【ハンドメイズテイル】シーズン3最終話あらすじネタバレ。
このキャラだけは殺してはいけない。原作者のマーガレット・アトウッドとブルース・ミラーとの間の約束通り、彼女はこの先も生き続ける……。
シーズン後半は怒涛の展開が続き、最終話ではジューンの計画の行方やセリーナ、フレッドの行く末が気になるところ。
【ハンドメイズテイル】シーズン3最終話あらすじ
ジューンは、警告音が鳴り響く暗闇たくさんの女性たちといました。
それは、ギレアドに捕まりハンナと離ればなれになった直後の彼女の記憶。
「娘はどこに連れて行かれたの?」守護者に問いかけましたが、男はただ「喋るな」と一言。
ジューンは、男の非情さに成すすべもなく泣くだけしかなかったのです。
そして現在。
その日は、ローレンスの家に52人の子供たちが集まり、飛行機で真夜中にギレアドを発つ予定の日でした。
メーデー。
ジューンはマルタや侍女たちの協力の元、着々と準備を進めていました。
買い物を終えたジューンは、ローレンス家に戻るとベスやシエナと子供たち用のサンドイッチや水を用意し、逃げる際に気づかれないよう門に石鹸を塗り音を消します。
そんな中、一足早くマギーというマルタがキキという少女をつれてやってきました。
マギーは怯えながら「これはメーデーなのよね?」と尋ね、ジューンは静かにうなづきます。
しかし、時間が経つにつれさらに怯え初めたマギーは、キキを連れて戻ると言い始めたのです。
ひとりでも多くの子供を脱出させたいという思いと、計画がバレるのを恐れたジューンは隠しておいた拳銃を持ち出しマギーに向けます。
「逃げようとすれば撃つ、神に誓って必ず打つ」
隙を狙ってキキを奪った瞬間、マギーはひとり森に逃げて行きます。
マギーに銃口を向けて撃とうとするも、ジューンは引き金を引くことが出来ず彼女は森の中に消えて行ったのです。
【ハンドメイズテイル】シーズン3最終話ネタバレ解説(前編)
セリーナ
その頃、カナダにいるセリーナには裁判所の検察官や、アメリカの聴収が控えて控えていました。
「断れるお誘いもあるの?」とジョークで返すほど、彼女は落ち着いた様子でやりとりもしています。
「君は権利を放棄した」
「分かった、どんな質問にも答えるよう心掛ける」と笑顔で答えますが、セリーナの考えは「権利は放棄していない、権利と娘を交換しただけ」だったのです。
また、セリーナが協力的だと言うこともあり、制限はあるものの外出することも出来るようになりました。
ひとりで外出することなど考えられなかったセリーナにとって、不安はあったものの「街の様子も見れるし、住みたい場所も考えて」というトゥエロの言葉に彼女の表情が明るくなります。
説得
ジューンは、テーブルの上に銃を置き眺めているところに、会議を早く切り上げたというローレンスが戻ってきました。
「子供たちは?」
「大丈夫よ、心配しないで。ギレアドを出ればね」
そんなやり取りの中、ローレンスはキキをレキシントンに戻そうと言い始めたのです。
2人をレキシントンで目撃した者がいる。
実は、マギーとキキは昼間に動いていたため姿が見られており、捜索が始まっていると言うのです。
「昼間に来たのがマズかった。ここにも来るはず」
さらに、じきに検問も設置されるとのことで、ローレンスは一度計画を延期するつもりでいたようでした。
しかしジューンは「大丈夫、まだ時間はある。飛行場までの距離は?地図を見せて」と、何が何でも計画を続行する様子。
ローレンスは、自分は降りるからマルタに中止だと伝えるよう言いますが、ジューンは首を縦に振りません。
キキがこのままギレアドに居たら、14歳で結婚させられる。そんなことはさせないと……。
帰したらあの子はレイプされて一生 苦しむことになる。あなたが作ったこのイカれた世界で
出典:【ハンドメイズテイル】シーズン3最終話より引用
ジューンの決意はとても強固なものでした。
何としてもやめさせたかったローレンスは、穏やかに説得しますがジューンは計画を変更することは一切なかったのです。
さらに、ローレンスにも牙を剥き始めました。
「決めるのは私。男って全然分かってない。もうあなたに決定権はない。私が決める。だから早く行って地図を探してきて。よろしく」
「ここは私の家だ!私の家なんだぞ、お嬢さん」
「まだ自分の家だと思ってるの?フッ」
出典:【ハンドメイズテイル】シーズン3最終話より引用
もはやジューンは、ローレンスにも手が付けられないほど強くなっていたのです。
フレッドからセリーナへの報復
カナダでは、フレッドの聴取が行われていました。
審議会は何人くらいで行われていたのか、フレッドはどんな役割だったのかど、ギレアドの政治体制について細かく聞かれています。
そこにトゥエロがやってくるとフレッドは「仕事を増やすようで悪いが」と前置きした上で「私の妻が犯した重罪について」と、話し始めたのです。
ギレアドでの彼女の行為は強制的なもので、セリーナに権限はなくギレアドのいいなりに過ぎなかったとトゥエロは彼女を擁護しました。
しかしフレッドは、「ウォーターフォード夫人は犯罪者だと私が保証する。ギレアドの法を冒し、神の法を冒した」と言うのです。
それはあくまでもギレアドの考え方で、それが必ずしも犯罪に値するわけではありません。
ではなぜフレッドはセリーナが犯罪者だと言ったのか。
道しるべ
夜になり、ジューンとベス、シエナは子供たちを飛行場まで連れて行く方法を考えていました。
ローレンス宅から飛行場までの距離は8kmで、子供が多い分、司令官の車で何度も往復しなければなりません。
ただそれでは、回数が多すぎて見つかる危険性があるということから、シエナは歩いていく方がいいと提案しました。
森を通って小川沿いを歩いて行けば早く着くはず。道に印をつけて迷わないように工夫する。
それなら一度に行動できるし見つかるリスクも少ない、ジューンもベスも歩いていく方向で進めることにしました。
そんな中、マルタが子供たちを連れてローレンス宅に続々と集まってきたのです。
ジューンたちは最後の準備として、飛行場までの道しるべをつけに急ぎました。
【ハンドメイズテイル】シーズン3最終話ネタバレ解説(後編)
セリーナ逮捕か!?
セリーナがニコールと至福のひと時を楽しんでいる最中、フレッドの報復によりセリーナは高裁刑事裁判所とアメリカ政府から令状が出て逮捕されることになりました。
容疑は侍女へのレイ〇行為だと言うトゥエロにセリーナは、あれは国が強制で行った儀式で自分には免責があると反論するも、儀式の話ではないと言われてしまいます。
セリーナが逮捕された理由は「侍女が身ごもるように運転手に犯させた」と言うことでした。
ジューンとニックの一件。
ニックとジューンの間には少なからず恋愛関係にあったと訴えるも、それでもレイ〇だと冷たく返され、ニコールと引き離されそのまま逮捕されてしまったのです。
聖書とローソク
道しるべを付け終えたジューンたちが家に戻ると、屋敷の中は真っ暗になっていました。
警戒しながらゆっくりと入って行くと、そこではローレンスが子供たちを集めて聖書を読み聞かせていたのです。
52人以上にも及ぶマルタや子供たちは、1本のローソクとローレンスを囲みながら彼の話に耳を傾けていました。
ジューンは、子供たちを見ながら嬉しそうにゆっくりとローレンスに近づいて行きます。
そんな中、守護者がいたるところに居る、ここから3kmほどのところでレキシントンの女中が捕まって捜索が始まっているとの報告を受けたジューン。
マルタたちは、司令官の妻たちに薬を飲ませ、眠っているところを連れ出したようでいたが、苦しから目を覚ました妻が通報したとのことでした。
家を1軒ずつ調べられるということでしたが、ジューンは冷静に彼らの動きを確認し、すぐに出発すると判断したのです。
ローレンスは「エレノアなら片を付けろと言うだろう」と、ギレアドに残ることを決め、最後のひとりを送り出したところで、ジューンはみんなの後に続きました。
今回もローレンスが折れたようです。
決死の脱出作戦
捜索の範囲が広がる中、身を低くして暗闇をただまっしぐらに飛行機場を目指して歩く子供たち。
しかし、やっとの思いで飛行場に到着したものの、すでに守護者によって飛行場は封鎖されていたのです。
そこでジューンは、自分が注意を引いている間にフェンス沿いに進み、隙を見て飛行場に繋がる道路を渡るようマルタに指示。
自分ひとり犠牲になろうと覚悟してのことでした。
ところが、物陰に隠れて守護者の様子を伺っていると、子供たちを連れて行ったはずのジャニーンやリタ、他のマルタたちが次々とジューンの元に戻ってきたのです。
そして、全員石を握りしめるとジューンの合図とともに守護者らに向かって石を投げつけ始めました。
いくつもいくつも……。
守護者はジューンたちに向かって発砲し、その間に子供たちは無事に道を渡り終えました。
するとジューンは、暗闇のなか立ち上がるとひとりで守護者の方へ向かって歩いて行ったのです。
しかし、彼女の計画はここで終わりではありませんでした。
あとは協力してくれた仲間も飛行機に乗せること。
ジューンは守護者のひとりに姿を見せると、そのまま走りだしました。
守護者がジューンを追っている間に、仲間を飛行機の所まで行かせようとしたのです。
暗い森の中、背後で発砲音が聞こえようと無心で走り続けましたが、ついに弾はジューンの背中に命中。
「動くな!」
守護者の声が森の中に響き渡ります。
反撃
ジューンの反撃はこれで終わりではありませんでした。
守護者がジューンを仰向けにすると同時に、ジューンは持っていた拳銃で守護者を撃ちます。
そして、まだ息のある守護者に銃口を向け、「異常なしと言え」と無線で伝えさせた後、彼の息の根を止めたのです。
ジューンは、撃たれた傷により仰向けに倒れてしまいましたが、彼女が目にしたのは子供やマルタたちを乗せカナダに向けて飛びだった飛行機でした。
カナダの空港
飛行機はカナダに到着。
空港では、たくさんの人々がボランティアとして集まっており、その中にはルークやモイラ、エミリーの姿もありました。
飛行機のドアが開き、中を確認したモイラは女性と子供たちの多さに驚きます。
女の子のひとりが訪ねます。
「お姉さん、好きな服を着ていいの?」
少女は一番最初にジューンの元にやって来たキキでした。
「そうだよ」というモイラの答えに安心したのか、キキを先頭に次々とと子供たちが飛行機から降りて行きます。
さらに、ボランティアのひとりがキキの父親で、彼女は本当の父親と再会することが出来ました。
キキの本当の名前はレベッカでした。
ルークは、そんな親子の再会を羨ましそうに見ながら愛する娘ハンナの姿を探しましたが、そこにハンナの姿は無かったのです。
リタはエミリーと再会し、ルークとも会うことが出来ました。
「会えてうれしい、ジューンが成功させたの。あなたのジューンがね。彼女がすべて取り仕切った」
出典:【ハンドメイズテイル】シーズン3最終話から引用
そしてギレアドでは、撃たれて森の中に倒れていたジューンの目は空を仰ぎつつ、ルークとハンナと過ごした幸せだった日々が写っていました。
彼女を見つけに来た侍女たちによって助け出されたジューン。
これでジューンの計画は達成したかのように見えましたが、彼女の心はまた違う方へと向けられていたのです。
【ハンドメイズテイル】シーズン3最終話の感想
ジューンにとって2度目の脱出成功。
最初はニコール、そして今後は50人以上の女性と子供を救い出すことが出来ました。
しかし、彼女の本当の願いはハンナを助け出すこととギレアドの崩壊。
まだまだジューンの挑戦は留まることを知りません。
また、ここにきてフレッドがセリーナを陥れるとは思いませんでしたが、彼にとって妻の裏切りは許されざるものだったのでしょう。
根に持つ、執念深いといった言葉がぴったりで、彼自身まだギレアドでの行為が悪しき風習だとは思っていない様子。
反省の色が見えません。また、取引したからと言ってセリーナに免責が与えられるのもおかしな話で、今回なるべくしてなったという感じです。
彼女もギレアド建国に手を貸したことになりますし、この期に及んで往生際が悪いような……。
ジューンを裏切って自分だけニコールと幸せになろうと考えるのは甘い!
シーズン3最終話は、それなりのスッキリ感があった内容ではありましたが、ジャニーンや手助けをした侍女たちが脱出しなかったのは驚きでした。
ジューンひとりに背負わせるつもりはなかったのか、まだ助けを求めている人々のために活動しようとしているのか……。
ただ、今回の計画が成功を治めたことで、今後もっと取り締まりが強化されるかもしれません。
リディア小母が言うには、次にジューンが仕える司令官は”反体制で愚かな態度を良しとしな人物”とのことで、ジューンも厳しい状況になりうる可能性もあります。
そんな中で、彼女はどうやって子供たちを救っていくのか、ハンナを見つけ出すことが出来るのかにも注目したいですね。
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