ドラマ『ボイス 110緊急指令室』5話ネタバレ考察。
妻を殺された敏腕刑事の樋口(唐沢寿明)と、父を殺された声紋分析官ひかり(真木よう子)がタッグを組み、殺人鬼を追う犯罪サスペンスドラマです。
緊急指令室に助けを求めたのは6歳の少年でした。事件を隠蔽しようとする黒い影は誰なのか……?
『ボイス 110緊急指令室』5話のネタバレ解説と感想を紹介します!
『ボイス 110緊急指令室』5話のあらすじ
新田(森永悠希)が何者かに殺された現場の様子から、3年前の事件の真犯人の協力者は沖原(木村祐一)ではないかと疑うひかり(真木よう子)。
ひかりと樋口(唐沢寿明)は、その証拠を探し始めますが…。
緊急司令室では、新しく“ECU”に加入した栞(石橋菜津美)が初めての電話を取ります。
電話から聞こえてくるのは、6歳の少年・歩(正垣湊都)の震える声でした。
歩は母親にお腹を包丁で刺されていて、洗濯機の中に隠れているというのです。
歩は母親の名前を知らないばかりか、家から出たことがないため住所もわからないと言います。
どうやら歩は養子として最近この家に来たと言うのです。
樋口と石川(増田貴久)は緊急出動し、歩が窓から見えた景色を元に特定した団地に向かいますが…。
『ボイス 110緊急指令室』5話のネタバレ解説
事件の被害者は複数人いる?
洗濯機の中で身を潜めながら助けを求める歩は、電話で衝撃の告白をします。
「お兄ちゃんがいたんだけど、お母さんと海に行って戻って来なかった。
その前にはお姉ちゃんもいたらしいんだけど、お姉ちゃんも海に行ったきり帰って来なかった。」
歩に虐待の疑いのある母親(ソニン)は、歩の他にも過去に養子を預かっていた経験がありました。
しかし、その子供たちは全員海で溺れて亡くなっていたのです。
今回の事件の被害者は、歩ひとりではありませんでした。
そして、過去に亡くなった子供たち同様に歩を海に連れて行こうとし、抵抗する歩のお腹を刺したのです!
樋口たちを操る謎の人物
団地に着いたものの、歩の母親の名前が不明なことから部屋番号まで特定できずにいます。
そこでマンションの管理室に虐待の疑いがある家庭はないか聞きに行くと、住人たちが口を揃えてある部屋を特定します。
血のついたTシャツが捨てられていたり、毎日男の子の泣き声が聞こえてくるというのです。
しかし、その部屋の住人を調べると子どもの年齢は8歳……。
案の定、その部屋に歩の姿はありませんでした。
「警察はこの部屋には来ないのよね?」と、誰かに電話する歩の母親。
警察を操り偽の情報を流す影の人物がひとりいるのです。
震える母親
歩を見つけられず焦る母親でしたが、歩が携帯を落とした衝撃音で洗濯機の中にいることがバレてしまいます。
通報から10分が過ぎ、いよいよ母親に見つかり絶体絶命の歩。
再び海に連れて行こうとする母親でしたが、ひかりは電話越しに話しかけます。
ひかりは母親の異常なまでの震えを感じ取り、過去に虐待をされた経験があることを察します。
歩の母親自身も実は養子で、義理の父親から相当な虐待を受けていたのです。母親の過去を調べると、全治1ヶ月もかかる怪我を負わされたほどでした。
母親は本意で虐待しているのではありません。
ひかりの言葉に涙が止まらなくなった母親は、歩を助けてと叫びます。
何とか母親を説得したひかりは、歩を保護しようとします。
すると、誰かが部屋に入ってきました。
足音から推測する男の年齢
樋口が部屋に到着すると、歩の姿はありません。何者かに連れ去られたのです。
歩の母親の旦那であるという推測が有力でしたが、ひかりは電話越しに聞こえた足音を思い出します。
旦那の年齢は39歳ですが、ひかりが聞こえた足音は小柄で60代の男性のようでした。
保険金目当ての犯行
あることに気がついた樋口は、再び管理人のいる管理室へ向かいます。
樋口は子供が隠れられるような場所はないかと聞くと、管理人は可能な場所があるから案内すると言います。
樋口に麦茶を渡しながら……。
樋口は密室に連れて来られました。
実は、この人物こそ歩の母親を虐待していた義理の父親であり、養子の子供達や母親の旦那を殺した真犯人なのです。
全ては保険金目当ての犯行でした。
犯人は樋口を殺そうとします。樋口はさっきの麦茶のせいで意識が朦朧としますが……。
実は、全て演技でした。樋口は初めからこの人物を疑っていたため、麦茶を飲んだふりをしたのです。
樋口が気づいた理由は2つです。ひとつは管理人室の机の上にあった作りかけの風鈴。
歩のいた部屋には同じような風鈴が飾ってありました。
もうひとつは、手にしていた305号室の鍵です。305号室は今は空き室であり、そこに歩を隠していたのです。
義理の娘が結婚したことにより、彼女だけが幸せになることが許せなかったというのが犯行の目的でした。
『ボイス 110緊急指令室』5話の感想
親のいない子供を狙った、本当に残酷な事件でした。
無事救出された歩がひかりに電話で話した言葉が印象的です。
「お母さんを助けて」
体に包丁を刺し、自分を殺そうとした人物を歩は助けてあげてほしいと言ったのです。
歩は外に逃げて助けを求めることができました。しかし、それを実際にしなかったのは、本当の母親だと思っていたからでした。
自分を傷つけている母親の辛さや苦しみも、歩は感じ取っていたのです。
歩は強くて賢い男の子であると同時に、心の優しい子だと思い、涙が止まりませんでした。
『ボイス 110緊急指令室』6話の見所
3年前の事件の核心に迫る樋口に黒い影が襲いかかりました。
何者かに囲まれ拉致される樋口……。
果たして、警察に真犯人との協力者は何人いるのか?また、次の犠牲者とは……?