【大唐女法医~Love&Truth~】1話と2話のネタバレ感想。良家の令嬢でありながら遺体の検視に明け暮れる冉顔は、ある時殺人事件に遭遇する。その流れで捜査官の蕭頌と関わりが深くなっていくが、その一方で殺し屋の蘇伏とも危険な関係に……。殺人事件の犯人はいったい!?
【大唐女法医】ネタバレ1話
隋候の珠
蘇州の令嬢である冉顔(チュ・ギョルギョン)は、母親の死因をつきとめるために検視人の呉修和に弟子入りして経験を積んでいた。
そんなある日、悪党にさらわれた冉顔は、ギャンブルで大負けした呉修和を盾にとられ、ある骸の死因を調べさせられる。
死因を教える代わりに、師匠の負け額をチャラにしてもらう約束をするが、悪党が約束を守らなかったため隙をついて逃げた。
ところが、逃げた先は行き止まり。
悪党に追いつかれてしまった冉顔が恐怖におののいていると、突然 殺し屋の蘇伏(ペイ・ズーティエン)が現れて悪党たちを一掃する。
蘇伏は悪党のボスに剣を突きつけて、“隋候の珠“の取り引き場所を白状させた。
「取り引きは今夜。場所は清鸝館だ」
“隋候の珠”を狙うのは、蘇伏だけではなかった。
現皇帝もまた“隋候の珠”を探しており、刑部侍郎の蕭頌(トビー・リー)に珠の捜索を命じる。
“隋候の珠”を所持しているのが柳粲だと情報をつかんだ蕭頌は、取り引きに使いそうな場所を推測した結果、ひとつの場所が浮かび上がった。
それは、清鸝館だった。
清鸝館にて
継母から婚姻話を押し付けられた冉顔は、家出をして妓楼の清鸝館に逃げ込んだ。
館内までしつこく追ってきた使用人たちを撒くために、目についた一室に逃げ込んだ冉顔は、見知らぬ男性(蕭頌)が入浴中だったが 構わず湯船に潜って身を隠した。
そんな彼女を不審に思った蕭頌が「何者だ」と追及すると、冉顔は頭突きをかまして逃げた。
これが、2人の最初の出会いである。
その後 入浴を終えた蕭頌は、刑部の部下たちを館内に配置し柳粲の動向を見張っていた。
同じく、“隋候の珠”を狙う蘇伏もまた、仲間とともに清鸝館で待機している。
肝心の柳粲は、館の真ん中の隔離された席で、取り引き相手の誰かを待っているようだ。
そんな中、学者の桑辰(ラン・ボー)が柳粲の席にやって来るが、2人には行き違いがあったのか口論を始める。
激怒した桑辰は、机の上に置いてあった巾着を乱暴に手に取ると、怒り心頭のままこの場を去った。
殺人事件発生!
桑辰が去って間もなく、館内で芸子たちの舞が始まった。
舞妓たちは皆、同じ髪型に同じ衣、そして同じ仮面をつけている。
柳粲がいる隔離された席は、水の上に建てられた2畳ほどのスペースで館内のどこからでも見える場所にある。
しばらくすると、柳粲のいるスペースの屋根から水が流れてきて滝のように四方を囲み、外からは中がうっすらとしか見えなくなる。
そのスペースに、1人の舞妓が現れ美しく舞ったかと思うと、柳粲に近づき何かで首を絞めるような動作をした。
直後、柳粲は死亡。
全員が柳粲に気をとられている間に、犯人の舞妓は消えた。
蕭頌はすぐに清鸝館の封鎖を命じ、不審な人物が館から出ようとしていないかチェックさせ、さらに怪しい者はここに留めて事情聴取をする。
一方で、冉顔が館から出ようと馬車に乗り込むと、殺し屋の蘇伏が隠れていた。
そこへ、タイミング悪く蕭頌が現れて、全員に馬車から降りるよう命じる。
冉顔は、昼間に命を救ってくれた蘇伏に恩を返すため、「今回の殺人は絞殺じゃないわ」と言って蕭頌の気をそらしている隙に蘇伏を逃した。
その後。
蕭頌から検視を頼まれた冉顔が“柳粲の遺体”を調べると、やはり死因は絞殺ではなかった。
「死因は針よ。頭の急所に刺さってた」
【大唐女法医】ネタバレ2話
意味深な部屋
蕭頌は、柳粲が定宿していたという旅館の部屋に足を運んだ。
その部屋は見るからに女部屋で、清鸝館の琴や口紅のついたグラスが置かれている。
蕭頌が清鸝館の芸姑たちを呼びつけ「この部屋に見覚えはあるか」と聞くと、全員が口を揃えて凝香の部屋にそっくりだと答えた。
彼女たちの話によると、凝香は清鸝館で1番の売れっ子だったが 1年前に賊に殺されたとのこと。
凝香はそれまでにも何度か命の危険にさらされたことがあったが、その度に雑用係の王倫が助けたのだという。
一通りの話を聞き終えた蕭頌は、芸姑のひとりである翠眉が風邪を引いていることに気づき不審に思う。
芸姑たちを帰した後、蕭頌が凝香の墓へ向かうと 冉顔が骸を掘り起こしていた。
凝香の死因は絞殺とされていたが、骸を調べた冉顔は「絞殺ではない」と断言した。
それを聞いた蕭頌は、冉顔の検視力と推理力に感心し「助手にならないか」と話を持ちかけるが断られてしまう。
次の殺人
旅館にもどった蕭頌は、壁に飾ってある絵を見て「殺人予告だ」と気づく。
すぐに絵の示す織物店へ向かったが、居たのは使用人のダラシャだけで 店主は河のほうへ行ったと聞きそこへ足を運ぶと、目の前で店主が殺害された。
死因は、柳粲と同じく針だった。
不審な人物がいないか辺りを見回した蕭頌は、物陰に蘇伏がいるのを見つけて捕まえるよう部下に命じる。
ところが、蘇伏を追った凄腕の配下たちは全員返り討ちにあってしまった。
一方、追っ手から逃げたものの重傷を負った蘇伏は、逃げた先で冉顔に助けられ、彼女の屋敷で手当を受けた。
【大唐女法医】1話の考察と感想
冉顔役のチュ・ギョルギョンは、本作が演技初挑戦とのことですがじゃじゃ馬なヒロインを好演しています。
ストーリーとしては、“歴史とミステリーの融合”というジャンルが真新しく感じられました。
さっそく1話で殺人事件が起こりましたが、柳粲を殺したのは誰なのか。
そして、“隋候の珠”を手に入れたのは誰なのか。
1話で登場した中に犯人がいる場合、怪しいのはアラブ人のような格好をしていたダラシャです。
(ダラシャは1話では数秒間しか映っていませんが、織物店の使用人だと紹介されていました)
ダラシャが怪しい理由は、アラブ人のような格好をしていたけれど注視してみると中国人に見えるから。
犯人が女性か男性かは確定していませんが、どちらにしろ封鎖された殺人現場から出るために変装をした可能性が高いです。
だとすれば、異邦人に扮していると思われるダラシャが一番疑わしい!
次に、柳粲が持っていた“隋候の珠”を手に入れた人物についてですが、おそらく桑辰だと思われます。
その理由は、桑辰が“机の上の巾着を取ったシーン”がわざわざアップで映されているからです。
おそらく、桑辰はこの時に“隋候の珠”が入っているほうの巾着を持っていったのではないかと。
ただ、そうだとしても 桑辰は“隋候の珠”を狙っていたわけではなく、もともと柳粲の取り引き相手だったのではないかと予想します。
きっと皆が狙っている“隋候の珠”だから、用心のために(桑辰が取り引き相手だと思われないように)あらかじめ柳粲と口論することを打ち合わせていたのかもしれません。
その結果、まんまと周囲の目をごまかして“隋候の珠”の受け渡しに成功したのだろうと推測します。
現在“隋候の珠”を持っているのは桑辰で、柳粲を殺した犯人はダラシャ。
【大唐女法医】感想2話
1話で起きた殺人事件はまだ解決していませんが、やはりダラシャは何かしらの形で関与していそうです。
2話では織物店のアモリが死亡し、手口は柳粲が殺された時と同じ“針”であることから 犯人は同一人物と考えて良さそう。
ストーリー展開はテンポが早すぎて、集中して見ないと大事なシーンを見落としてしまいそうになります。
今のところは、歴史的な要素よりもミステリー色のほうが濃い印象。
そんな中で、冉顔と蕭頌のラブラインは着々と描かれているので、今後どうなっていくか楽しみです。
そして、おそらく殺し屋の蘇伏も冉顔に惹かれていく展開でしょう。
第1話で冉顔の継母が「冉顔の結婚相手は蘇伏」だと言っていたので、将来的に2人は婚約者になるかもしれません。
*次回3話・4話のネタバレ感想はこちら。
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