【ハンドメイズテイル】シーズン3ネタバレ(7話)
ギレアドの間違った教えによって捻じ曲げられた救済により、ジューンはハンナとの接点を失ってしまう。
ジューンの本気の怒りがスクリーンを埋め尽くす!
一方で、ギレアドはニコールを利用して取引を優位に進めようと目論む。
【ハンドメイズテイル】シーズン3第7話あらすじとネタバレ(前)
第7話「御目の前で」
雪がちらつく寒い日。
ジューンの1日は”救済”から始まります。
あれから救済と言う名の処刑が続き、特にマルタたちの姿が多く見られました。
「主がみなさんを必要としている」
すすり泣くリディアおばの誤った信仰の言葉が響き渡り、笛の合図とともに侍女たちは綱を思い切り引っ張り、救済の義は終了しました。
ジューンは、やりきれない気持ちと怒りを抑えながら一番先に処刑場を後にし、その足で、オブマシューと買い物に立ち寄りました。
スーパーでは、口にベール(マスク)を付けている者もおり、ジューンのいる場所でもベールを付けさせられている者が多くなっている様子。
ジューンの仲間でメーデーでもある侍女アルマは、”フルーツカクテルがある”とジューンに合図を送り、厄介なオブマシューから引き離します。
アルマがジューンに引き合わせたかったのは、ハンナのいるマッケンジー家のマルタで、ジューンは彼女を通じてだけハンナの情報を得ることが出来たのです。
ジューンは「うちの司令官に頼めば大丈夫」と、ハンナやマルタの脱走を持ち掛けますが、マルタはあまりいい顔をしません。
「今週に入って4回も処刑が行われた、ここは変わらない」と説得するとマルタは、ハンナが通うブルックラインの学校の門番にいるハンターという守護者が協力してくれると話してくれたのです。
しかし、その様子はオブマシューに見られていました。
ギレアドの勢力に押される?
カナダでは、エミリーが”過去にギレアドで犯した罪”について事情聴取を受けていました。
どうやら、ギレアドはエミリーを犯罪者だと主張し引き渡しを要求しているようです。
エミリーが聞かれたのは
・わざと乱暴な運転をして男を轢いたか
・ギレアドから逃げた夜に監督者を刺したか
・背後から刺したか
・彼女を階段から突き落としたか
・この他にも犯罪とみなされる行為をしたか
エミリーの答えはすべて「はい」でした。
彼女はこのほか、コロニーにいた時に司令官の妻を毒殺しています。
カナダは、ギレアドがどんな国かを承知した上で難民を受け入れていますが、ギレアドとの引き渡し条約も踏まえつつ、争いも避けるためにエミリーを引き渡す可能性も無くはありません。
その状況にエミリーの顔もこわばっていますが、彼女の妻シルビアは「犯罪を犯していても気にしない」とエミリーの味方。
確かにギレアドという国を知っていれば、エミリーの犯した罪は”許される範囲”でしょう。
しかしながら、ギレアドの軍事力を考えるとカナダが弱腰になるのも当然かもしれません。
【ハンドメイズテイル】シーズン3第7話ネタバレ(後)
ワシントンへの誘いの罠
その頃、セリーナは宿泊しているジョージ・ウィンズロウ司令官の妻オリビアと散歩に行き、「見せたい物がある」と、ある空き家に連れて行かれました。
そこは、かつてバプテスト(非カトリック)の家族が住んでたという家で、数少ない手つかずの家。
家の中は、ギレアド建国直後という雰囲気の物が散乱しいる状態で、ニコールを取り戻し家族としてやり直すにはいい場所だとオリビアはいいます。
ただ、セリーナはまだ迷っている様子で、考えてみるとだけ返事をしました。
その夜、セリーナとフレッドは外で食事をするため、高級レストランを訪れます。
しかし、フレッドはジョージに言われたことをセリーナに話さずにいたのです。
「ニコールがカナダにいる間は、カナダとの交渉が有利に進む。だからニコールを戻すのはもう少し待て」
今回、ニコールの件でフレッドがスイスを引っ張り出すのに成功した訳で、それが上層部に認められた形になります。
また、ギレアドにとってはカナダと直接交渉するより、スイスを介した方が有利に働くようです。
ジューンの誤算
ジューンは、ハンナに一目会いたいと思っていてもひとりでブルックラインの学校まで行くことは出来ません。
そもそも侍女はひとりで出歩いてはいけない決まりでした。
そこで彼女は、ローレンス司令官の妻エレノアを引き合いに出すことにしたのです。
エレノアは精神状態が不安定なのを理由に、ローレンスは彼女を外に出さずにいました。
ジューンは、エレノアにお茶を持って行くと締め切ったカーテンを開けて太陽を浴びせます。
外はこんなにいい天気だから散歩に行こうと誘いますが、エレノアは「主人がいい顔しない」と消極的でしたが、外の景色を見て気持ちを変えます。
ジューンがエレノアに付き添って歩いていると、ベビーカーを押して散歩していたパットナム夫人に出会いました。
エレノアはベビーカーを覗き、「大きくなったわね。死んじゃうかと思ったけど死ななくて良かったわ」と、思ったことをそのまま口に出してしまいます。
決して悪気はないものの、これは彼女の欠点なのか、それとも精神状態がそうさせているのか……。
当然のごとくパットナム夫人の怒りの目はジューンに向けられます。
ジューンは、エレノアの肩にそっと触れ「行きましょう」と、早々に立ち去りました。
橋を渡り始めた頃、エレノアはふと立ち止まり「自分にも子供がいたらどうなっていたのか」と、本音を話し始めます。
どうやら、彼女は子供を欲しがっていたもののローレンスとは意見が違ったようで、子供をもうけることが出来なかったようです。
ジューンは彼女の話を聞いて胸が痛み、散歩に連れ出した本当の理由を話しました。
しかしエレノアは怒るどころか、そのままブルックラインの学校まで行こうと言い出したのです。
ところが、学校見学に入れたのはエレノアだけでジューンは門の外。
さらに、エレノアが「延々と子供の話をしている」のを理由に、学校から追い出されてしまったのです。
エレノアはジューンの事を思ってしたことでしたが、全くの逆効果となりました。
家に戻ると、このことはローレンスの耳に入っていたようで気まずい空気が流れます。
何も言わないローレンスにジューンは、「家での様子と違った、生き生きとしてて見せたかった」とエレノアの状態が悪いのはローレンスのせいとばかりに言ったのです。
ジューン、本気の怒り
翌日、再び”救済”が行われることになり、侍女が呼び出されていました。
ジューンが”救済”される人物の顔を見上げると、そこにはマッケンジー家のマルタの姿があったのです。
「ハンナを愛してほしい」と、彼女にハンナを託していたジューン。
しかしなぜ彼女が救済の対象になったのか?
それは、オブマシューが告げ口をしていたからだったのです。
オブマシューによると、彼女はリディアおばから ジューンを監視するよう指示されたいたようで、前回リディアおばがジューンを助けたいと言っていたのは、あくまでも”信仰”として助けたいということ。
優しく見えたリディアおばでしたが、根っからの誤解信仰者でした。
これに本気で怒ったジューンは、その感情をむき出しにしてオブマシューに掴みかかります。
マッケンジー家のマルタには罪はないということと、何よりハンナを守る人を失ったことによる怒りが一番だったはず。
今までにない怒りを露わにしたジューン。
これからがいよいよ本気の報復なるか!?
【ハンドメイズテイル】シーズン3第7話の感想
ジューンがここまで怒りを表したのは初めてだったような気がしました。
ギレアド建国により家族を奪われた時はもちろんですが、その時はまだ”家族を失った悲しみ”の方が強かったような気がします。
今回は、何よりも愛する娘が絡んでいるので、本気の怒りとう感じでした。
また、オブマシューはギレアドじゃなくても嫌われる部類に入る女性ですね。
自分の身を守ることは大事とはいえ、彼女の場合は根っから腐っているような印象を受けます。
もしかしたら感情が無いのかも?と思えるような発言もしばしば……。
再びジューンに”間違い”を起こさせないために、決して操られないような侍女をパートナーにしてジューンを見張らせていたのかもしれません。
ただ、通常であればジューンは救済に値することばかりをしていますが、なぜ対象にならないのか。
やはり裏で何かの力が働いている……と考えるのが妥当かもしれません。
さらに、セリーナの「私たちはまた家族を築ける」という言葉に対し「そうとも、みんなで。」という言葉が引っかかります。
もちろんそこにはリタや守護者などの運転手も含まれていますが、そこにはジューンも含まれているのではないかと推測しました。
セリーナがジューンを仲違いしたとしても、フレッドがジューンを手放さないような雰囲気を感じます。
ジューンがウォーターフォード家に戻るとなれば、また一波乱起きそうな予感がしますが、果たしてジューンはローレンス宅とウォーターフォード家のどちらに居た方が有利になるのか。
今後も大荒れの予感がします。
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