【ウォーキングデッド】シーズン10第2話考察とネタバレ。
シーズン10第2話では、ウィスパーズの内部そしてアルファの過去、ベータとの出会いがフラッシュバックで描かれました。
知られざるアルファの使命、そしてリディアへのねじれた愛情とは?
【ウォーキングデッド】シーズン10ネタバレと考察
リディアがまだ子供だった頃、アルファとリディアはウォーカーの内臓を体に塗って彼らと一緒に歩いていました。
しかし、女性がウォーカーに襲われたところを見たリディアが、その恐ろしさに悲鳴を上げてしまいウォーカーに襲われます。
2人は、近くの建物に逃げ込みましたがそこにはマスクを被った大男が立っていたのです。
その男は、後にアルファの側近となるベータ
そして現在。
アルファとベータは、守護者(ガーディアンズ)を集めてウィスパーズを再結成しようと話していました。
鼻が効くという姉妹を連れて、ウォーカーを導きに行きますが、妹の方は子供を失ってから精神状態が不安定になり、今回の導きで仲間を危険に晒してしまいます。
妹は、キャンプに戻った後ベータに消されそうになりますが、アルファが止めます。
その後、アルファは地下に妹を呼びますが罰することなく許したのです。
【ウォーキングデッド】シーズン10ネタバレと考察(前編)
アルファの過去
アルファにまだ、”母親の部分”があったときのシーンがフラッシュバックで描かれました。
彼女は、リディアを守ることと行く伸びることに必死という感じで、今ほど壊れているような感じではありません。
しかし、逃げ込んだ建物の中でベータと出会い、本来持っていたであろうイカれた部分が顔を覗かせました。
ここでもベータの顔が明かされることはありませんでしたが、彼がなぜ今のマスクを被っているのかが描かれています。
リディアはまだ少女だったと言うこともあり、ウォーカーやこの世界に恐怖を抱いていました。
ところが、叫び声をあげて危険に晒されたのを機に、「ママのようになりたい」と思うようになったのです。
アルファは「その言葉を待っていた」といい、この瞬間から娘を守るだけの母親ではなく”娘を強くするため”の母親に変貌していきました。
「ママみたいになれなかったら置いていく」「ママとは呼ばせない」と。
かなりねじれた愛情ですが、アルファなりに生き抜く術を教えているといえばそうなのでしょうが……。
アルファに迷い?
アルファは、「リディアは自分が殺した」と仲間に嘘をついていました。
もちろんベータもリディアが生きていることは知りません。
しかし、アルファはそれを隠してこっそりと元のキャンプにリディアの”うさぎのぬいぐるみ”を隠していたのです。
アルファがひとりで行動するのを不審に思ったベータは、新たにガンマとなった”姉”から聞き、後を追っていきます。
ガンマは新キャラとして、今後注目すべきキャラクターです。
囁く者の一員で、アルファの部下。アルファに心酔しており、囁く者の動物的な生き方に共感している。ダリルたちの仲間になったリディアとは真逆の性格の持ち主と言える。
出典:FOX キャスト情報より引用
そこでベータはアルファの秘密を知ってしまいますが、アルファの狂乱ぶりに「誰にも言わない」と約束をしました。
ただ、この時点でベータはアルファの”母”としての捨てきれない部分を見てしまったので、今までのように彼女を信用できるかと言えばそれも怪しい気がします。
アルファがうさぎのぬいぐるみを隠していたのも、リディアを取り戻したいというアルファの弱さでした。
ガンマ役:ソーラ・バーチとは。
1982年生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。映画「アメリカン・ビューティー」で英国アカデミー賞に、「ゴーストワールド」でゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。映画:「ゴーストワールド」2001年、イーニド役「アメリカン・ビューティー」1999年、ジェーン役「パトリオット・ゲーム」1992年、サリー・ライアン役
出典:FOX【ウォーキングデッド】キャスト情報より引用
【ウォーキングデッド】シーズン10ネタバレと考察(後編)
アルファとベータの呼び名の由来?
アルファは、ベータと出会った時からこの世界に名前も何も必要ないと考えていました。
リディアにだけ名前があったのは母の愛の現れ?
当初、アルファは自分をAと名乗り、ベータにはBと名付けました。
それは名前ではなく”記号”で、今回”姉”もガンマと与えられたので、貢献した者には記号を与えるのかも?
A=アルファ、B=ベータと変わったの経緯は不明。
ウィスパーズの教訓?
ウィスパーズの意味はまさに”無”なのでしょう。
闇を歩き、なにも愛さず、何も恐れず、言葉も無用、死を歓迎、我らが世界の終わり
しかし、今回アルファの弱い部分が明かされ、ウィスパーズ自体も崩れ始める予感?
弱さをひた隠しにしている以上アルファは崇拝される存在ですが、もし知られれば総崩れです。
なぜ彼らの間にこんな教訓めいたことが出来たのか。
それは、アルファがベータを仲間に引き入れた時、彼を説得した言葉だったのです。
それにベータは同意したというような展開かもしれません。
ベータのマスクの秘密
ベータはマスクを取ったことは一度もないので、その素顔さえ分かりません。
彼の素顔を知っているのはアルファのみで、ベータは出会った当初からマスクを外すのを拒否していました。
ベータが被っているマスクは、彼の大切な人の顔。
過去、夜中に抜け出したリディアを探していた際、襲ってきたウォーカーをアルファが始末したのですが、そのウォーカ-こそがベータが大切にしていた人物だったのです。
彼がいるからベータはずっとその建物から離れなかったようですが、大切な人を失ってしまったら、そこに留まる意味が無くなってしまいます。
そこでアルファが、ベータに「一緒に行きましょう」と誘ったわけです。
ただ、ベータは彼を置いていくわけにはいきません。
そこでアルファは「一緒に連れて行きなさい」と、ベータの大切な彼の顔を削ぎ取ったわけです。
ベータが被っているマスクは、大切な彼の顔だったという衝撃展開でした。
愛はないというものの、彼らは”愛”の中で生きていたのですね。
【ウォーキングデッド】シーズン10第2話の感想
今回は、ウィスパーズ編ということで、メインキャストたちはひとりも出てきませんでした。
ただ、アルファの歪んだ愛情やベータとの出会いなど、今まで明かされなかった過去が描かれたので、実りがあったわけです。
今後の展開に必要不可欠な情報になると思います。
ベータもアルファも結局、”愛”を捨てることは出来ないのでしょうね。
しかし、他の者には捨てることを求める……矛盾ですね。
いつかは総崩れになるとは思いますが、彼らが破滅したとしてもこの世界に終わりはないのかもしれません。