【トンイ】あらすじ1話・2話・3話。本作は、日本でも名高い『宮廷女官チャングムの誓い』の監督が送る、女性の一代記を綴った宮廷時代劇です。低い身分でありながら、自らの能力と人柄で側室にまで登り詰めるストーリー。この記事では、ネタバレ感想と子役のキャスト(キム・ユジョン)情報をお届けします。
全体のあらすじ(1話・2話・3話)
主人公のトンイ(幼少期)は、賤民たちが住むパン村という貧しい町で暮らしていました。そんなある日、湖畔で瀕死の男性をみつけます。その男性はトンイに、実行犯の名札と、黒幕のヒントだと思われる”手信号”を残して息を引き取りました。後に、その殺害された男性が”南人派”の高官イクホンであることが判明。
イクホン以外にも”南人派”の高官が数名殺害されており、その容疑者として、トンイとトンイの父親が無実の罪に問われてしまいます。トンイの父親は、追っ手から逃げながら真犯人の手がかりを探しました。その結果、殺害された高官は全員、“南人派”の不正を追求しようとしていた者たちだと分かります。つまり、黒幕は“南人派”の中にいる――。
そこまで突き止めたものの、証拠は全てもみ消され、トンイの父親と兄は無実の罪で亡くなってしまいます。そうして天涯孤独になってしまったトンイは、家族の無実を晴らすため、宮殿に入ることを決意するのでした。
【トンイ】ネタバレ
ネタバレ1話
捕盗庁のヨンギ従事官は、今回の高官殺人事件の犯人が、長年追っていた剣契の仕業ではないかと目星をつけていました。
※捕盗庁とは、治安を担当する当時の警察庁。剣契とは、賤民の尊厳を守ったり、賤民を手助けする組織。
その見当を確実なものにするため、友人の検視官ヒョウォンに高官たちの遺体検死を依頼します。
ヒョウォンは検視の末、犯行現場を“三田渡”だと特定。場所を聞いたヨンギ従事官は、やはり今回の事件は剣契の犯行だと確信しました。なぜなら、殺人が起きた日の同時刻に、“三田渡”で剣契を目撃したという情報を得ていたから。後日、ヨンギは宮殿の宴に乱入し、剣契を一掃するための抜き打ち捜査をします。宮廷の楽師であり剣契でもあるトンイの兄も、この日の宴に楽師として参加していました。その場は何とか逃れたトンイの兄でしたが……。
(ちなみに、剣契は犯人ではありません。殺人事件の黒幕はオ・テソクです)
ネタバレ2話
殺人事件の黒幕であるオ・テソクは、捕盗庁のヨンギ従事官が剣契を疑っていると知り、剣契に罪を着せようと思いつきます。甥のユンは、「剣契に罪を着せろ」というオ・テソクの指示通り、ことを進めていました。ところが、捜査に疑念を抱き始めたヨンギ従事官が「剣契は犯人ではないかもしれない。再捜査をしたい」と言い出します。困ったユンはオ・テソクに相談すると、オ・テソクはヨンギの父親を殺してその罪を剣契に着せることを思いつきます。
一方、剣契の頭であるヒョウォン(=トンイの父)は、剣契の緊急集会を開きました。彼は剣契が何者かに罪をなすりつけられていると感じ始めており、手を打つために集会を開いたのです。ヒョウォンは部下たちに、高官殺人事件の真犯人を見つけるため宮殿内を探るよう指示しました。その後、剣契の一員であるチャンが侵入に失敗し、役人に見つかってしまいます。(その役人は黒幕の手下)
家族を人質に取られたチャンは役人に命じられ、「ヨンギの父親が△△で殺される」という嘘の伝言をヒョウォンに届けました。伝言を受け取ったヒョウォンは、ヨンギの父を何とか助けなければと思い、すぐさま犯行場所に向かいます。(ヒョウォンとヨンギは友人なので)
ところが、犯行現場にやってきたヒョウォンをはじめとする剣契たちは、その場で殺害の罪を着せられ捕らわれてしまうのです。
ネタバレ3話
ヨンギ従事官とヒョウォン(トンイ父)は友人で、お互いの信頼関係も厚いものでした。ヒョウォンが剣契だと知っても、ヒョウォンが父親を殺したと聞いても、ヨンギはヒョウォンのことを信じようとします。ところが、過去5年間のヨンギの行動が記された文書が剣契のアジトから見つかったことで、ヒョウォンに対する信頼が崩れてしまいました。
ヨンギは、“ヒョウォンは私の行動を探るために友人のフリをして騙していた”と思ってしまったのです。もちろん、ヨンギの父親を殺したのはヒョウォンではありません。しかし、自分の正体が剣契であることを隠していたヒョウォンは、ヨンギへの後ろめたさから何一つ弁明しませんでした。
その頃トンイは、父親と兄が剣契だったこと、そして2人が罪を着せられてしまったことを知り、激しく動揺していました。反逆人の娘として追われる身になってしまったトンイは、兄の親友チョンスと逃亡することに。逃亡の途中、トンイは、以前高官が死に際に残した”手信号”と同じ手信号を使う女性と遭遇し……!?
(この女性は、後のチャン・ヒビン)
子役(キム・ユジョン)のキャスト詳細
キム・ユジョンのプロフィール
韓国ドラマファンの方なら、何かしらのドラマで1度は必ず目にしたことがあるであろう子役のキム・ユジョンさん。【トンイ】でも主人公の少女期を演じ、安定した演技力を見せ付けてくれています。
キム・ユジョンのプロフィール(開く)
生年月日:1999年9月22日
身長:161cm
血液型:O型
趣味:絵画、写真
デビュー作:ドラマ【氷点】2004年(当時5歳)
代表作:【善徳女王】、【太陽を抱く月】、【秘密の扉】、【雲が描いた月明かり】など
インタビューで「本来の自分の性格が女性らしくはないので、男装のほうが楽」だと答えています。写真撮影が趣味だというキム・ユジョンさんですが、ファンミーティングでは、物干し竿や洗濯バサミが映った写真を披露し、観客を笑わせるという一幕が。つらくて泣きそうな時は、ファンからの手紙を読んで自分を振り返るようにしているそう
キム・ユジョンの現在は?
【トンイ】の撮影時は11才だったキム・ユジョンさん。現在は大人の女性へと成長し、恋愛ドラマのヒロイン役に抜擢されることも増えてきました。中でも、2016年のドラマ【雲が描いた月明かり】では、パク・ボゴム氏との初々しいラブストーリーが話題に♡
2018年の【まず熱く掃除せよ】はweb漫画が原作のラブコメで、こちらもキュートなキム・ユジョンさんを堪能できます。【まず熱く掃除せよ】のメイキング動画では、相手役のユン・ギュンサンさんが、キスシーンでとても緊張している様子が映っていました。そんな彼を励ます?キム・ユジョンさんは、芸能歴が長いだけあってベテランのオーラが出ていますね(笑)
また、ドラマや映画の出演以外にも、番組のMCとして活躍しているキム・ユジョンさん。2019年には、国民的祝祭である『100年の春』の司会進行役も務めました。
【トンイ】感想
1話の感想
子役のキム・ユジョンさんが可愛い!現在は恋愛ドラマで主演を務めるほど大人の女性に成長していますが、今の愛らしい雰囲気は【トンイ】の頃と変わっていません。天才子役と言われていただけあって、【トンイ】でも安定した演技力を始終見せてくれます。
※ちなみに、キム・ユジョンさんの吹き替えを担当しているのは、(旧)クレヨンしんちゃん役の矢島晶子です。
ストーリーとしては、すべての発端である“高官殺人事件”が発生。兵たちが遺体を調べている横で、少女のトンイが「遺体の調べ方が違う!」とダメ出ししているのが笑えました。検視官の父親のもとで育ったトンイは、そのへんの役人や兵士よりも遺体の扱いに慣れているし知識も豊富。
そして何より“聡明で快活”というトンイの人物像が1話からしっかりと描かれていました。視聴者目線では、殺人事件の黒幕がオ・テソクだと初めから分かっていますが、トンイが黒幕にたどり着くのはだいぶ先になりそう。
2話の感想
韓国ではテンポの早いドラマが好まれるそうなのですが、本作もストーリー展開に無駄がなく良いテンポで話が進んでいます。今のところストーリーに大きく関わっているのが、剣契という組織。
※剣契とは、賤民の尊厳を守ったり、賤民を手助けする秘密組織のこと。
トンイの父親たちが属している剣契という組織は、本作を見る限りでは良い組織のように思えます。身分に関わらず人としての尊厳を守るべきだという彼の考えは、現代人の思想に近いものがあり 演説の言葉ひとつひとつが胸に染みました。けれど当時の役人たちからすると、きっと剣契のような組織は、秩序を乱す邪魔な存在だったはず。
(剣契は実在した組織です)
罠により、罪を着せられてしまった剣契のトンイ父とトンイ兄……。黒幕オ・テソクの罠が周到すぎて、トンイの父たちは無罪を晴らせそうにありません。もしもトンイが父親と兄を失ってしまったら、と考えると胸が痛みます。
3話の感想
トンイの壮絶な人生が始まりました。父親と兄を失い、幼くして天涯孤独になってしまったトンイを見ていると本当に胸が痛みます。それでも、チョンス(←兄の親友)という味方がいることが唯一の救い。
忠義に厚くてTHE善人のようなチョンスを演じているペ・スビンさんですが、実は普段は悪役のほうが多い俳優さんです。ですから、彼がチョンスのような善人を演じているのはとても新鮮♡そんなチョンスも、3話のラストでは絶壁の崖から転落してしまい生死が不明に……。
この時のトンイの嗚咽にもらい泣きしました、さすが名子役ですね。ちなみに、トンイが大人のキャスト(ハン・ヒョジュ)に変わるのは次回4話となります。
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