【ハンドメイズ・テイル】シーズン4第8話ネタバレと解説。ウォーターフォード司令官の悪事を陳述する機会を与えられたジューンは、これまでの仕打ちを洗いざらい証言しました。しかし、ウォーターフォード夫妻は最高刑と子供を奪われることを阻止するために手を組み、ジューンへの反撃を目論んだのです。
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【ハンドメイズ・テイル】シーズン4第9話「進展」あらすじ
ジューンは、ルークにハンナと最後に会った時のことを話しました。
するとルークは、大使館に煙たがれるほど通い集めた資料をジューンに見せ、ハンナを脱出させようと言ったのです。
ジューンはハンナを連れ戻すため、まず最初にローレンス司令官に電話し「ハンナを連れ戻すから力を貸してほしい。」と頼みました。
ローレンスはジューンがハンナを諦めないと察していたようです。
ジューンは、協力と引き換えに「カナダとギレアドの貿易協定を改定する」と手案しましたが、ローレンスはアメリカはジリ貧だからそんな力はないと提案を却下。
しかし、「ギレアドから連れ去った10人の子供をギレアドに返せば、ハンナを渡す」と言ってきたのです。
ジューンは悩みましたが、子供は渡せないと取引を拒否しました。
するとローレンスは、「腕が落ちたな、私が知ってるジューンなら取引を持ち掛けるはずだ。」といいます。
結局、ローレンスは苦痛の表情を見せながら、「君は自由、自由なんだ。そのことに感謝して前へ進め」とアドバイスし、一方的に電話を切ってしまいました。
【ハンドメイズ・テイル】シーズン4第9話ネタバレ
ローレンス
ローレンスがジューンと話をしている時、願いを叶えてあげたいけど叶えてあげることのできない自分の無力さと、親としての気持ちが痛いほどわかると言うような表情でした。
処刑されるかどうかの瀬戸際で、ニックの手助けもあって権力を取り戻したとはいえ首一枚で繋がっている状態のローレンス。
今、事を起こせば自分の身になにが起こるか察しているのでしょう。
ジューンは、ローレンスを必ず守ると言いましたが、彼が抱えているものはあまりにも大きくどうにもならないことも彼は分かっていたのだと思います。
さらに、ローレンスが権力を取り戻したのはリディアおばから手に入れた情報で司令官を脅したからで、信用されて取り戻したわけでは無いことを自分が一番知っているはず。
ここでジューンを助けたとなれば、次は確実に処刑されると分かっているのでしょう。
「あなたは本当はいい人よ」というジューンの言葉に、眉間にしわを寄せた苦悩な表情が印象的でした。
「今や善人は絶滅寸前だ」
ローレンスの言葉は、ギレアドがどれだけ残酷な国であるのかを語っているようでした。
ジャニーンとエスター
ジャニーンは回復し、侍女の服を着用して床掃除をさせられているところに、食事を摂らないとしてエスターが連れて来られます。
エスターは侍女にさせられていたようですが、食事を拒否しているためまだ派遣されていないようでした。
食事を摂らなければ妊娠に影響すると言われ、リディアおばはエスターに食べさせようとしましたが、彼女はトレーを突き飛ばしてしまします。
その日の夜、おばたちの食事の世話をしていたジャニーンは、彼女たちの会話からエスターが処罰対象になっていると気づきます。
*おばたちの食事のシーンはまるで「最後の晩餐」のように横並び。とても異様で不気味な雰囲気だった。
- 戒めのために懲罰が必要。
- 反抗的だから拘束してチューブで栄養を補給してはどうか。
- 使わないなら舌は必要ない。
その内容に、ジャニーンはおばたちの会話に思わず手で口を塞いでしまいました。
それに気づいたリディアおばは、ジャニーンを引き下がらせます。
その後、ジャニーンはエスターと話しがしたいとリディアおばの部屋を訪ねました。
するとリディアおばは「ジャニーンの独特な考え方が刺激になるかもしれない」と許可したのです。
翌朝、ジャニーンはエスターに食事を運んで話をしました。
エスターはジャニーンが食べ物を盗んで持ってきてくれたと思いましたが、すぐに違うことに気づいて食べ物を吐き出します。
しかし、ジャニーンはリディアおば側ではありません。
ただ、彼女はギレアドやおばたちに反抗しているとどうなるかが分かっていました。
生きるためには従わなくてはならないこと、いつか手に入れる自由のため何があっても生きて欲しいと言いたいのです。
その思いはエスターに通じたようで、彼女は食事をとりリディアの従順(なフリ)をしました。
ウォーターフォードの誤算
ウォーターフォード夫妻の元に、ナオミ(パトナム夫人)が面会にやってきました。
どうやら、セリーナの妊娠を知ってきたようです。
夫人は、セリーナの妊娠を喜び友人たちからの祝いの品を渡しましたが、彼女はセリーナの味方であるかのような素振りをしていましたがそうではありません。
お腹の子はギレアドの子と考えているのです。
セリーナがフレッドにしたことを考えると、もしセリーナがギレアドに戻っても今まで通りとはいかないはず。
ナオミの「この試練が続くようなら息子は自分が預かる。保釈されたらあなたが自分で育てて。」
その言葉にセリーナは全てを察したようです。
一方でフレッドもパトナム司令官と面会し、手土産として高級な葉巻を受け取ってご機嫌そうでしたが、ギレアドは捕虜の交換のための交渉はしないという話を聞き激怒します。
国ために尽くしてきた自分はギレアドにとって必要な人材であると勝手に思っていたのでしょうが、ギレアドはフレッドを不要な人物として切り捨てたようです。
夫妻がギレアドに戻った後、フレッドとセリーナは教会で話しをします。
ナオミの話からセリーナは、ギレアドが息子を欲しがっていること、ギレアドに息子を奪われるかもしれないと。
ギレアドでは、母親だけの場合子供は国のものとなるよう……。
さらに、罰を受けるために戻ってこいといっているようだとも伝えました。
セリーナはギレアドの戻れば絶対にコロニー送りになると言う言葉に、フレッドは危機感を感じたようです。
ギレアドに自分たちの居場所はない、戻れば子供を奪われ自分は処罰されセリーナはコロニーに送られる。
家族がバラバラになることを恐れたようですが、彼らは今まで他の人々の家族をバラバラにしてきた張本人。
自分の身に起きて、初めて子を奪われることへの恐怖が分かったということでしょうか。
そして、フレッドが出した答えは「自分たちの自由と引き換えにギレアドの情報を全て話すこと」でした。
【ハンドメイズテイル】シーズン4第9話結末
ローレンスとの取引に失敗したジューンに、ルークが提案したのは「ニックとの再会」でした。
彼ならハンナの情報を手に入れられるかもしれないと、小さな望みを掛けているようです。
もちろん、夫の身としてはジューンとニックが会うなんて気が気ではないはず。
でも、ルークはハンナを取り戻すためにそれだけ必死だと言えるでしょう。
ただ、冒頭でルークが集めていたという資料はハンナのものばかりだったので、ジューンよりもハンナを探していたような印象を受けました。
ジューンはルークの提案を受け入れ、トゥエロを介してルークと再会することにしました。
当日は、ジューンが運転して後部座席にはニコールも乗っており、後ろには護衛の車が付いていきます。
山の中にある廃墟で2人は再会し、ニックは成長したニコールを見て微笑みました。
「俺の子供だ」
さらに、ニックはジューンは決してハンナを諦めないと思い、今まで集めていた資料を手渡しました。
そこには、ハンナが住んでいる場所や通っている学校、成長したハンナの写真など細かい情報が綴られていたのです。
ニックと再会したジューンの表情は明るく穏やかで、ルークへの愛とは違う愛であることも犇々と伝わってきました。
ジューンはニックから受け取った資料を持って自宅に戻ってきましたが、トゥエロからウォーターフォードと取引したことを聞き大激怒したのです。
感想
追い詰められたフレッドは、簡単にギレアドを裏切るようです。
自分の身に、家族の身に起きて初めてその恐怖が分かったというのも皮肉な話ですが、このまま彼らが自由になるのは納得がいきません。
トゥエロに裏切られました。
ジューンに怒りはもっともで、その怒りの矛先はトゥエロに向けられることになります。
「あんたを殺してやる」
ジューンの怒りは凄まじいもので、ギレアドで闘っていた時のジューンそのものの迫力でした。
彼女は、ウォーターフォードを罰すること、子供と引き裂かれる辛さをセリーナに味わわせることを復讐として考えていましたが、ここにきてそれが叶わないとなれば……。
また、ニックは本当にジューンを愛していたのだとつくづく実感させられました。
ジューンとニックとニコールが窓辺に座っているシーンは、本当に温かくて本物の家族のようでした。
彼はジューンと一緒に逃げれば良かったと言っていましたが、そのまま一緒に逃げてしまえばよかったのにと思えてなりません。
ただ、ジューンと別れた後にはめた薬指の指輪……。
ニックをギレアドに引き留めているのは、同じ指輪をはめる女性の身を心配したからなのかもしれません。