【月に咲く花の如く】ネタバレ感想(49話・50話)。
周瑩vs詠梅の戦いがついに終着!?
そして、呉聘毒殺の真相がだいぶ見えてきました。
あの日、呉聘を毒殺した本当の犯人は誰なのか!?
また、杜明礼と查坤の”深い”関係性にも注目です!
【月に咲く花の如く】あらすじネタバレ49話
呉漪(ごい)の結婚
呉家西院の呉沢は、やっとのことで科挙の一次試験に合格しました。
長年の間試験に落ち続けていただけに、呉家の人たちは今回の合格を心から喜びお祭りムード。
ところが、肝心の本人は離れた場所で友人の趙白石とひっそり飲んでいました。
それを知った呉漪は、酒と手料理を持って趙白石たちのもとへ足を運びます。
実は呉漪の目的は、趙白石を酒で酔わせ(あるいは媚薬を盛って)彼との“既成事実”を作ることでした。
呉漪の狙いどおり、やがて趙白石は泥酔状態に……。
呉家の部屋で目を覚ました趙白石は、男女の関係になったことを呉漪にほのめかされて愕然とします。
✓己の乱れた衣服
✓何も覚えていないのですかと泣く呉漪
✓血が染みた布
それらを総合して考えた結果、趙白石は自分がとんでもないことをしてしまったと思い込み、その責任感から呉漪と結婚することを決心するのです。
後日。
趙白石が呉漪の父親に縁談を申し込むと、快く承諾してもらえました。
そして、あっという間に呉漪と趙白石は結婚することとなったのです。
周瑩のキモチ
結婚式当日。
寡婦のため式に参加できない周瑩は、侍女の春杏と別の場所にいました。
2人は、かつて周瑩が呉聘に輿入れした日のことを思い出して笑い合います。
けれど、周瑩の笑い声は次第に薄れていき、もう二度と戻らない呉聘に思いを馳せて涙するのです。
周瑩は涙をぬぐい、奥様に言われたことを春杏に話しました。
“いい人を見つけたら呉家を離れてもいい”と奥様に言われたと。
呉家東院は再建できたし、もう自分の役目は終わったのかもしれないと言う周瑩。
その言葉を聞いた春杏は「行きたい所でもあるのですか?」と問いました。
「上海よ。でも怖いの。
星移に会った時にどんな気持ちになるのか分からなくて」
行くべきです、春杏はそう後押しするのでした。
詠梅と周瑩の戦い
ある日詠梅は、杜明礼から「やはりあなたのお父上は、呉家の蔚文に陥れられたようだ」と嘘を聞かされました。
当時の証言文を読んだ詠梅は、杜明礼の嘘をすっかり信じ込み、呉家(=周瑩)への復讐を再び誓うのです。
詠梅は周瑩の布を販売すると約束したばかりでしたが、今となっては絶対に売れないようにしてやるという気持ちに変わっていました。
周瑩の布の原価は3両、うちはそれよりも安い値で売るという詠梅。
その値で売れば詠梅に儲けはありませんが、儲けよりも周瑩の布を売れなくさせて呉家東院をつぶしたいのです。
一方、そうとは知らない周瑩は、布がまったく売れないことに疑問を感じていました。
王世均に理由を聞いてみたところ
✓詠梅に納品した布はすべて返品された
✓詠梅は自身の店の布を大幅に値下げ(周瑩の布の原価よりも安い)
✓うちと取り引きをしたはずなのに、詠梅はうちの店を潰そうとしている
それを聞いた周瑩は、周老四たちと共にすぐさま詠梅の店に乗り込みました。
詠梅と周瑩が言い争っている間、盗みグセのある周老四は詠梅の小箱を拝借。
屋敷に戻った周瑩たちは小箱の文に気づくも、最初は誰が書いたものか分かりませんでした。
ただ韓三春は、その文を知っていると言います。
それもそのはず、その文は、まだ韓三春が盗賊の頭だった頃に誰かから送られてきた文だったのです。
やがて、周瑩たちは文の筆跡が詠梅のものだと気づきますが、まだこの時はことの全貌は見えていませんでした。
文のことはさておき、義理を欠く詠梅の商いに腹を立てた周瑩は、客を取り戻すための戦略を徹底的に練るのです。
【月に咲く花の如く】あらすじネタバレ50話
周瑩の戦略
☆周瑩の戦略☆
✓周瑩も布を値下げした
✓まとめて買った者にはおまけを付ける
✓商品券の発行
✓大口の注文をした相手には輸送費無料
このような周瑩の戦略により、詠梅の店は客を取られてしまいました。
詠梅はヤケになり、客を取り戻すためにはさらに値下げをするしかないと言い出します。
とはいえ、これ以上の値下げをすれば完全な赤字。
詠梅はどうしていいか分からず、悔しがりながら帳簿を投げ散らかすのです。
後日。
詠梅は客を取り戻すために、町の子供たちを使って周瑩の店の評判を落としました。
しかし、周瑩も負けません。
周瑩は、詠梅の布と周瑩の布を、民たちの前で品比べするという作戦に出たのです。
♦品比べ♦
・一見すると同じに見える両者の布を、道に敷く
・その上をロバが歩く
・どちらの布が先に破れるかを、民衆に見届けてもらう
結果、先に破れたのは詠梅の布でした。
品比べの一件により、周瑩の店の評判はだだ上がり、布の生産が追いつかなくなるほど多くの客を得たのです。
一方の詠梅は客を失い、これまでに稼いだお金もすべて失いました。
生涯あなたに寄り添うのは、銀子と私だけ
すべての財産を失い、取り乱す詠梅。
そんな彼女の姿を見た杜明礼が「私がいる」と言って落ち着かせようとすると、20万両を貸して欲しいと詠梅に懇願されました。
屋敷に戻った杜明礼は、詠梅のために20万両を工面するべく銀票をかき集めます。
そばで見ている查坤に「いくらある?」と問うと、20万300両と返ってきました。
この20万両を渡せば、詠梅を助けられるかもしれない……。
しかし查坤は、あの女に20万両を渡せば我らには何も残らないと冷たく言い放ちます。
「だが、私が助けなければ!!」と杜明礼。
冷静さを失った杜明礼に、查坤は冷淡に現実を突き付けるのです。
「詠梅の危機?それが何です?そんなことよりベイレ様への釈明を考えるべきでしょう」
さらに查坤は言葉を続けます。
「生涯あなたに寄り添うのは、ただ銀子と この私だけです」
出典:【月に咲く花の如く】50話より引用
杜明礼は查坤の言葉に一筋の涙を流し、詠梅を見捨てることを決意するのです。
数日後。
杜明礼の屋敷に詠梅が訪ねてきました。
杜明礼は、動揺を滲ませながらも詠梅の前に姿を現し、帰ってくれと伝えます。
すると、詠梅は「株の配当の10万両があるはずよ、命の恩人を見捨てる気?」とすがります。
「私が生きてこられたのは饅頭のおかげではない。情を捨て、利益だけを考えてきたからだ」
杜明礼はそう言って、どしゃ降りのなか力なく笑うのでした。
以下、結末に関する重要なネタバレを含んでいますので、未視聴の方はご注意ください。
あの日の真実
周瑩は、周老四と街を歩きながら昔話に花を咲かせていました。
ふとナツメ餅が食べたくなった周瑩は、かつて店があった場所に行ってみますが今はありません。
場所を移ったと聞いて行ってみると、店のおじさんは居たもののナツメ餅の店はもうやっていないのだと言います。
おじさんが言うには、8年前に詠梅に店を売ったとのこと。
8年前と言えば、呉聘が亡くなった年です。
周瑩は、呉聘が亡くなった当日のことを思い返すと同時に、詠梅がずっと自分を殺したがっていたことも思い返し……。
・詠梅は呉聘が亡くなる少し前に、ナツメ餅の店を買収していた
・詠梅はずっと自分(周瑩)を憎み、殺したがっていた
・呉聘は甘いものが苦手なので、普段は絶対にナツメ餅を食べない
・けれども、呉聘が亡くなったあの日、周瑩が強引に食べさせた
・周瑩自身はつわりのせいでナツメ餅を食べなかった
これらのことを回想した周瑩は、詠梅に“会いたい”と文を送るのでした。
【月に咲く花の如く】感想49話
呉漪は、縁談相手に嫁ぎたくないからという理由で、趙白石との既成事実を作ってしまいました。
縁談相手に嫁ぎたくない気持ちは分かるけれど、そこまでやる?とも思ってしまいます。
だって、薬を盛って既成事実を作るなんて、もしも男女が逆だったなら絶対に許されない手段です。
呉漪に仕組まれたとは知らずに、責任をとって結婚をする趙白石がただただ不憫……。
一方の周瑩は、時が経てば経つほどに、呉聘を思ってふと悲しい表情をすることが増えてきました。
きっと、呉聘が亡くなってすぐの頃はあまりの辛さから彼を思い返すことができず、逆に今は思い返す心の余裕がでてきたということなのかもしれません。(わたしにもその経験があります)
もちろん、悲しいことには変わりないでしょうが、思い返すことができるぐらいには前に進めているのではないかと、そう感じます。
周瑩は、今回ふと本音をこぼしました。
上海に行きたいと。
やはり彼女は、呉聘を愛しながらも星移を愛し始めているのでしょう。
【月に咲く花の如く】感想50話
以下、結末に関する重要なネタバレを含んでいますので、未視聴の方はご注意ください。
今回驚きだったのは、呉聘が亡くなった原因。
どうやら、詠梅は8年前に(周瑩を殺すために)ナツメ餅に毒を仕込んでいたようです。
まだ確定ではありませんが、ナツメ餅のおじさんの話を聞く限りでは、詠梅犯人説がかなり濃厚だと思われます。
呉聘死亡の真相は、きっと次回明かされることでしょう。
やはり興味深いのは、杜明礼と查坤の関係性です。
杜明礼は情を捨てて生きてきましたが、ここ最近は、詠梅に情を抱いたことで人間らしさを取り戻したかのように見えました。
けれど、結局最後は詠梅を見捨てると決めた杜明礼の生き方が何とも悲しいです。
杜明礼に決意させたのは、查坤の一言。
「生涯あなたに寄り添うのは、ただ銀子とこの私だけです」
この一言で、杜明礼は再び情を捨てました。
主従関係以上の特別な感情を抱いているのは、查坤だけではなく杜明礼も同じなのかもしれませんね。
※次回51話・52話の感想記事はこちらになります。
キャスト相関図はこちら