【ハンドメイズテイル】シーズン3ネタバレ。
架空のアメリカに存在するギレアド共和国を舞台に、囚われの身となった女性たちの葛藤が描かれています。
シーズン3では、ギレアドに残ることを決意した主人公が、レジスタンスに協力して自由を取り戻すために戦いを決意する姿が描かれるとのこと。
予告からは、彼女の人生に変化が……。
この記事では、【ハンドメイズテイル】シーズン3第1話のネタバレを余すことなくお届します。
荒れ果てた世界で、子供を産むことができる健康な女性は、司令官と呼ばれる富裕層の子孫を残すために侍女として仕えることが定められている、まさに「産むための道具」として…侍女たちは勝手に本を読むことも、一人で外出することも許されず、全ての行動を極限まで制限されている。そんな出口の見えない世界でオブフレッド(エリザベス・モス)は、最愛の娘との再会だけを願い、生き抜いていく。シーズン1 全10話 シーズン2 全13話
ジューンは、ロ-レンス司令官に逃げる機会を与えられたものの、ニコールをエミリーに託し自分はギレアドに残ることを決めました。
その理由は、最愛の娘ハンナを取り戻すため。
エミリーが脱出した後、ジューンは戻る道を探るものの追われる身。
そんな時、ローレンス司令官が彼女の元にやってきて、エミリーが国境を超える前においつけるからと、ジューンを車で送ろうとしましたが彼女は拒否。
更に、手を貸したローレンスに「手助けしたことが知られれば処刑される」と脅して、マッケンジー司令官の家にいるハンナを連れ戻して北へ行きたいと言うのです。
ローレンスは危険を承知でジューンを、マッケンジー司令官の家の近くまで送り届け、車から見守っていました。
ジューンは、マッケンジー司令官の家に忍び込み、寝ているハンナの部屋に行きましたが、その直後に家はすぐに”監視”に包囲され、ジューンは逃げ場を失ってしまいます。
今はハンナを連れ戻せないと悟ったジューンは、眠ったままのハンナに「ハンナ来たわ。置いて行かない、いつも一緒よ、心から愛してる」と告げ、玄関の扉の前で両手を上げて跪いたのです。
【ハンドメイズテイル】シーズン3第1話ネタバレ
反逆の兆し
ローレンスは、コロニーを創設した人物で彼の妻は「夫のやったことは間違いだ」と、正気を失っているかのようでした。
しかし彼もまた、自分のやったことを悔いているのか……。
エミリーに「情が湧いた」と、彼女をカナダに逃がしましたが、司令官とは言え国家に知られれば縛り首になることは間違いりません。
そんな危険を冒してまで、彼はなぜ反逆したのでしょうか。
さらに、ウォーターフォード家でも異変が起きていました。
知らないのは、ウォーターフォード司令官のみ。
ジューンの部屋にいたウォーターフォードは、セリーナに「みんなおかしくなっている、書斎から通報しろ」と言うも、彼女の返事は「時間をあげなきゃ。逃げ切れるよう」。
ウォーターフォード司令官は、開いた口が塞がらないというような表情で、セリーナがジューンの逃亡に加担し、ニコール共々カナダに脱出させたことにやっと気づきました。
「最善のことをした」セリーナの言葉が全てを語ります。
さらに、部屋の壁に彫られていた文字から、国家内で反逆の兆しが大きくなっていることにも気づいたのです。
ジューンが身柄確保!? その後の展開は?
ジューンが連行されそうになった直後、マッケンジー司令官の妻がジューンを連れてくるよう指示しました。
料てを後ろで縛られ椅子に座らせられているジューンに、マッケンジーの妻が言います。
「もう終わりにして。あの子を産んでくれたことは感謝してるけど、別荘での一件の後あの子は悪夢を見てた。会ったのは聞いた。母親だもの。あの子を惑わせるのは残酷なことよ。」
「わたしが惑わせてる?」
出典:hulu『ハンドメイズテイル』シーズン3第1話より引用
ジューンは、連行されていく途中で最後に「どんな様子?」とハンナの事を訪ねました。
マッケンジーの妻は、護衛にドアを閉めさせるとハンナの様子をこと細かくジューンに伝えたのです。
健康で神に祝福されている、日々成長している、元気にしている……。
ただ、母親としてジューンが本当に聞きたかったことを話してくれたのです。
・縫物が好きで、上手くはないけど頑張ってること
・料理が上手なこと
・犬を飼いたいと言ってること
・司令官へのおねだりが上手なこと
妻は初め、ジューンにキツく当たっていましたが、産んではいないものの同じ”母親”として、ハンナの成長が手に取るようにわかる話をしてくれたのです。
そして最後に、「もうやめて」とジューンのことを心配していいました。
このままでは娘の前で殺されることになると……。
ジューンはそのまま車に乗せられ、再びウォーターフォード家に連れ戻されたのです。
セリーナとジューン、魂の叫び
ウォーターフォード家に連れて来られたジューンを出迎えたのはニックでした。
どうやらニックが反逆者だと、司令官はまだ気づいていない様子。
子供をどこにやったと司令官はジューンを怒鳴りつけますが、ジューンは一切司令官の方に目をやらず、セリーナの方だけを見ていました。
ジューンがニコールをエミリーに託したと知ったセリーナは、「人殺しに娘を渡すなんて」とジューンを責めますが、「あの子は無事よ、それが一番だと思った」といいます。
母親なら子供の将来を考えると……と説得しますが、セリーナは「なぜ私から娘を奪ったの?」と、興奮状態になってジューンに掴みかかりました
するとジューンは、「わたしはギレアドにもうひとつの娘も奪われた。引き離されたとき、娘は私に助けを求めて叫んでた。どんなものか分かった!?」と強い口調で反論。
たった今、最愛の娘を手放さなければならない苦渋の決断を迫られたジューンにとって、セリーナの言葉は火に油を注いだだけでした。
しかし、ニコールを失って初めてジューンの想いを知ったセリーナは、泣きながら彼女の肩に顔をうずめ、2人の姿を見ていた司令官も愕然と肩を落としたのです。
決死の亡命
カナダに渡るには幅のある川を越えなくてはなりませんでした。
川の上では、数機のドローンが偵察しているため、エミリーはその合間をかいくぐりながら、やっとの思いで川岸にたどり着いたのです
「川を渡ればカナダ……」
覚悟を決めたエミリーは、ニコールをコートでくるんで抱きかかえると、寒く冷たい川を渡り始めます。
しかし、途中で水の勢いに流され、ニコール共々水の中へ沈んでしまいました。
その直後、エミリーは水から這い出て陸に上がりましたが、さっきまで鳴き声を上げていたニコールが動かなくなっていたのです。
エミリーが泣き崩れた瞬間、ニコールが息を吹き返しました。
さらにカナダの警官に保護されたエミリーは、カナダへの亡命の意思表示をして見事脱出に成功したのです。
その後、エミリーとノコールは健康状態をチェックするためカナダの病院に連れて行かれました。
多くの医師や看護師、スタッフを含む多くの人々から、拍手で迎え入れられたのです。
新しい風が吹き始める
セリーナの決意
ギレアドでは、ニコール失踪について調査が開始されることになりました。
ウォーターフォード司令官は、事実を隠しすべてはオブジョセフ(エミリー)の犯行で、セリーヌとジューンは止めたと証言し、2人を守るというのです。
しかしセリーナは、自分は自らニコールを手放したのだから守らないでいいと伝えますが、司令官は「この家を守りたい」と……。
それでセリーナは気づいたのです。
彼が守りたいのは妻でも子でもなく、自分の地位なのだと。
するとセリーナは、司令官が証言に出かけた隙に自分のベッドに火を放ちました。
それに気づいたジューンは、セリーナを刺激しないよう静かに話しかけ手を差し伸ばします。
セリーナは、ジューンの手を取ると階段を下り、マルタを連れて外に逃げますが、ジューンは煙がある一方向に流れていることが分かったのです。
壁に触れ、何かに気づいたジューンはドアから外に出る瞬間、こう思いました。
「主イエスは天使を率いて天から来る。燃え盛る火の中を罰を与えに来る。燃えてしまえ、クソッたれ」
出典:hulu『ハンドメイズテイル』シーズン3第1話から引用
煙が向かった先、それはフレッド・ウォーターフォード司令官の書斎でした。
ジューンはどこへ?ニコールはルークの元へ
セリーナ、マルタ、ジューンは別々の車に乗り、違う場所へと向かっていきました。
ジューンは、マッケンジー家に入り込んだことでの罰が与えられることに……。
彼女への罰は、地下にある一窒で行われました。
小さな窓からのぞかせた景色からは、異様な雰囲気を漂わせています。
しかし、ジューンの表情には恐怖や後悔といったものは見られませんでした。
ジューンが跪いて床掃除をしている後姿から、両足裏を焼かれた様子。
マッケンジー家に侵入したという理由から、足を焼かれたということなのか……。
他の侍女が、バケツの水を交換しに来たとき、こっそりとジューンに伝えます
「エミリーと赤ちゃんは無事、逃げ切った」
そしてその後、ジューンは新しい任地としてローレンス司令官の元に送られたのです。
その一方で、難民の受け入れ施設から連絡を貰ったルークとモイラは、施設である封筒を受け取ります。
封筒の中には、ハンナの写真が1枚入っていました。
「大きくなった」そう呟きながら涙を流すルークの後ろに、ニコールを抱えたエミリーが立っていたのです。
「ルーク?」
「ああ」
「エミリーよ。奥さんに命を救われた」
出典:hulu『ハンドメイズテイル』シーズン3第1話から引用
【ハンドメイズテイル】シーズン3第1話を観た感想
セリーナが火を放つ前に見せた表情は、ジューンが戦うことを決めた時と同じ目でした。
彼女は、いまある世界が一番いいと思っていましたが、それはただ現実から目を背けていただけだったと気づいたのでしょう。
しっかりと目を見開いて現実を悟ったと言うべきシーンです。
セリーナは、ギレアドの方針が正しいことだと思い込んでいましたが、心の中では思い描いていた世界とは違うと感じていたはず。
ジューンの手を取ったのは、今後彼女と一緒に誰もが自由と幸せを手にする世界を創りたいと願ったからだと思います。
そして、エミリーに続きジューンもローレンス司令官の元へ行くことになりました。
「面倒は起こさないよな?」という司令官に「はい、司令官」と答えながらも、ジューンの顔には企みの笑みが浮かんでいたので、今後の展開が楽しみです。
シーズン3は、”権力者を味方につける”となっているので、セリーヌから始まってローレンス司令官も引き入れるのかもしれませんね。
司令官は、”反発的な侍女”を受け入れているのは、彼女たちは”新しい世界を創る”ために必要だと思っているからなのかもしれません。
彼も密かに、ギレアド崩壊を望んでいるのかも?という印象を受けました。
いずれにしろ、ジューンが本格的な反逆に打って出るようなので、どこまで彼女の想いが通じるのかが今後、注目すべき点でしょう。