【月に咲く花の如く】ネタバレ感想(43話・44話)。
以前、周瑩と星移は商いの勝負をしようと約束しました。
負けを認めた星移は、潔く女装して周瑩を大いに笑わせるのです。
一方、織物工房が閉鎖したことで職を失った者たちは、ひそかに暴動を企て……!?
【月に咲く花の如く】あらすじネタバレ43話
女装する星移
周瑩が図爾丹からのプロポーズを断ると、彼は呉家との取引きをすべてやめ、迪化へ帰って行きました。
数日後、使用人たちと共に周瑩が街をブラついていると星移と遭遇。
周瑩が、以前に星移と約束した“商いの勝負”の話を切り出すと、星移はあっさりと負けを認めました。
♦商いの勝負とは♦
23話で、周瑩と星移は商いで勝負をすると約束しました。
星移勝利……周瑩を侍女にして言いなりにさせる。
周瑩勝利……星移に女の衣を着させて「女に負けました!」と言いながら町を歩かせる。
ほどなくして、女装姿(←負けた罰)で現れた星移を見て、周瑩と使用人たちは大笑い。
周瑩は、人通りの多い場所を歩くよう星移に指示し、自身は酒屋の2階から高みの見物をすることにします。
もちろん「女に負けました!」と言わせることも忘れません。
言いつけ通りに街を歩く星移を見て、初めは大笑いする周瑩でしたが、次第に彼へのまなざしが微笑へと変わっていくのです。
星移が遠くの地に……?
女装の罰ゲームが終わり帰宅した星移は、大奥様(祖母)に「呉家の周瑩を娶りたい」と話しました。
いつもは星移に甘い大奥様ですが、呉家は宿敵である上に、周瑩は寡婦だから娶るのは難しいと答えます。
その後、大奥様はこの件について星移の母親と話し合った結果、良い策を思いつくのです。
「星移を遠い地に行かせて周瑩を忘れさせよう」と。
寡婦の誓い
一時は設立が中止になった織布局ですが、周瑩が株をすべて買ったことで出資金の問題は解消されました。
西洋の織機も到着し、始動する日は近いと思われました。
そんなある日、西院当主の蔚武は「趙白石が織布局の局長になったらしい」と周瑩に伝えます。
続けて、株主である呉家の誰かが副局長を務めることになったと話すと、周瑩は自分が副局長になりたいと言いました。
蔚武は、周瑩が副局長になるのは賛成だと前置きした上で、その代わりに誓いを立てて欲しいと条件を出すのです。
生涯、呉家にとどまるという誓いを。
ところが、周瑩は「先のことは分からないから誓いたくない」と答えるのです。
【月に咲く花の如く】あらすじネタバレ44話
職を失った者たち
織布局の開設に伴い、呉家の織物工房は閉鎖することとなりました。
それにより職を失ってしまった王徳根は貧困に陥り、”このままでは病気の妻と子供4人を養えない”と困り果てます。
そんなある日、王徳根は職を失った商人や職人たちを集めて、今後のことを話し合うことに。
同席した陶番頭は、職人たちに織布局を壊すようけしかけました。
みんなが職を失ったのは織布局が開設されるせいだ、ゆえに壊せばいいのだと。
陶番頭にそそのかされた職人たちは、織布局の開設日に暴動を起こすことを決意するのです。
趙白石と呉漪
かつて、呉家東院は膏薬偽造の罪を着せられて没落しました。
趙白石は、その一件について調べ直して欲しいと周瑩に頼まれたため、朝廷に再調査をしたいと上奏するも認められませんでした。
困った趙白石は、師匠の張を訪ねて相談しますが「あの件は蒸し返すな」と言われてしまいます。
張の口ぶりから“師匠もこの件に(悪い形で)関わっているのかもしれない”と感じ取った趙白石は落ち込みモードに……。
今度は友人の呉沢に相談するため、呉家へと足を運びました。
一方の呉漪は、呉沢(=兄)の部屋に趙白石が来ていることを知り、嬉しさで顔がほろこびます。
呉漪は、「好きなら伝えたほうがいい」と千紅にアドバイスされたことを思い出し、自分の気持ちを“料理と共に”伝えることにするのです。
さっそく手料理を兄の部屋に運ぶと、呉漪の気持ちを知っている兄は気を使って2人きりにしてくれました。
兄が去った後、呉漪は意を決して気持ちを伝えますが、趙白石にやんわりと断られてしまうのでした。
周瑩の夢とは?
織布局が始動する前日。
織布局の下見に来た周瑩は、同じく下見に来ていたらしい趙白石と鉢合い夢は何かと問われました。
「夢は過去に戻ること。でもそれは叶わないからもう1つの夢を話すわ。
それは、かつて呉聘と語り合った2人の夢。
呉家東院に真の繁栄をもたらし、世界に名をしらしめることよ」
そして、始動当日。
店番をしていた星移は使用人から「織布局で暴動が起こる」と聞き、慌てて織布局に駆けつけます。
ところが、到着した頃にはすでに暴動が始まっており、それを必死に止めようとしている周瑩の姿がありました。
直後、1人の男が周瑩に襲い掛かろうとします。
それを見た星移は、とっさに周瑩をかばい大ケガを負ってしまうのです。
【月に咲く花の如く】感想43話
23話で、商いの勝負をしようと約束した周瑩と星移。
それが今回になって、ようやく果たされました。
どの商いでの勝負結果なのかは分かりませんが、おそらく、綿布を先に売った周瑩の勝ちということなのでしょう。
あっさりと負けを認めた星移が潔いですし、女装した星移の振りきり具合が笑えました。
面白さと可愛さを両立できる星移がすごい♥
星移役のチェン・シャオはものすごく美男子なのですが、剃髪の頭のままで女装をしているものだから、滑稽なのです(でも可愛い♥)。
そんな星移を見て笑う周瑩たちですが、役者たちは素で笑っているようにも見えました。
印象的だったのは、初めは大笑いしていた周瑩が、最後には微笑を浮かべながら女装姿の星移を見つめていたこと。
これは推測ですが、周瑩の表情の変化(爆笑→微笑)は、彼女が心を取り戻したことの表れではないかと思いました。
心から大笑いしたことで少しだけ心を取り戻し、それに気づいたから微笑を浮かべたのではないかと。
そして、笑わせてくれた星移を(恋愛かどうかは別にして)愛おしく思えたのかな~というふうに見えました。
前回「私の心は、夫と共に土に埋まっている」と言っていた周瑩が、ほんの少しだけ心を取り戻した瞬間だったように思えます。
【月に咲く花の如く】感想44話
織布局の設立。
それは国の発展にも繋がりますし、株主である周瑩からすれば、何としても成功させたい事業だったはずです。
呉聘と誓った「東院を繁栄させる」という夢のためにも。
周瑩目線でドラマを見ている視聴者にとっても、彼女の成功を見るのが楽しみでした。
しかし、別の角度から見てみると、自動生産が当たり前の時代になるということは、手織り職人が仕事を失うということでもあります。
そんなシビアな現実を、まざまざと突きつけられた回でした。
織物工房を閉鎖する前に、周瑩がもう少し職人たちのケアをしていれば、暴動も起こらなかったかもしれませんね。
今回の暴動事件で、周瑩をかばって大ケガを負ってしまった星移の体が心配です。
思えば、星移はいつもどんな時でも必ず周瑩を守ってくれました。
今回、身を挺して自分を守ってくれた星移に対し、周瑩は心が揺らいでいたように見えます。
※次回の45話・46話の感想記事はこちらです。
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