【ハンドメイズ・テイル】シーズン4第10話ネタバレ解説。ひとつ、ジューンの復讐劇が幕を下ろしました。ずっとずっと願っていたものがようやくかなった瞬間。彼女は何を思いなぜそうしたのか。そして、その事実をしったルークは……!?
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【ハンドメイズ・テイル】シーズン4第10話「森」
フレッドはギレアドの情報を提供することで免責を提示されていました。
それに一番納得できないのはジューンです。
そして、フレッドとの司法取引が行われる前、ジューンには地方裁判所で意見陳述の機会が与えられました。
ジューンは、出迎えたトゥエロに怪訝な表情をしながら「あなたにいてほしくない」とハッキリ言います。
陳述を終えたジューンは空を見上げながら目を閉じ、何かを決意したかのような表情を見せました。
家に戻ると、ルークとリタが出迎えてくれます。
リタはジューンの世話を焼こうとしますが、ジューンは「私の世話を焼こうとしないで」と笑顔を見せます。
彼女はギレアドで丸太をしていた時のクセが抜けていないようで、セラピストに通っているようです。
リタはギレアドで受けた仕打ちが、トラウマとして残っているようでした。
そこに「ウォーターフォードが免責の判断を受けるためジュネーブに行く」と言う情報を掴んだモイラがやってきます。
免責が下りればウォーターフォードは自由になり、どこにでも行くことが出来るとモイラは怒り心頭でしたが、ジューンには分かっていました。
モイラは旅費を集めるから、ジュネーブに行って陳述するようジューンを煽ります。
ジューンは意味がないと断りますが、モイラはどうしても諦めきれない様子で「旅費を集めるからジュネーブに行って」と言い、出掛けてしまいました。
【ハンドメイズ・テイル】シーズン4最終話ネタバレ解説
フレッドの供述
フレッドは、妻と生まれてくる子供を守るため協力的に話していました。
目の前には、たくさんの写真や資料が置かれています。
そこにトゥエロがやってくると、セリーナは部屋を出てトゥエロに不満をぶちまけました。
「司令官は軍の指揮系統やコロニーのことまで何もかも話してる。あなたの評価は上がったでしょ。あの女を外して、態度が侮辱的よ。司令官として扱わないなら聴取は終了よ。」
さらにセリーナは自分たちが置かれている状況を分かっていないのか、プライドを捨てきれてないのか強気な発言を繰り返します。
- 取材の依頼が殺到してるし、支援者と連絡を取りたいからネット環境を改善してほしい。
- 子供が生まれるから大きな家を探して。安全面は重要だからいくつか見回りたい。
これに対して、トゥエロの答えは「裁定が下るまであなた方は拘束下にある」
最もな意見です。
しかしセリーナは折れません。
「なら裁定を急いで」
この時、ジューンが再度法廷での発言を要求していたようで、危機感を感じていたセリーナは一刻も早くカナダを離れたかったのでしょう。
自分であり続けたいと願う
ジューンはエミリーの家を訪ね、思い通り進まなかったと悔しそうに涙を流します。
その日の夜。
ジューンはフレッドに面会し、まるで彼を許したかのような素振りで酒を交わします。
実はこの時、ジューンはある計画を立てていたのです。
ジューンは、フレッドとセリーナが自分にしてきたことを許すつもりはありません。
どんな手を使っても、2人を自由にはさせないという強い思いがあったのでしょう。
フレッドはかつて私に何をした?セリーナは子供が欲しいばかりに私に何をさせた?
ジューンの頭の中から過去の記憶が消えることは無かったのです。
しかし、フレッドの面積が認められれば2人は自由になり、子供との幸せな暮らしをおくるはず。
ハンナを奪っておきながら、自分たちだけ自由になるのは許せない、なんとしても阻止しなければ。
そんな考えが浮かんでいたのでしょう。
ジューンはエミリーに、母親ならあの男のことは忘れて子供と夫のことを考えるはずだと言っていましたが、これは自分はそんな母親にはなれないという意味だったと思います。
だからこそ、ジューンは決して諦めない強いオブフレッドであり続けようと決心したのかもしれません。
【ハンドメイズ・テイル】シーズン4最終話の結末解説
その日はフレッドがジュネーブに発つ日でした。
フレッドは、免責がもらえればあとは自由だと言わんばかりの笑顔を見せていました。
外に出て荷物を預けると、後ろからトゥエロがやってきます。
フレッドは、トゥエロはジュネーブに行かないと聞いていたので少し驚いていましたが、その直後天国から地獄に落とされます。
フ「驚いたな、君はジュネーブに行かないと聞いていたんだが」
トゥ「あなたも行かない」
フレッドはその場で拘束されてしまいました。
国際刑事裁判所がフレッドの免責を認めなかったというトゥエロをフレッドは罵倒します。
実は、フレッドはギレアドに引き渡しされることになっていました。
これは、フレッドを自由にさせないためジューンが事前にローレンスに働きかけていたのです。
厳重な警備の中、ジューンとトゥエロはローレンス司令官と待ち合わせ場所で会い取引していました。
取引の条件は、レジスタンスと共に活動していた22名の女性とフレッドの交換でした。
ジューンはトゥエロに、22人の命よりフレッドの方が重要なわけがないとトゥエロを説得していたのです。
ただ、ローレンス司令官が言うには、「ギレアドでフレッドに何が起きても、ジューンは満足できない」とのこと。
これは、フレッドが処刑されないことを示唆しているようでした。
そして夜。
家に戻ったジューンは、エミリーやリタ、モイラたちと話しをしました。
ジューンは「自分が森で捕まった時(ハンナを奪われた時)のように、死ぬほどフレッドを震え上がらせたい」と言うとエミリーは「それじゃ足りない」と言います。
この時、ジューンとエミリーは「何をするか」心は決まっていたようです。
そして、フレッド引き渡し日の夜。
カナダとギレアドの国境である橋の上で、22名の女性と引き換えにフレッドの身柄がギレアドに引き渡されます。
迎えたのはローレンス司令官で、後ろから2人の”目”を連れたニックも姿を見せました。
フレッドはニックを”息子”と呼んで助けを求めるのに必死でしたが、ニックは聞く耳を持つどころか、そのままトラックに拘束させてしまいます。
車をしばらくは知らせた後、ドアを開けたのはニックでした。
フレッドは、そこがギレアドでもカナダでもないことを察し恐怖に怯えますが、ニックは自業自得だと立ち去ってしまったのです。
暗闇のなか、姿を現したのはジューンでした。
ジューンは、フレッドを逃がすと、自分が森で震え上がった時のことを再現するかのようにギレアドの被害者女性たちとともにフレッドを追いかけます。
ジューンは子供を奪われる恐怖を経験しましたが、フレッドは生まれてくる子供に会うことなく死を迎えるかもしれない恐怖を味わうことになるのです。
逃げる途中で転んだフレッドを、ジューンが馬乗りになって殴ります。
続いて仲間たちでフレッドに集団リンチを行った後、「奴らに虐げられるな」というメッセージと共に、フレッドを縛り首にしたのです。
ジューンは血しぶきを浴びたままの状態で家に戻り、そのままニコールを抱き上げました。
物音で起きて来たルークは、ジューンの姿を見て「何をしたのか」を察したようで、そのまま座り込んでしまいました。
ジューンはもうあの時からルークの知っているジューンではなかったのです。
こんなジューンにしたのはギレアドであり、彼女はきっとジューンではなくオブフレッドのままであり続けるのかもしれません。
「5分だけ、そしたら行くわ」とジューンが言っていましたが、これは自首すると言うことなのか、それとも……。
【ハンドメイズ・テイル】シーズン5
【ハンドメイズ・テイル】はシーズン5への更新が決定していますが、製作総指揮を務めるブルース・ミラーがシーズン5がファイナルシーズンになる可能性について言及したと米米Deadlineが報じていました。
脚本家のひとりであるジョーダン・ヘルマンは、シーズン5で終了するか続行するかを検討しているとのことでしたが、ブルース・ミラーは「終わりにするつもりはない」と発言したとのこと。
ただ、次シーズンで終了するかしないかは明確ではなく、現在はシーズン5がファイナルになる可能性も含めて製作をしてるとのことです。
シーズン4でフレッドが死亡したとなると、シーズン5での標的はセリーナになるはず。
ジューンが置かれる環境によって、セリーナへの復讐の方向性もかわってくるでしょう。