【大唐女法医~Love&Truth~】9話と10話のネタバレ感想。今回の事件もまた、意外な結末が待っていた。ヤケになった真犯人が爆発を起こし、それに巻き込まれた冉顔は気を失ってしまう。彼女を見舞いに行った蘇伏は、改めて求婚をした。冉顔の答えは!?
【大唐女法医】9話のネタバレ
真犯人
古墳で“剣の欠片”を拾った蕭頌は、冉顔を連れて県役所に行き全員の刀が欠けていないかをチェックした。
李県丞(県役所のトップ)から朱七の剣を見せてもらうと刀が欠けており、古墳で見つけた欠片と一致する。
すぐに朱七の家へ向かうが、誰もおらずもぬけの殻だった。
蕭頌は、もしも朱七が逃げるとしたら1つの道(水路)しかないと予測し待ち伏せをした。
夜になると予測した通り 水路を渡ろうとする小舟が現れるが、中に乗っていたのは朱七ではなく、朱七から伝言を預かった冉顔だった。
「伝言よ。明日の午の刻に、蕭頌1人で望春亭に来てほしい」
翌日。
蕭頌が望春亭へ足を運ぶと、朱七は微笑みながら死んでおり、全ての犯行を認める遺書が残されていた。
遺書を調べた冉顔は、酢の匂いがすることに気づき火に炙ると文字が浮かび上がる。
“私は無実です。妻を助けてください”
朱七が無実ならば、役所で見せてもらった朱七の剣は本当は別人の剣のはずだ。
だとすれば、朱七の剣だと偽った人物こそが真犯人となる。
その人物は、李県丞だった。
蘇伏の謎行動
黒装束の姿で李県丞に会いに行った蘇伏は、催眠術をかけて“隋候の珠”の在り処を聞き出そうとする。
李県丞は「冉顔が持っている」と口にした。
蕭頌の推理
李県丞が真犯人だと気づいた蕭頌と冉顔は、桑辰を連れて李県丞に会いに行った。
屋敷に着くと、目利きの桑辰はトイレへ行くと偽って屋敷にある骨董品を鑑定し、盗掘の品がないかを確認する。
一方で蕭頌は、事件の黒幕が李県丞だと分かっていながら「この事件をどう見る」と探りを入れ、そして自分の推理を述べた。
≡蕭頌の推理≡
黒幕は8人を集めて盗掘した宝を売り、私腹を肥やしていた。
あるいは8人の弱みを握って盗掘させていたのかもしれない。
いずれにしても権力のある者が黒幕に違いなく、8人を親戚同士に偽装させ、安心な暮らしを約束したのだろう。
だが、そのうち4人が自分たちだけの利益を得ようとしたため、黒幕は始末しようとした。
それに気づいた4人は、自分たちが殺される前に「他の4人」を自分たちの死体に見せかけて逃げた。
けれども結局黒幕に見つかってしまい、その4人は殺されたのだろう。
【大唐女法医】10話のネタバレ
蘇伏の求婚
李県丞は、盗掘品で私腹を肥やしたことや4人の殺害を認めたものの、大人しく捕まるタマではなかった。
彼はロウソクに火をつけたかと思うと、庭のタイルを1枚はずして地中の石油を見せ「ロウソクを投げ込めば全員爆発するぞ」と脅す。
そして、冉顔と桑辰を盾にとり、蕭頌だけを連れて屋敷を出た。
外で待機していた白義は、蕭頌が指で「石油」と合図したのに気づき、屋敷の中にいる冉顔たちを助けたあと蕭頌のことも救出する。
李県丞を捕らえて屋敷に引き返した蕭頌たちは証拠品を集める。
すると、ヤケになった李県丞がロウソクを投げ込んだ。
屋敷が爆発する中で、蕭頌は冉顔を守った。
その後、爆発で気を失った冉顔が目を覚ますと、妹の美玉がやって来ていつものように嫌味を連発する。
「あなたは疫病神ね。母親を自害させ、婚約者の蘇伏にも嫌われてる」
ちょうど見舞いにきた蘇伏は、美玉を黙らせ冉顔にプロポーズをする。
「そなたに釣り合わないと思い身を引いたが、考えを改めた。一緒になろう」
冉顔は、答える代わりに微笑んだ。
朱七の微笑み
“朱七の妻はすでに死んでいる”と気づいた冉顔は、蘇伏とともに朱七の家へ向かう。
部屋に飾られた詩からヒントを得て壁を壊すと、妻の亡骸があった。
朱七の遺体が微笑んでいたのは亡き妻に会えるからだろうと察した冉顔は心を痛める。
部屋を出ると、外は大雨が降っていた。
「天が2人の死を弔い涙を流しているのだろう。だが、2人はこれからはずっと一緒だ」
蘇伏のその言葉を聞いた冉顔は、彼に腕を絡ませ体を寄せた。
一方の蕭頌も、真相に辿りついていた。
きっと朱七は、鼓車を使って遺体を乗せた馬車をよびよせ、真相を明らかにしてもらいたかったのだろうと。
それが彼なりの罪滅ぼしであり、すべてをやり遂げた彼は、妻に会える喜びで微笑んでいたに違いないと。
“隋候の珠”の行方
蕭頌が 死者の荘篳凡の部屋にあった銅銭を調べると「珠は郭にあり」という暗号が隠されていた。
郭という者が持っているのではないか?と思った蕭頌は、一番可能性の高い郭覆に近づくことにする。
聞くところによると、郭覆は女好きらしい。
それを知った蕭頌は、郭覆の経営する闘技場に冉顔を連れていき「郭覆に気に入られろ」という。
【大唐女法医】9話の感想
今回も真相が二転三転してミステリー好きには嬉しい展開となっています。
朱七が犯人かと思いきや、彼はただ大切な妻を愛する男でした。
彼は、妻の恩人である李県丞に命じられて多少の罪は犯したかもしれませんが、すべては愛する妻のためだったと考えると同情心が湧いてきます。
今回の黒幕は李県丞でしたが、彼は「冉顔が“隋候の珠”を持っている」と思い込んでいるようなので、今まで冉顔を何度もさらおうとした者たちは李県丞の手下だったのかもしれません。
きっと、事件の全貌は次回明かされることでしょう。
【大唐女法医】10話の感想
朱七の死はとても悲しいものでした。
彼の遺体が微笑んでいたのは、先に亡くなった妻に会えるからなのでしょう。
ただ野暮なツッコミをすると、すでに妻が死んでいたのならば李県丞に従う必要はないわけだから、朱七はあんなに手の込んだことはせずに普通に「李県丞が犯人」だと告発すれば良かったのではないか。
細かい部分では少しツメの甘いところもありますが、全体的には見ごたえのあるミステリーに仕上がっています。
今回 意外だったのは蘇伏の感傷的な一面で、大雨を見て「2人の死を天が弔い涙を流しているからだろう」と言っていました。
その言葉を聞いた冉顔は彼に腕を絡ませて体を寄せていたので、かなり好意を抱いていると思われます。
また、彼にプロポーズされた時も嬉しそうな顔をしていました。
こうなると ますます蕭頌の入る隙がありませんが……一体、何がどうなったら蕭頌と冉顔が結ばれる展開になるのでしょう。
事件だけでなく、恋愛模様も先が読めなくなってきました。
*次回11話・12話のネタバレ感想はこちら。