アグリーズ(Netflix)キャストあらすじ解説|自由を求める反逆と戦いを描くディストピアシリーズ

SF
(c)Netflix
PR

登場人物/キャスト

主人公

タリー役
ジョーイ・キング

タリーの友人

シェイ役
ブリアンヌ・チュー

タリーの親友

ペリス役
チェイス・ストークス

”プリティ”の責任者

Dr.ケーブル役
ラバーン・コックス

タリーに好意を持つ


デヴィッド役
キース・パワーズ

タリーに疑いを抱く

クロイ役
ジャン・ルイス・
カステヤノス

オーリン役/ケヴィン・マイルズ

セージ役/ケリー・ゲイル

エリー役/ジリアン・マレー

ロバート・パーマー・ワトキンス

ウィル・ポストン

ザマニ・ワイルダー

チャーミン・リンほか

PR

ネタバレ解説

ウィルスの拡散により人口の98%が失われ新しい社会が作られました。大陸は地球温暖化の影響で大きく変わり、世界は独立した100ほどの小さな都市国家で構成され7つの大陸に広がっています。タリーが暮らしているのはカスケード山脈の西側にあるワシントン州に位置していました。

「持続可能性」「平和」「平等」という3つを掲げており、すべての市民が16歳になるとザ・サージと呼ばれる整形手術を強制されます。この手術は人間を完璧に作り上げるもので、手術を受けた人々は「ニュープリティタウン」と呼ばれる区域での生活を許されるのです。そこでは食べ物や住居、娯楽が無料で提供され、誰もが共通の美しさを持つことで平和と平等を生み出していました。

幼い子供たちはリトルズと呼ばれ12歳まで学校に通います。12歳になり体が急速に発達した子供たちは”醜い”とみなされ、その後は郊外から監視付きの寮へと引っ越し高校まで通います。子供たちは個人的な欠点であだ名をつけて呼び合います。これは、16歳になって受けられる整形手術(美)への期待を高めるためのものでした。子供たちを監視する理由は、思考力を必要とする職業に就くことが出来るかどうかの能力を判断するためです。

また、2回目の手術を受けた人をミドルプリティーズと言い、彼らは労働階級者として郊外で生活して結婚し、子供を持つことが認められます。ただ、人口を増加させないため10年ごとにのみ結婚して子供を持つことが許されています。さらに、100~200歳まで生きられるよう延命手術を受けられる両親や祖父母、曽祖父母をクランブリーズと呼びます。

そして「スペシャル」と呼ばれる者もいます。彼らはDr.ケーブルによってつくられた監視役で、背中にスキンテナというアンテナが埋め込まれています。これにより誰が何を話しているのか、誰が誰と会っているのかを察知することができたり、驚くほどの反射神経や強靭な肉体を持っています。

タリーの親友のペリスは、ケーブルが狙う”武器”を奪うため、スモークを捕えるためにプリティからスペシャルに転換させられました。本作は、手術を受けた人々を元に戻すための材料を手に入れたこと、その治療薬を試すためにタリーが手術を受けてプリティになる決断をしたことなど、物語はクリフハンガーで終わっています。

続編の製作は発表されていませんが、続編を意識したストーリーになっているため中途半端ともいえる終わり方になっています。デイヴィッドの両親は、元々はケーブルの同僚で2人とも街でプリティの外科医をしていましたが、注意力や思考力を低下させる手術が行われていることに気が付きケーブルに研究データを奪われてしまいました。

人々を元に戻す治療薬がケーブルが言った”武器”であり、それを奪うために必死にスモークのアジトを見つけようとしていたのです。ただ、この治療薬にはナノ物質が不可欠ですが、これは街じゃないと手に入らないので未完成のままでした。

また、その治療には同意が必要なためプリティになったシェイに求めても同意が得られません。そこでタリーが治験者になると名乗りを上げ、自らプリティの手術をうけたのです。

プリティになったタリーがタワー(街)で暮らしているところで終了していますが、彼女の手のひらには幼い時に付けた傷跡が残ったままなので、デイヴィッドたちとの約束を守っていることが分かります。(ペリスは手術の時に傷跡を消している)

PR

マックG監督が語る「アグリーズ」とは

「アグリーズ」についてマックG監督は、「この作品は本当に内面的な美しさについてのものです。これは、現代の私たちが経験していることに対するもので、多くの人が写真を撮ってそれをそのままSNSに投稿することができません。フィルターを通さなければならなかったり、編集を加えたり、理想化された美のバージョンを見せるために何かしらのことをしなければならなかったりします。でも、これは『深呼吸して、自分の内面を磨き、人をその人らしい姿で愛し、自分自身をそのまま受け入れましょう』という瞬間なのです。」とコメントしています。

さらに著者スコット・ウェスターフェルド氏は「アグリーズについてすごく大事なことは、ディストピアを舞台にしているけど、それでも人々が楽しんでいるという点でマックG監督がピッタリだ」と話します。

「彼らたちはいたずらをしたり、ホバーボードに乗ったり、パーティーにこっそり忍び込んだりバンジージャケットを着てビルから飛び降りたりもします。マックGをディストピアに置いたら、彼も絶対そういうことをするタイプだと思いますよ。」と、マックG監督の楽しい一面も語っています。

「バイオニック」(Netflix)キャスト/あらすじ ロボット義肢によりスポーツが大きく変化したディストピア的未来を描く

【サイロ】あらすじと解説。有毒物質蔓延により荒廃した世界 謎の巨大サイロに隠された真実とは!?

Photo:「アグリーズ」(c)Netflix
紹介している作品は、2024年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。