【ハンドメイズテイル】シーズン4第4話ネタバレと解説。大切な仲間を失いながらも、決死の覚悟でギレアドを去ったジューンとジャニーン。しかし、待ち受けていたのは目指していたメーデーではありませんでした。さらに、彼らはジューンとジャニーンが侍女だと知りどちらかに”奉仕”を要求し……。
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第4話「MILK」あらすじ
リディアおばと守護者の手を逃れたジューンは、仲間の死に動揺し「戻ろう」と言うジャニーンを説得して線路沿いを走り続けました。
彼女たちは、メーデーに加わりギレアドと戦うつもりでいたのです。
夜になり、たくさんの貨物列車が止まっている場所に辿り着いた2人は、メーデーと合流するため西(ボストン)に向かう列車を探します。
すると、ちょうどそこに荷物を積んでいるシカゴ行きの列車を見つけました。
2人は隙を狙ってタンクの脇にある階段を上ります。
中を見ると何か液体のようなものが入っていたため、まず安全を確認するためジューンが飛びこみました。
タンクに積んであったのは冷えた牛乳(MILK)。
足もつかないほどの量が積まれていましたが、ジューンは「大丈夫」とジャニーンにも飛び込むよう言うと、潜って栓を抜き牛乳を流し捨てました。
しばらく走ると、列車は急停車。
発砲音が聞こえ、外が騒がしくなりました。
ジューンが天井にある蓋を開けて外を見ると、撃たれて倒れている守護者たちの姿が……。
そしてその近くには、ライフルを持った抵抗軍の女性と、列車に積まれていた荷物を略奪している男たちがいました。
ジューンを見た女性は驚きながら銃口を向け、リーダーのスティーブンを呼びます。
ジューンは、「ここまで見つからずに逃げて来た、何でもする、信用してほしい。」と告げ、彼らの隠れ家まで連れて行ってもらえることになったのです。
ところが……。
以下、ネタバレが含まれますのでご注意ください。
【ハンドメイズテイル】シーズン4第4話ネタバレ解説
リタ、ウォーターフォード夫妻との決別。
リタはモイラの協力を得て、離ればなれになっていた家族を探していましたが、なかなか見つからずに諦めかけていました。
そんな中、リタがカナダに逃れて来たと知ったセレーナから「会いたい」と伝言が入ります。
リタは考えた末、セレーナに合うことを決めました。
そして約束の日、リタが恐る恐るセレーナの部屋を訪ねると、セレーナは満面の笑みで彼女を迎えます。
セレーナは、お腹の赤ちゃんの写真を見せて「フレッドには話してない。彼じゃなくあなたが息子の世話を手伝って」と、ギレアドの関係のままリタに協力を求めました。
リタは、子供が出来たこと自体「奇跡」だと笑みを浮かべましたが、セレーナからの申し出には納得がいかない様子。
また、リタを友達と呼ぶセレーナの言葉にも違和感を感じていましたが、その時は何も言わずに、リタはただうなずいていただけでした。
後日、リタの部屋にトゥエロが訪ねてきました。
彼はセレーナの弁護士から預かったという書類を持ってきましたが、リタは何のことか分かりません。
書類は、セレーナがジューンの妊娠に繋がる行動をとったのはフレッドから過度の脅迫が原因だと言う裏付けを希望するものでした。
リタは、セレーナがフレッドを陥れるためのものだと言うことがすぐにわかりましたが、リタには彼女たちを助ける気持ちなどないようです。
セレーナは、リタとは強い絆で結ばれていると思っていましたが、リタからすれば家族と離ればなれされ、自由を奪われ、願ってもいない仕事をやらさせていただけ。
「知ってます?ギレアドで私は所有物だった。ウォーターフォード家の。登録されてたんです。車みたいにね。
出典:【ハンドメイズテイル】シーズン4第4話より引用 [hulu]
翌日、リタはフレッド(ウォーターフォード司令官)のもとを訪ねます。
フレッドは、リタの訪問を喜び「延期だったか?家族とは会えたのか?」と個人的な話を話しましたが、リタは「答えたくない」ときっぱり言いました。
さらに「友人に会えてうれしい」というフレッドの言葉に対し、「友人じゃない」と返します。
フレッドはその言葉に納得したように頷き、自分に会いに来た理由を訪ねました。
リタはバッグから、セレーナから預かった赤ちゃんの写真が入った封筒を渡し「家族の問題は、もう私には関係ない。息子さんにご加護を」と言い、部屋を後にしました。
ジャニーンの過去
ミルクタンクの中にいた時、ジャニーンの回想シーンが流れます。
ジャニーンは仕事をしながら一人息子を育てていたシングルマザーでしたが、関係を持った男性の子供を妊娠していることに気づき、手術を受けるために産婦人科を訪れました。
看護師は、手術の危険性や産んで良かったと思える日が来るなど、ジャニーンの気持ちを無視したように話を初め、最後には「手術は行ってない」と言う始末。
納得がいかなかったジャニーンは、後日 別の医師のもとを訪れました。
その女性医師から、看護師から選択肢を聞いたかを訪ねられたジャニーンは、産むこともできるけどひとり親で息子を育てていて、働いても働いても貧しいと説明を始めます。
しかし、その医師から「自分で納得してる?自分で決めたことなの?それならいいの」と言われ、薬を渡されました。
その医師によると、手術を受けたら不妊になるとか鬱になるとか、自分に言わせればデタラメだとのこと。
ジャニーンが最初に行ったところは、ネットで探したクリニックですが危機妊娠センターという場所とのことでした。
そこは嘘をついて望まない出産をさせると、医師は言います。
ジャニーンはホッとした様子で薬を受け取り、医師に感謝していました。
【ハンドメイズテイル】シーズン4第4話の感想。
リタは、ウォーターフォード夫妻と決別した後の表情は豊かで、これで本当に自由になったと言うような感じでした。
その後、日差しがいっぱい入った自室のテーブルに並べた食事はなんと、お寿司と枝豆、味噌汁と缶ビール。
箸を上手に使って、ギレアドでは得られなかった自由と幸せを噛みしめているようにも見えます。
一方で、セレーナの妊娠を知ったフレッドの表情が気になるところ。
2話ではセレーナの罵り、2人の間には埋められない溝が生じました。
しかし、子供を授かったとなれば別の話。
リタから証言は拒否された上、セレーナが証言を覆してしまえば、カナダはフレッドの有罪を証明する術がないので、ここは今後注視するべきポイントでしょう。
そして、ジューンがメーデーかと思った組織は一般人が集まった抵抗軍らしきグループでした。
リーダーは、タダでいられると思うな、とジューンかジャニーンのどちらかに性的な行いを求めてきました。
ジューンはジャニーンを庇って犠牲になろうとしましたが、メーデーではないと知りその場を立ち去る決心をしました。
それを察したジャニーンは、ジューンの代わりとなって奉仕し食べ物と居場所を得ます。
ジューンは「私がジャニーンを守る」と断言していましたが、今回は自分もジャニーンに守られていることに気づいた様子。
そう、この戦いはひとりでは戦えないのです。
沢山の仲間を失った後のジャニーンに優しさは、いまのジューンにとって唯一の救いだと思えるシーンでした。