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ドラマ『トレース』8話ネタバレ解説。幼馴染の幸せを守るためについた嘘が悲しい!犯人の動機に涙!

トレースネタバレ 2019冬ドラマ
©Dramas Note

錦戸亮が主演のドラマ『トレース』第8話が放送されました。

今回は、一見すると普通の事件に見えますが、調べるほどに犯人の嘘が浮き出てきます。

しかし、その嘘の中には、犯人の深い家族愛が隠されていて……。

真相を最後まで知った時、つい涙が溢れてしまう、そんな悲しみ溢れる『トレース』第8話のネタバレ解説をお届けします。

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ドラマ『トレース』第8話の事件概要・あらすじ

今回の事件で死亡したのは、根岸秀司。根岸と同居している友人・御手洗が「友人を殺した」と自ら通報したのでした。

御手洗は、午後9時半に帰宅したのち、根岸と言い争いになって殺害したと供述。

御手洗の供述通り、凶器の刃物には御手洗の指紋がついており、犯人は御手洗で間違いないと思われました。

一方、科捜研のノンナは、妹から女優の橋本梨央を紹介されました。

梨央は、今回の事件で死亡した根岸と、犯人の御手洗とは幼馴染だと言います。御手洗が根岸を殺すはずがないと思っている梨央は、真相を突き止めるために、科捜研のノンナに相談をすることにしたのです。

初めは、御手洗が犯人で間違いないと思われた事件でしたが、調査をすればするほど、疑問が次々と出てきて……!?

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ドラマ『トレース』第8話のネタバレ解説

女優・橋本梨央の過去

科捜研のノンナ(新木優子)は、妹から女優の橋本梨央を紹介されました。

梨央の話

梨央は、根岸と御手洗とは児童養護施設で共に育った間柄で、家族のような大切な存在だったと言います。

しかし、梨央が芸能事務所に所属することが決まると、根岸と御手洗は急に冷たくなり「お前とはもう他人だ」「二度と会いに来るな」と言い放ったのです。

とはいえ、女優になる夢が叶ったことを、どうしても二人に伝えたかった梨央は、二人に会いに行きました。

しかし、根岸と御手洗が振り込め詐欺に加担していることを知ってしまったのです。

二人が苦しんでいた時、何も知らずに自分だけが夢を追いかけていたことを悔やんだという梨央。そんな自責の念があるからこそ、なおさら真実を知りたいと思ったのでしょう。

根岸殺害事件の違和感

科捜研の真野(錦戸亮)は、根岸が刺殺された事件の現場写真を見て違和感を抱きます。

ポイント

・御手洗が根岸を殺害し、自ら通報したのは午後11時

・しかし、午後0時に撮った現場の写真では、血液が固まっていた

血液は固まるまでに最低でも2時間かかるため、殺害時刻は午後10時ごろであるはず

・よって、御手洗が嘘をついていることは間違いない

さらに、チンチラペルシャという種類の猫の毛が検出されます。付近のペットショップで、チンチラペルシャを購入した人物を調査すると、益山という男が浮上してきました。

虎丸刑事が益山のマンションを訪れると、玄関先で血を浴びたと思われる猫を発見。さらに益山の死体を発見したのでした。

益山殺害事件

拘束中の御手洗に話を聞くと、益山を殺したのは根岸だと言います。

御手洗の話では、根岸と共に盗みの計画を立てていたけれど、根岸が先走って益山を殺害してしまった。その後、金庫から盗んだ金品を埋めたと話すのでした。

しかし、真野は、御手洗のこの話にも引っかかりを覚えます。

ポイント

・乾く前の血がついた足跡と、乾いたあとの血がついた足跡。2種類の足跡がある

・どちらの足跡も同じ靴(根岸のもの)

・乾く前の足跡は、真っ先に流し台に向かいそのあと玄関をあとにしている

・乾いたあとの足跡は、まっすぐ金庫に向かっている

以上のことから、別の人間が根岸の靴をはいてわざわざ足跡の工作をした上で、金庫の中身を盗んだことになります。血液は、固まるまで最低でも2時間はかかるため、乾いた足跡は午後10時ごろのものと思われました。

血液が固まる時間を考慮すると、事件の時系列は以下のようになります。

時系列

・午後8時ごろ、益山死亡

・午後10時ごろ、根岸死亡

・午後10-11時ごろ。御手洗は、益山の家で足跡の工作および金庫の中身を盗む

・午後11時、御手洗が自ら「根岸を殺害した」と通報

御手洗はなぜ、足跡の工作をしたのか、強盗の犯行に見せかけたのか。そこには深い理由があったのでした。

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真相

益山の叔父殺害事件

益山の叔父が殺害された事件の犯人は、当時10才だった梨央でした。梨央は、虐待を苦にして、叔父を刺してしまったのです。

その秘密を知った益山は、ある時根岸と御手洗の前に現れて、梨央との関係や梨央の過去を聞きだそうとしました。益山は、梨央の過去を記事にするのだと言います。

もしも梨央の過去が世間に知られてしまったら女優人生が終わってしまうかもしれないと思った根岸と御手洗は、記事を書かないでくれと懇願します。

益山は、記事を書かない代わりに金銭を要求しました。

最初は月30万円だった金額が、梨央が有名になるにつれて要求もエスカレート。ついに払いきれなくなった根岸は、益山を殺害してしまったのです。

梨央の秘密を守り抜くふたり

その後、根岸は帰宅しますが、益山の弟に刺されてしまいます。おそらく、益山が死の間際に弟に連絡をしたのでしょう。

そして御手洗が帰宅した時、根岸はまだ生きていました。御手洗は当然、救急車を呼ぼうとしますが、根岸がそれを拒否。これだけの出血量だからどの道助からないと言います。

そして、益山を殺害したことや、益山の弟に刺されたことが知られれば、同時に梨央の秘密も知られてしまうことになる。それだけは何があっても避けたいという根岸。

梨央の秘密を隠すために、益山の殺害を強盗に見せかけ、そして根岸のことも御手洗が殺してくれと、根岸が提案します。

根岸と同様に、梨央の秘密を何としてでも隠したいと思った御手洗は、根岸の言うとおりに全てを実行したーーー。それが真相の全てです。

根岸と御手洗ふたりにとって、梨央は家族のような存在であるのはもちろんのこと、同じ生い立ちゆえに自分を投影していたのではないでしょうか。家族であり自分そのものでもあったのだと思います。

だからこそ、夢をかなえて幸せそうに生きる梨央を守りぬくことは、根岸たち本人の幸せでもあったのではないでしょうか。

Writer

Kino

アジア古装劇を愛するライター、kinoです。涙腺の緩さに定評があります。
古装劇以外だと、BL作品も大好きです。マイベストは【月に咲く花の如く】と【山河令】。

ストーリーを分かりやすくお伝えできるよう心がけておりますので、最終話までお付き合い頂けると嬉しいです。

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