【大唐女法医~Love&Truth~】19話と20話のネタバレ感想。冉顔の母親を殺した犯人が判明する。そして、蘇州における火麒社の拠点を潰すことに成功した蕭頌は、この地での任務を終え長安へ戻ることになった。一方の冉顔は、蘇伏の“本当の狙い”を知ってしまい……。
【大唐女法医】19話のネタバレ
蘇伏の正体
高氏は、冉顔の母親を殺したことや冉家を隠れ蓑にしてきたことを認めたものの、すべては任務だったと明かして自害した。
一方で白義は、小箱を巡る乱闘の中で 偽の小箱を持って逃げた火麒社の刺客を追い彼らの拠点を突き止めた。
これは、蕭頌があらかじめ用意していた火麒社を追い詰めるための策だったのだ。
さらに、蘇伏の正体が火麒社の離であることをも見抜いている蕭頌は、その場で蘇伏を捕らえようとする。
ところが、冉顔が己の首に剣をあてて「蘇伏を見逃して。私の心にいるのは彼だけなの」と懇願したため、蕭頌は仕方なく2人を逃した。
逃げた2人のもとに、拠点を壊滅させられた火麒社の刺客たちが現れる。
火麒社の頭首は、蘇伏のせいで拠点がバレたと思っているため彼に責を負わせようとしているのだ。
刺客のひとりが冉顔に言い放つ。
「蘇伏の狙いは“隋候の珠”で、お前はそのために利用されていたのだ」
冉顔はその言葉の真偽を確かめようとするが、蘇伏は黙ったまま答えない。
それを肯定と受け取った彼女は、蘇伏を忘れると心に決めてこの場を去った。
離縁状
蘇伏のことで1人泣いていた冉顔のもとに、蕭頌がやってきて「彼を忘れられそうか」と問う。
冉顔は忘れると答えた後、以前に気の触れたフリをした時に優しくしてくれた礼を伝えた。
2人の距離は以前よりも縮まったように思えたが、蕭頌は王命により長安に戻ることになったのだという。
「一緒に行くか」
冗談まじりにそう聞いてみたが、彼女は本気にとらえなかった。
蕭頌は、冉顔に目を閉じさせている間に巾着袋を置いて立ち去る。
巾着の中には、離縁状が入っていた。
長安へ!
没落した実家を離れることにした冉顔は、長安にいる従兄の冉雲生の世話になることにする。
長安に同行したのは、侍女の晩緑と師匠の呉修和、それになぜか桑辰もいた。
一方、長安に戻り皇帝に謁見した蕭頌は、火麒社の拠点を潰したことや“隋候の珠”の手がかりだと思われる羊皮を手に入れたことを褒められる。
そして、新たな任務を与えられた。
“隋候の珠”を狙う内衛門の黒幕を探すことと、羊皮に書かれている文字を解読できる人間を見つけること。
蕭頌はさっそく桑辰を呼び出し、文字を解読するよう命じた。
【大唐女法医】20話のネタバレ
蕭頌の手回し
長安にやってきた冉顔は、従兄の冉雲生の屋敷で世話になることになった。
冉顔に与えられた部屋は、以前に住んでいた別宅そっくりで調度品さえもそのままだ。
実はこれは冉顔のために手回しした蕭頌の配慮で、長安に来てからの冉顔の支払いを密かに払っていたのも蕭頌だった。
大理寺正の男
冉雲生に連れられて劉府の宴に足を運んだ冉顔は、妹の美玉と鉢合わせ、いつものようにケンカになる。
始まった宴では、主催者の劉氏がみんなの前で“玉の衝立“を妻に贈り、その鑑定を冉雲生に頼んだ。
助手として一緒に衝立を鑑定した冉顔は、中に人間の骨が埋め込まれていることに気づく。
一方、その骨を取り出せる検視人がいないと報告を受けた蕭頌は、冉顔なら取りだせると確信していたものの 素直に頼んだところで引き受けないと分かっていたため、彼女が自ら面会にくるよう仕向けた。
その策にまんまとハマった冉顔は、骨を取り出すために再び劉府へ足を運ぶ。
そこに集まった役人たちの話では、新しく大理寺正になった男は長年密偵として働いていた男なのだという。
直後、現れた大理寺正の顔を見た冉顔は固まってしまう。
なぜならその男は、蘇伏だったから……。
冉顔は動揺しながらも、蕭頌を始めとする役人や蘇伏の前で見事に骨を取りだした。
骨の形状から分かったことは、生まれつき足の悪い男の下腿であることだった。
調査結果
蕭頌は蘇伏を調べさせていた配下から報告を受ける。
≡調査結果≡
- 前任の大理寺正に仕えていた者のなかに、“狼”という通り名の男がいた
- 大理寺卿の孫振は、蘇伏の持っている割り符を見て“狼”だと判断したため蘇伏を大理寺正に就けた
蕭頌は、これらの報告を受けてもなお蘇伏への疑いが晴れず「割り符などどうとでもなる」と言う。
【大唐女法医】19話の感想
蘇伏とのロマンスが唐突に終わってしまいました!
あんなにラブラブだったのに、刺客が放ったたった一言で冉顔がきっぱり蘇伏を忘れようとするなんて……あまりにも切り替えが早すぎる。
蘇伏は刺客の言葉を否定しなかったので、“隋候の珠”のために冉顔を利用していたのはやはり本当なのでしょう。
ただ視聴者目線では、利用しながらも本当に愛していたことが見て取れたので、このような恋の終わり方にショックを隠せません。
意外だったのは、冉顔が蕭頌にもらった狐の置物をとても大事にしていたこと。
蕭頌を追うような形ですぐに長安へ向かったことからも、冉顔は少なからず蕭頌への情もあるのでしょう。
ただ蕭頌のほうは、冉顔がまだ蘇伏を愛していると思って離縁状を渡しました。
以前の彼は冉顔をからかってばかりで愛し方も独りよがりなところがありましたが、今は本当に冉顔を大切に思い愛していることが伝わってきます。
離縁状を渡したのも、冉顔の幸せを一番に考えてのことでしょう。
それにしても、皆が10年以上も手に入れようと躍起になるほどの“隋候の珠”って、一体何なのでしょうか。
第1話の説明によれば、隋の皇帝が残した宝を見つけるための手がかりらしいですが、もしかしたらただの宝ではなく 天下を揺るがすほどの品物なのかもしれません。
【大唐女法医】20話の感想
長安にやってきた冉顔の住まいが以前の別宅とそっくりなのは、蕭頌の配慮でした。
以前に冉顔が本宅に戻れたのも蕭頌の手回しでしたし、彼はいつも見えないところで冉聞のために動いており、蘇伏とは違った良さのある男性です。
一方の蘇伏は、まさかの大理寺正として登場!
彼が大理寺正に抜擢されたのは 前任に仕えていた“狼”だからとのことですが、“狼”の証となる割り符は本当に蘇伏が持っていたものなのか。
もしかしたらその割り符は本物の“狼”から奪ったもので、蘇伏は狼に成りすまして大理寺正になったのかもしれません。
蘇伏の本当の正体が何であれ、彼は何者かに従って動いていると思われます。
*次回21話・22話のネタバレ感想はこちら。