らが睡眠から覚めたのは125年後。モンティが生涯を掛けて見つけた新たな惑星に降り立つのです。

PR

シーズン5をおさらい

ブラドレイナがマディを総師と認め膝をつくと、続いて民もマディにひれ伏し、全員が総師の兵となり今その時を待っていました。

「皆がマディに従う。率いなければ……」

こうして、囚人たちとの最後の戦いが幕を開けたのです。その頃、レイヴンとショーは、アクレアリーから拷問を受けていました。拷問に負ければ船は飛んでしまう。すべては船内にいるクラークに委ねられます。

クラークは、マクレアリーに捕えられているディヨザを救出してマクレアリーの元に向かい、ディヨザの腹部に銃口を向けて船を確保しました。

結果、民と囚人たちとの壮絶な闘いは、民に軍配があがり生存者はガガーリンに乗り込みます。地球が生存可能な状態に戻るまで10年と推測しますが、食料の確保が難しいということもあり、10年間眠ることにしたのです。

月日が流れ、まず最初にクラークトベラミーが睡眠から目覚めました。彼らを目覚めさせたのは、見たこともない青年。彼はモンティとハーパーの息子ジョーダン・ジャスパー・グリーンでした。モンティは、クラークとベラミーを起こして映像を見せるようジョーダンに頼んでおいたとのことでした。

訳が分からないクラークは、ジョーダンに「あれから何年経ったの?」かと尋ねるとジョーダンは答えました「125年」。映像を見せられたクラークとベラミーは、モンティとハーパーが睡眠機に入っていない事を知り、驚きを隠せません。

懐かしい友は、映像が進むごとに年齢を重ねていました。皆が眠りについてから2年後。地球は何も変わっていませんでしたが、ハーパーは男の子を出産していました。8年後に皆に会うのが楽しみだと笑顔を見せるモンティ。しかし、10年経っても地球の状況は変わっていなかったのです。

さらに時が経ち、ジョーダンも眠らせたというモンティもハーパーも歳をとっていました。そして28年経っても地球はまだ死んだまま。その後ハーパーも亡くなりました。

ところが、モンティは人類のために生涯を掛けて探していたものがあったのです。彼は30年かけてエリギウス3号の記録に入り、連星系の生存可能な場所にある惑星を見つけていました。

その場所にたどり着くまで75年。モンティは、船がその惑星に向かうよう設定しておいたのでした。こうしてモンティは、生涯を掛けて仲間を救おうとしていたのです。

「また、会えんことを」と最期の言葉を残して……。

PR

「THE100/ハンドレッド」シーズン6第1話

クラークとベラミーはまず、一部の仲間数人だけを目覚めさせ、モンティが遺した映像を見せました。2人が去った事に納得がいかず怒るレイヴンを、ショーは「2人は幸せを選んだんだ」と納得させ、そのまま2人は深い関係へと繋がって行きます。

一方で、エリギウス3号は移住先を探していたことが分かり、モンティの記録によると移住できそうな惑星を5つ見つけ、先発隊を送っていたことが分かります。

モンティは、アルファ星が最適だと考えていたようでしたが、実際には行ってみないと分からない状況。先発隊の生存者から極超短波信号はあるものの、無線信号は無いまま。更に、ジョーダンによると3号が到着したのは200年ほど前になると言うのです。

まずは、アルファ星が安全かどうかを確かめるには、降りるしかありません。ベラミーたちは、もしものことを考え銃を所持し、偵察は最強の戦士のみで行うことにしました。

操縦士はひとり残したいとのことでレイヴンは残り、先制攻撃はしないつもりで、いち早く手を出すであろうオクタヴィアも、まだ眠らせておくことにしました。

選ばれたのは、クラーク、ベラミー、ショー、マーフィ、エモリ、ミラーら8人。母船を宇宙に残し、ガガーリン囚人移送船に乗り込み、アルファ星に向けて出発。

こうして8人は、モンティが願っていた”幸せ”になるため、アルファ星に降り立ったのです。

大気は呼吸可能、汚染も問題なし。真東に8kmの高台に救難信号があり、その途中には水源もあることを確認。

その頃、母船の中からアルファ星の映像を確認していたジョーダンは、アルファが惑星ではなく衛星であることを発見したのです。

PR

解説と感想

1話からいきなり死人が出る!

1話は、アルファを偵察することが中心のストーリーでしたが、「ここで!?」というシーンで仲間が1名命を落としました。亡くなったのはレイヴンの恋人ショー。125年間の眠りから覚め、やっとレイヴンと幸せを掴もうとしていた矢先のことでした。

彼女は、かつて恋人だったフィンも失っているので、そういった意味では運がありません。ショーと結ばれたのは、彼がいなくなる伏線のようでした。ほんの少しの出番しかなく残念でしたが、これで操縦士はレイヴンひとりだけになってしまいました。

さらには、モンティがケインのために残しておいてくれた藻類の初株のおかげで、ケインが一命を取りとめましたが、オクタヴィアが目覚めたことで激しい言い合いになり、傷口が開いてしまいます。

再び意識を失ってしまったケイン。命の灯が消える直前でアビーが冷凍睡眠機に移し、ケインは一命を取りとめました。

アルファにある城が意味するものは!?

アルファに着陸したクラークたちは、暗くなってから砂浜でキャンプをしていました。しかし生息している虫は、最初は葉を食べていたのに5分後には人に襲い掛かるという、まるでエイリアンのようでした。

なぜ急に凶暴化したのかは、この時点では不明。放射線フェンスにより、クラークたちは虫から遠ざかることが出来ました。さらに、救難信号を目指して突き進むと、巨大な城が見えてきます。

仲間がみんな暮らせるほどの住まいもあり、期待が高まりましたが、なぜか人影が見当たりません。さらにその小さな町のような場所には、旗が掲げられていました。

クラークは、その旗のロゴを見てすぐに”アリー”と関係があることに気づきます。アリーのことはクラークにとってもあまりいい記憶とは言えませんが、ここなら遠因が暮らすことが出来る。

しかしながら、城下にも大きな城にも誰もいないのは不可思議。先ほどまで、誰かがいたような雰囲気なのに、何かがおかしいのです。

PR

人を狂気に変える恐怖の2日間

町には小さな学校も存在しておりクラークはマディを通わせたいと思い、ベラミーもオクタヴィアを学ばせたいと思っていました。しかし和やかな雰囲気は一変。学校にあった1冊の絵本には、こんなことが書かれていたのです。

木や植物は日陰と果物をくれる。星が並び森が目を覚ませば逃げる時だ。ほとんど誰も助からない。2日間、天国は地獄、友は敵になる」と……。

その時、ガガーリンが何者かに盗まれ、クラークたちは変える術を失ってしまいます。さらに、エモリに異変が起きていました。

突然、エモリが「あいつは敵だ、殺される」と叫び出し、持っていたナイフでマーフィーに襲い掛かったのです。すぐにマーフィーを助け出しましたが、出血があり処置しないと危険な状態。

そこでクラークは、もしかしたら空気のせいではないかと気が付いたのです。絵本に描かれていた言葉は現実に起こることで、ここに住んでいた人々は早々に避難したのか、もしくは……。

先ほど、クラークたちを襲った虫も、その影響を受けている可能性があります。たとえエモリにように凶暴になって人を襲ったとしても、虫が人肉を食べたのであれば死体がないのも納得です。

”幸せになってほしい”と、モンティが見つけてくれた星がこんなに恐ろしい星だったとは。まだまだ”安泰”は得られません。

Photo:「The100/ハンドレッド」(c)Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.