【月に咲く花の如く】ネタバレ感想9話・10話。
呉聘のための薬を西洋人に分けてもらった周瑩は、その行動を皆から非難されてしまいます。
呉聘との間にもピリピリした空気が流れ……!?
一方、商人たちの会食の場では、呉聘と星移が顔を合わせて一触即発!?
【月に咲く花の如く】ネタバレ9話
三原質屋への疑念
呉家には東院のほか西院・南院・中院があり、蔚文(呉聘の父親)の兄弟がそれぞれの院を仕切っています。
蔚文は呉家全体を仕切っている=呉家当主。
蔚文に口答えをした周瑩は、今まで以上に厳しく見張られ、呉家東院から出られず退屈な日々を過ごしていました。
退屈しのぎに書を読んでいると、そこに呉聘が現れて「街に出よう」と周瑩を誘います。
嬉しさのあまり呉聘に飛びつく周瑩。
行き先は蔚双(南院当主)が経営している三原質屋で、実は呉聘は、父の蔚文からひそかに調べるよう頼まれたのです。
【三原質屋の状況】
・帳簿上は問題ないが、利益が少なすぎる
・開店して3年たつが一向に利益が増えず、他の質屋と比べても利が少なすぎる
・三原質屋は蔚双が経営しているが、実際に店を仕切っているのは孫番頭
呉聘と周瑩は三原質屋の近くにある酒屋に入り、2階の部屋から三原質屋の客入りを眺めることに。
退屈に思った周瑩は、呉聘が外を眺めている間、外を散策してくると言い酒屋を出ました。
呉聘のために
周瑩が散策をしていると、町中で倒れている男性がいました。
神父の格好をした西洋人のジョゼフが応急処置をしようとしますが、1人では難しいようで「どなたか手伝ってください」と周りに呼びかけます。
誰もがジョゼフを恐れる中、周瑩はジョゼフに近づき処置を手伝います。
西洋の薬で男性が意識を取り戻したのを見た周瑩は、呉聘の頭痛にも効くかもしれないと思い、薬を分けてほしいとお願いしました。
ジョゼフは、呉聘の症状に効く薬は教会にあると言い周瑩を教会に招きます。
初めてのケンカ
ジョゼフから薬をもらった周瑩が酒屋に戻ると、呉聘は詠梅と立て込んでいました。
「愛し合っているのにこんな形で引き裂かれるなんて」という詠梅の言葉を聞いた周瑩はショックのあまりその場を離れます。
ですが実は、“愛し合っている”と思っていたのは詠梅ひとりだけ。
肝心の呉聘は、困った様子で「過去に執着せず、過去は忘れよう」と詠梅を説得するのでした。
その後、呉家東院に戻った呉聘と周瑩は、呉家当主に呼び出され説教されてしまいます。
「周瑩が西洋人と親しく話し教会にまで入ったと聞いたが、あまりにも人の道に背く行為だ」と。
周瑩は、呉聘のために薬を分けてもらっただけだと弁明しようとしますが、口を挟むことは許されず、少しも話を聞いてもらえませんでした。
普段は怒らない呉聘でさえも周瑩の言動を非難し、2人は険悪なムードになってしまうのです。
【月に咲く花の如く】ネタバレ10話
夫婦のカタチ
呉聘は、西洋人のことで周瑩と言い争った拍子に意識を失い倒れてしまいました。
なかなか目覚めない呉聘に寄り添いながら、周瑩はジョゼフの言葉を思い出します。
「患者が長く意識を失うと、脳が損傷することもある」
早く目覚めさせるべきだと判断した周瑩は、医者を待たず、ジョゼフにもらった薬を呉聘に飲ませました。
すると、ほどなくして呉聘が目を覚まします。
まだケンカの余韻が残っている中、呉聘は「何を飲ませた?」と周瑩に尋ねました。
周瑩は西洋人からもらった薬を飲ませたと答えます。
教会へ行った本当の理由が薬のためだと知った呉聘は、誤解して責めてしまったことを詫びました。
周瑩も感情的になってしまったことを謝り、2人は仲直りをするのでした。
その後 呉聘は、呉家東院の使用人をすべて集めて釘をさします。
「今後、呉家東院では周瑩を自由にさせる。だから周瑩が何をしようが口出しをするな。陰口はもちろんのこと親への密告も許さない」
三原質屋についての報告
三原質屋を調べるよう言われていた呉聘は、途中経過を父・蔚文に報告します。
短時間の間に9組の客入りがあったことを伝えると、蔚文は「客入りはそれなりにあるのに利益が伴っていない」とますます不信感を抱いた様子。
ただ蔚文は、経営責任者の蔚双とは仲が良く、自分をだますとは思えないと言います。
だとすれば店番の孫番頭が独断で不正をしているかもしれない。
そう結論づけた呉聘は、実際の質入れの値と帳簿に記された値が合致しているかどうかを確かめることに。
そのため、孫番頭と面識のない部下を呼び、すずりを質入れするよう命じるのでした。
ついに呉聘と星移が対峙!?
役人の趙白石は、地域の商人をすべて招いて会食を開きました。
呉家の代表として呉聘が、沈家の代表として星移が招かれ、他にも30人近くの商人が招かれています。
星移は呉聘を見つけるなり「死んでないのかよ」とケンカ腰に。
ヒートアップしそうになる星移を止めた趙白石は、食事をふるまうと言って商人を席に着かせます。
ところが、出された食事はどれも不味すぎて食べられたものではありません。
実は、趙白石が出した食事は、災害難民が実際に食べているものだったのです。
そして趙白石は、災害難民の暮らしを実際に知ってもらうため、商人たちを現場につれて行きました。
「先ほどの食事はまずかったであろう。だが、ここの難民にとってはこの上ないご馳走なのだ」
趙白石はそう言って、余裕のある者は助けてやってくれないかと商人たちに頼みました。
銀1万両もあれば難民たちを助けられるという趙白石の言葉に、商人たちは「1万両なんて無理だ」と首を横にふるばかり。
すると、呉聘が商人たちに提案しました。
「ここには30人の商人がいる。1人300両ずつ出すのはどうか」
商人たちが次々に賛成する中、星移は1文も出さないと言い「その代わり、粥の炊き出しをするつもりだ!」と宣言するのです。
【月に咲く花の如く】感想9話
詠梅に同情!
呉聘と胡詠梅が話し込んでいるのを見て、ショックな表情を隠しきれない周瑩。
ただ呉聘の弁を聞くかぎり、詠梅への未練はなく、今までもずっとただの許嫁としてしか見ていなかったようです。
詠梅からすると、愛する呉聘に嫁ぎたかったでしょうし、自分が嫁いで呉聘の命を救いたかったことでしょう。
父親に止められなければ、今ごろ詠梅が妻となっていたはずです。
寡婦になる(かもしれない)こともいとわず嫁ごうとした詠梅の愛は本物に見えました。
だからこそ、呉聘が別の花嫁をもらったことは詠梅にとって耐え難いことなはずですし、呉聘を諦めきれないのも分かります。
今のところ詠梅には同情しきりですが、この先は周瑩のライバル的存在になっていくのでしょうか?
西洋の品が今後のキーになりそう!?
西洋人と親しげに話し教会に入ったことで、怒られてしまった周瑩。
普段はまったく怒らない呉聘でさえ怒っていたところを見ると、当時は西洋人と親しくすることはかなりのご法度だったのかもしれませんね。
周瑩からすると、呉聘の薬をもらうために教会に行っただけなのに、頭ごなしに叱られて腹が立ったことでしょう。
今回は少し2人の空気がピリピリしてしまったので、早いところ仲直りをしてほしいですね。
9話の冒頭で、外出できると聞いて呉聘に飛びつく周瑩がとても可愛かったですし、ほっこりする2人のやり取りをまた見たいです。
さて。周瑩が教会で見た“世界地図、西洋の骨董品や家具、西洋の薬”ですが、商人としての今後の人生に大きく影響しそうな気がします。
【月に咲く花の如く】感想10話
いよいよ呉聘と星移が顔を合わせました。
思えば、これまで2人が顔を合わせるシーンはほぼありませんでしたが、今後は2人の関わりも増えていきそうですね。
そして、今回ようやく星移の良いところが垣間見えました。
災害難民の暮らしに同情して「粥の炊き出しをする」と即断した星移。
これまではただの暴力御曹司でしかなかった星移ですが(笑)、優しい一面が見られて嬉しいかぎりです。
呉聘と周瑩の新婚生活も大きな見どころで、日に日に2人の夫婦関係は揺るぎないものとなっています。
全力で奥さん(周瑩)をかばって守って、自由に生きさせてあげる。
そんな呉聘の寛大さは神の域に達していると思えるほどです(笑)
呉聘役のピーター・ホーは、この頃の心境を以下のように振り返っています。
・ちょうどこの頃、私生活でも奥さんをもらったばかりだった
・だから、呉聘が周瑩をかわいがる気持ちに強く共感した
※次回の11話・12話の感想記事はこちら。
キャスト相関図はこちら