【ハンドメイズ・テイル】シーズン5第3話「国境」ネタバレ解説。セリーナがフレッドの葬儀を国葬にするために直談判したことがギレアドにとって厄介事となり、彼女の思いとは裏腹にギレアドを追われてしまう。ジューンはハンナに触れたセリーナを許せず忘れかけていた復讐への思いが再熱する。
シーズン5第3話「国境」あらすじ
前回、フレッドの国葬が世界で放送され、ジューンとルークはセリーナとハンナが手を繋いでいる映像を目の当たりにする。また、エスターがパットナム家から盗んだチョコレートに毒を盛りジャニーンを巻き添えにして自殺を図る。
ジューンとモイラはギレアドに伝言を届けるため、国境へ向かう。一方、セリーナはローレンス家の晩餐会に出席し、リディアおばはジャニーンの回復を祈る。
Huluより引用
シーズン5第3話ネタバレ解説
大型スクリーンに映し出されたハンナの姿を見たジューンは、帰宅してからも娘のことしか考えられなくなっていました。
ハンナが来ていた紫色の服は何を意味するのか?と、いまハンナがどういう状態にいるのかがとても気掛かりでした。
するとモイラから、国境近くにグループがあると聞かされます。
女性しか行くことが出来ないため、心配するルークをよそにジューンとモイラの2人で向かいました。
国境近くと言うこともあり厳戒態勢の中、 グループは”天使のフライト”を成功させたジューンを受け入れます。
彼女たちは命をも惜しまない女性のみで構成されいるグループで男性は入れません。
なかには、フレッドとの人質交換でギレアドから逃れられた女性もいるようです。
グループはジューンが探し求めていた”メーデー”で、イザベルの店を連絡拠点にギレアドの仲間たちと連絡を取り合い、必要な情報や物を供給しあったりしていました。
メーデーはどこにでもあるグループで拠点が小さいため”目”に見つかりにくい。家族や善意の人々が協力者となっており、安全を考えて国境沿いにいることが多い。
ジューンが連絡を取りたかったのはローレンス司令官でしたが、彼はイザベルの店には行きません。
それでも他の方法でコンタクトを取ってくれるようでした。
国葬を終えたセリーナは、ローレンス司令官の家で開かれる晩餐会に出席しました。
カナダ人のトゥエロはスパイとして見なされ、中には入れず外で待たされます。
晩餐会には、セリーナ、ニックと妻のローズ、そしてハンナ(アグネス)の育ての親のマッケンジー夫妻だけが招かれた小さな食事会のようなものでした。
そこでは、ジューンについても話し合われマッケンジー司令官は”ジューン抹殺”をほのめかします。
晩餐会を終え、帰宅しようと外に出たニックは妻を待たせトゥエロに話しに行きます。
「結婚したことはジューンに自分から伝えたい。この前の話は断る、今のところは」と伝えた直後、マッケンジー司令官がニックの側にやってきました。
2人の話を聞かれたか……。
マッケンジー司令官はニックに話があるとトゥエロにその場を外すよう言いました。
セリーナの計画が狂う
晩餐会から戻ってきたセリーナは、笑顔でトゥエロに「ギレアドに残る」と伝えました。
トゥエロは心配しましたが、セリーナの意思は変わりません。
そこに、明日セリーナに審議会に出席するよう伝言が入ります。
セリーナはローレンス司令官が招集したものだと思っていましたが違いました。
翌日、時間通りに審議会に向かうと、出くわしたローレンス司令官から意味深な発言を聞きます。
「君は私に何か期待してるか?」
審議会で言われたのは、セリーナの今後についてでした。
ギレアドの勢力拡大のために知識を生かしてほしい。国際社会における親善大使を務めて欲しいというのです。
セリーナのような知識のある女性はギレアドの社会構造に向かないから、国には厄介な存在になると言うことでした。
ギレアドは男尊女卑の国なので、彼女のような発言力のある女性がいると国が乱れる原因になるのでそういったリスクを回避しようとしているのでしょう。
セリーナには使用人と護衛、相応の予算をつけられ、実質ギレアドから追い出されることになったのです。
結局、セリーナはトゥエロの乗る飛行機でカナダに戻ることになってしまいました。
一方で、ジャニーンとエスターは意識不明の状態が続いていました。
リディアおばは、ジャニーンをこんな目に合わせたエスターを許せず、意識がない彼女にに平手打ちをします。
その後は、ずっとジャニーンの側を離れず祈り続けていました。
かつてジャニーンが病気のアンジェラに語り掛けていたように、パットナム夫人もまたジャニーンを救うためアンジェラを連れて病室にやってきます。
母娘の繋がりなのか、その数日後ジャニーンは意識を取り戻しました。
紫の服の色の意味(結末)
ジューンはメーデーのおかげでニックと連絡を取ることが出来ました。
2人はお互いを心配し、ジューンはニックとの久しぶりの会話に笑顔を見せます。
ニックが結婚したことを聞き落ち込む姿も見られましたが、まず気になっていた服の色について尋ねます。
ハンナが着ていたのはかつてピンク色の服でしたが、紫色の服に関しての情報は何ひとつ分からなかったのです。
ニックが言うには「紫色の服は妻になるための心得を学ぶ準備段階」とのことで、まだ12才のハンナが妻になると考えるだけで、ジューンの心は壊れそうになっていました。
電話を切ったあと、ジューンはショックで涙を流していましたが、そこに「セリーナがトロントに戻る」と伝言が入ります。
その瞬間、ジューンの顔つきが変わりました。
トロントの民間空港に到着したセリーナは、護衛と共に車で施設に向かいます。
途中、ローソクを灯した”ファン”に出迎えられたセリーナは、穏やかな気持ちになり「ここで神の言葉を広めよう」と決意しました。
しかし、少し走ると道幅が狭くなっている道路に、ライトをつけた車が止まっており前に進めません。
その直後、車の前に物凄い形相をしたジューンが現れ、ボンネットを叩き「二度と私の娘に触れないで」と、何度もセリーナに怒鳴りつけたのです。
まるで警告しているかのようにーーーーー。
車はすぐにバックして、その場を去っていきましたが、セリーナは身近に迫る恐怖を目の前で感じたようです。
【ハンドメイズ・テイル】シーズン5第3話の感想
セリーナの思惑が外れ、結局トロントに戻って来てしまいました。
あのままギレアドに戻ればジューンから逃れると考えたのでしょうが、彼女は司令官に直談判しフレッドの葬儀を国葬に変えたのでギレアドとしては厄介な存在になると思ったのでしょう。
彼女の行動力や発言力を利用した親善大使という名目で、国を追い出したと言ってもいいかもしれません。
ギレアドではこういった女性は嫌われるので、仕方ないことです。
ローレンス司令官に再婚を求める声や、セリーナの再婚などの話の流れから2人が表面上だけでも夫婦になるのかと思いましたが違ったようです。
そもそも、ローレンス司令官とニックはジューン派なので、セリーナと妻にするはずもなくたとえ妻にしたところでも厄介になるだけでしょうね。
そして、ジャニーンは意識を取り戻したものの彼女の表情がとても気になります。
エスターに毒を盛られたことのショックなのか、それとも毒のせいで精神に異常をきたしているのか・・・そんな表情をしていました。
いずれにしろ、しばらくはトロントがメインになって進むはず。
ジューンがセリーナにどう復讐していくのかがポイントですね。
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