【ベルサイユ/ヴェルサイユ】あらすじとキャスト総まとめ。宮殿建設に憑りつかれた王と欲にまみれた貴族の愛憎劇。

キャスト/海外
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貴族

シュヴァリエ/エバン・ウィリアムズ

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本名:フィリップ・ド・ロレーヌ

通称:シュバリエ・ド・ロレーヌ

フィリップの愛人で、嫉妬深く残酷な一面もあるが実は気が弱い。

反逆者に手を貸したことがバレて投獄されたが、彼自身プロテスタントに”脅されて”手を貸していただけだった。

その後、フィリップはシュバリエをフランスに戻すのを条件にリーゼロッテとの結婚を承諾したため、フランスに戻ることができた。

フィリップへの愛が深く、彼が妻リーゼロッテとベッドを共にしたのを知ると変貌した。

フィリップが、劇作家のトーマス・ボーモントと関係があると勘違いし、トーマスを銃で撃ち殺した。

*ルイにはフィリップが襲われていたから助けたとしている。

シーズン2では、リーゼロッテと手を繋ぎながら戦場に向かうフィリップを見送っていることから、和解したと思われる。

モンテスパン公爵夫人/アンナ・ブリュースター

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フルネーム:フランソワーズ・アテナイス・ドゥ・ロシュシュアール・ドゥ・モルトゥマール

モンテスパン公爵夫人は、ルイ14世の公妾になるのを目的に、夫モンテスパン公爵が駐屯している間に、ベルサイユ宮殿入りし目に留まった。

美しくて頭がよく、ユーモアある話術でルイ14世を引き寄せ寵姫になったが、気性が荒く権力欲があり、王妃のような振る舞いは目に余る部分もあった。

王妃に敵対心をむき出しに罵ったり、王の愛妾を次々と蹴り落としたりと、ルイの寵愛を自分にだけに向けさせるためには何でもした。

ルイ14世との間に子を儲けたが、子には一切興味を示さず面倒を見ることも無かった。

それどころか、出産で体型が崩れることや、それにより王の寵愛が離れることばかりを怖がるようになる。

子の面倒を見させるため、友人のスカロン夫人(後のマントノン公爵夫人)を呼び寄せ、すべて彼女に丸投げしていた。

幼い娘が亡くなった時も、涙を流すことなく冷静だった。

王の寵愛を取り戻したいとマダムアガテ(ラ・ヴォワザン)に相談し、黒ミサの儀式に参加。

祭壇に横たわったモンテスパン公爵夫人の体に、生贄となった赤子の血が注がれたが、王の寵愛を取り戻せなかった。

その後、毒殺事件や黒ミサに関する特別審問会の結成により、モンテスパン夫人が闇に堕ちたことや王に毒を盛ろうとしたことが明らかになる。

モンテスパン夫人の名前が明らかになることを危惧したルイは、審問会を中止。

モンテスパン夫人はベルサイユに残ることができたが、公爵夫人という貴族の肩書も、王の寵姫・公妾という肩書を名乗ることは一切許されなかった。

事実上、肩書も何もない”ただの女”として恥をさらして生きていくことになったのだ。

スカロン夫人(後:マントノン公爵夫人)/キャサリン・ウォーカー

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フルネーム:マントノン侯爵夫人フランソワーズ・ドービニェ

スカロン夫人はモンテスパン公爵夫人の友人で、子の養育係としてパリから呼び寄せられた。

信仰深く、愛情深く、慎み深い女性で、夫は劇作家のポール・スカロン。

夫が亡くなり9年の結婚生活に終止符を打った後、モンテスパン公爵夫人の依頼でベルサイユ宮殿を訪れた。

モンテスパン公爵夫人に毒されている王を元に戻すには、信仰深く慎み深い女性が必要との王妃の判断で、王に近づくよう命じられる。

次第に王から信頼を得るようになりると、その功績を称えられマントノンの領地と城に加え、マントノン公爵夫人という称号も与えられたが、同時にモンテスパン公爵夫人から嫉妬を買った。

これを機に、モンテスパン公爵夫人との仲が悪化していく。

マントノン公爵夫人は、王から相談を受けた時はモンテスパン公爵夫人のように自分の利益として考えるのではなく、すべてに”より良いもの”を答えていた。

王は徐々に、マントノン公爵夫人に惹かれ、史実では彼女と貴賎結婚している。

貴賎きせんきせん結婚とは、身分差があるため妻にはなれない非公式の婚姻。

ソフィー・ド・クレルモン/マディソン・ジャザニ

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シュヴァリエの姪として母ベアトリスとベルサイユ宮殿にやって来たが、シュヴァリエの姪というのは偽装。

歴史上存在しない架空のキャラクター。

ベルサイユに来た当初、宮殿を建設していた人夫のひとりに恋するも、母の反対で彼を諦めた。

母からは、ルイ14世の愛妾になるよう言われていたが、結局ルイの目に留まることはなかった。

シュヴァリエが手を回してアンリエットの侍女となるも、その後ファビアンに貴族でないことを知られる。

ファビアンから、黙っている代わりにスパイになるよう指示され、彼の目と耳になった。

ルイの命令でカッセル公爵と結婚するも、夫婦〇姦に悩まされマダムアガテに相談。

ゆっくり殺す毒薬を入手して、最終的にカッセル公爵を弱らせた。

その後、トーマス・ボーモントと恋に落ち、2人でベルサイユを逃げようとしたがトーマスはシュヴァリエに撃ち殺されたため、ひとりフランスから逃げた。

シーズン3では再びフランスに戻るが、ローマ帝国の皇帝レオポルドのスパイとして王妃マリー・テレーズを毒殺する。

ベアトリス・ド・クレルモン/アミラ・カザール

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ソフィーの母でシュヴァリエの偽の従妹としてソフィーをルイ14世の愛妾にする目的でベルサイユにやって来た。

ルイ14世の命により、貴族を証明するための書類提出を求められた際、偽造して提出した。

プロテスタントの一員で、情報を得るためにファビアンと深い関係になるが、正体がバレたことに気づきファビアンに毒を盛った。

クロディーヌの治療により一命を取り止めたファビアンに、首を斬られて死亡。

カッセル公爵/ピップ・トレンズ

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フランスの北部に邸宅を構える権力者。

ルイ14世への陰謀を企てたが、家が焼かれると同時に財産を全て失ってしまう。

ベルサイユ宮殿に呼ばれたが、元掃除道具が置いてあったボロ倉庫を部屋として与えらるという屈辱を受けた。

その後、ルイから法務大臣に任命され、さらにソフィーという若い娘を妻として娶った。

元々野蛮な性格で、ソフィーを乱暴に扱っていた。

毒を盛られていることには気づかないまま、体調不良を理由に法務大臣を辞職。

それと同時に、トーマス・ボーモントがスパイであることを密告した。

しかし、ソフィーのタンスに隠してあったトーマスからの手紙を読み、自分が毒を盛られていたことに気づく。

カッセルはそれ以降、妻に手を上げないどころか「愛人は慎重に選ぶべきだ」と彼女を案じた。

床から起き上がれないまで弱った時、トーマス・ボーモントに首を絞められる。

ソフィーが止めるも、最期はソフィーの頬に触れ、彼女の名を呼んだ直後に息を引き取った。

ルイーズ/サラ・ウィンター

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ルイーズは、王妃の侍女だったがルイの目に留まり愛妾となった。

純真で信仰深いゆえに、王の愛妾になったことを大罪と考えるようになり、子を妊娠しているのにも関わらず修道院に入ることを希望し続けた。

王妃の侍女だったこともあって、好奇の目にさらされることに耐えられなかった。

何度も王に直訴し、最終的には王妃の協力もあってカルメル会修道院に入る許可を得た。