【ウォーキング・デッド】がシーズン11第24話でグランドファイナルを迎えた。前回ではリディアが片腕を切り落とすことになったりジュディスが撃たれたり、仲間がウォーカーの群れに囲まれたりとショッキングな展開になった。そして今回のタイトル「Rest in Paece(安らかに眠れ)」では誰が永遠の眠りにつくのか⁉
【TWD】シーズン11完結 Rest in Paece(安らかに眠れ)ネタバレ
地獄絵図
前回、コモンウェルスの路地に追い込まれ窮地に陥った。
ジュディスを抱きかかえたダリルとキャロルは病院へと急ぎ、他の仲間はウォーカーと戦う。
しかし、まずジュールズがウォーカーに取り囲まれ、助けようとしたルークも噛まれてしまう。
ユミコたちは何とかルークを救い出し病院に運んだが医師はいない。
急ぎ、噛まれた足を切断したがルークが負った傷は大きく、ルークはユミコとマグナ、コニー、ケリーにハーモニカを渡した直後に息を引き取った。
ルークのベッドの隣には、意識不明のジュディスがいた。
ジュディスはダリルからの輸血で一度は目を覚ましたが再び意識を失ってしまう。
そうこうしているうちに、病院の外もウォーカーに囲まれていた。
入ってきたウォーカーと戦っていたが間に合わず、そのうち1体のウォーカーが石でガラスを割り群れがなだれ込んでしまう。
ジュディスをベッドで運びながら戦い、仲間の元へと向かった。
ロジータとユージーンとゲイブリエル
ロジータとユージーン、ゲイブリエルの3人はココと他の子供を見つけた。
しかし、逃走用の救急車がウォーカーに囲まれて動けなくなっていた。
ロジータはココを布でしっかり抱きかかえ、3人は救急車を降りてパイプをよじ登って建物に入ることに。
ロジータは途中で足を踏み外してウォーカーの群れの中に落ちてしまったが必死で戦い、救急車の屋根によじ登った。
ところが、ウォーカーが1体、2体と救急車を登り始める。
ロジータは、ゲイブリエルとユージーンが手を伸ばしている窓をめがけてジャンプし、パイプを掴み窮地を脱出した。
その後、仲間と合流しひとときの静かな時間を過ごす。
ユージーンがココの世話を代わるといったが、ロジータはココから離れようとしない。
さらに、ユージーンには気になっていたことがあった。
ロジータがウォーカーの群れに落ちた時だ。
ユージーンは恐る恐る聞く。
「ロジータ、君が落ちた時……」
ロジータは目に涙を浮かべながら微笑み、ユージーンに左肩を見せた。
噛まれていた。
ユージーンは声を堪えながら涙を流すと、ロジータは「まだ知られたくないの。平静を保って 私はまだ生きてる」と頼む。
ロジータは残り少ない時間を少しでも長くココと一緒に過ごしたかったのだ。
そして、ユージーンもまたロジータとの約束を守った。
仲間の元へ
プリンセルとマックスは、牢に捕えられているマーサーを救出しエゼキエルや他の仲間たちと合流し、仲間の兵士と連絡をとり医師のトニを呼び戻す。
リディアとアーロンも合流していた。
リディアはイライジャやジュリーの安否を心配し、アーロンがそれを宥める。
トニの治療のおかげで、ジュディスは危険な状態を乗り越えた。
ニーガンとマギー
ニーガンは、パメラを討つための準備をしていたマギーに協力を申し出たがマギーに断られ、納得のいかない様子でため息をつく。
その後、マギーはニーガンの姿が見えないことに気づく。
キャロルたちにニーガンを見たかと尋ねたが、誰も彼の姿を見ていないと聞きある予感を感じた。
ニーガンはマギーが詰めていた武器を持ち出し、自分でパメラを討とうとしていたのだ。
「誰がやっても同じだろ」
ニーガンはマギーがパメラを殺せば、この先地獄の苦しみに突き落とされることが分かっていたのだ。
パメラを殺せば本来のマギーに戻ることは出来ないと。
だから、マギーの代わりに自分がパメラを討とうとしたのだった。
ニーガンが妻と二人で跪かされたときに初めてマギーの気持ちが理解できたという。
そう・・・あの時、ニーガンはグレンたちを跪かせてルシールで殴り殺した。
「自分が許されるとは思っていないが、本当にすまなかった」
ニーガンは、マギーから夫を奪いハーシェルから父親を奪ったと心からマギーに謝罪した。
マギーはうつむきながら謝罪を聞いた後、ニーガンから武器を取り上げ「行くわよ」とその場を立ち去る。
最終決戦に向けて
敵はひとつ歩く死人だ
パメラは兵士や自分に必要な人物を連れ、エステート”場所に移動していた。
門の前には助けを求めて市民が溢れていたが、壁を登ってきた市民は撃ち殺していた。
それを目にしたマーサーはダリル達を逃がし自分たちは戦うと言う。
「トラックのガソリンは十分にある。家に帰れ 裏から出す 君らが戦う必要はない」
そこでエゼキエルが口を開く。
「コモンウェルスは救う価値のない町だと思うだろうが私には価値がある。彼らは仲間だ 君も。戦わずして人を死なせるなど許さない 見捨てない」
ユミコやマグナ、コニー、アーロンなどみんなが賛同する。
一方で、門の前にいるパメラをマギーのライフルが狙っていた。
傍にはニーガンもいて、タイミングを計っていると、パメラの背後から兵士を連れたマーサーがやってきて武器を下ろせと叫ぶ。
パメラはマーサーを逮捕するよう命じたが、左手から銃を構えたゲイブリエルたちが姿を見せ、反対側からはエゼキエルたちも現れパメラたちを囲んだ。
助けを求める市民の背後にはウォーカーの大群が迫っている。
ゲイブリエルが門を開けようと歩き出すと、兵士がゲイブリエルに銃口を向けさらにキャロルがその兵士に銃口を向ける。
その様子を見ていたダリルが言う。
「やめろ 何やってる バカげてるだろう 旧世界を目指したのが問題だ すべてを失うぞ 敵はひとつ 歩く死人だ」
パメラに従っていた兵士は、マーサーに従いパメラを逮捕する。
パメラが逮捕されたのを見たニーガンがマギーに、逮捕は彼女にとっては死ぬより辛いことだといいマギーも銃を下ろした。
ゲイブリエルやダリルたちは門を開けて市民を入れた。
その中にはイライジャやジュリーも居た。
手錠を掛けられたパメラは門の外に集まっていたウォーカーの中に、ジョナサンを見つけ自分を噛ませようとしたが、マギーがウォーカーを狙撃する。
「町を取り戻す」
そのためにはウォーカーの群れを町から離さなければならない。
みんな一丸となって、まずエステートから車両を出す。ウォーカーとの交戦は必要最小限にして食い止める。
車両は燃料貯蔵庫に行き準備が整った直後に門を開け、プリンセスが音だしてウォーカーを引き寄せる。
燃料に爆弾を仕掛けてウォーカーを一掃する計画だ。
ウォーカーが通りと同時に爆弾が作動し、広範囲で爆発が起きた。
計画は成功した。
町を取り戻した
町は落ち着きを取り戻した。
ニーガンのところにマギーがやって来る。
マギーは「あなたの言葉 ありがとう」とニーガンに告げた。
ニーガンに謝られたら許せるのかずっと考えていたというマギー。
マギーの出した答えは「許せない」だった。
ニーガンの顔を見ると、あの時の情景が浮かんでしまうと……。
息子を救ってくれたし努力してるのは分かる。だから私も努力してる。もう憎みたくないし苦しみたくない。誰かを憎む姿を息子に見せたくない。アニーと残りたいならその権利はある。
ニーガンは、マギーの話を苦しそうな表情で聞いていた。
平和を取り戻した仲間たちは、みんなで食卓を囲んでいた。
ルークに・・・ワインで乾杯する。
ダリルは窓越しにニーガンと目が合い頷き合う。
マグナとユミコもよりを戻し、みんなの幸せそうな姿を見てロジータが微笑み、ゲイブリエルが隣に座る。
「何もかも完璧 今を覚えていたい」
ロジータの言葉にゲイブリエルが違和感を感じる。
ロジータはゲイブリエルに噛まれたことをこっそりと伝えると、ゲイブリエルは静かに涙をこぼした。
2人の様子を見たジュディスは何かを察した。
結末
ロジータが噛まれたことはみんなが知ることになった。
支えられないと歩けないほどに弱り、ココが寝ているベッドの隣に体を横にする。
傍にはゲイブリエルが寄り添い祈る。
ロジータがココにキスをした後、ゲイブリエルがココを連れて部屋を出て、入れ替わりにユージーンがやってきた。
ユージーンが「君が居なかったら今の僕はいない」と感謝を告げると、ロジータは微笑みながら息を引き取った。
1年後、アレクサンドリアは平和な町になっていた。
ユージーンとマックスの間に、ロージーという子が授かった。
穏やかな日常を取り戻したアレクサンドリアは、エゼキエルが知事になり、鎧を脱いだマーサーが副知事として市民に向けて挨拶をしていた。
血の繋がりはなくともみんな家族だ。家族と共に生きて行くと約束する。
また、ダリルはバイクで未開拓地を回っているようす。
ジュディスには、ニーガンから贈り物が届けられた。
「JG」と彫られたコンパスと手紙が添えられていた。
メッセージには、コンパスのおかげで道を進めたという感謝の言葉と共に、ジュディスが夢に辿り着けるようコンパスは返すと書かれてある。
そしてーーーーーーーーーーーー。
ダリルはまた旅に出た。
見送るキャロルに「愛してる」と伝え、キャロルもまた「私も愛してる」と言い二人はハグして別れた。
ラストシーンでは、未だリックを探すミショーンの姿と家族を探すリックの姿が映し出される。
リックは、囚われていた何者かの手から逃げていたようだが見つかってしまい、持っていた荷物を近くにあった船に投げ入れた。
ヘリからは「グライムズさん ムダな抵抗はやめなさい おとなしく手を上げて リック生きている者は逃げられない」と呼びかけていた。
最後はミショーンの言葉で締めくくられた。
「生きるのは私(俺)たち」
その言葉は、失った仲間そして生きている仲間の映像と共に語りつがれていくーーー。
リックはヘリに手を上げーーーーーー笑みを浮かべた。
【ウォーキング・デッド】(完結)感想
今回、亡くなった仲間はジュールズ、ルーク、ロジータ。
完結編は冒頭から怒涛の展開で、目が追いつかないほどのスピード感あるカメラワークでした。
爆弾でウォーカーが吹き飛ぶ瞬間は、創造を絶するものが見えてきます。
完結にふさわしい映像でありストーリーでした。
何よりダリルの「やめろ 何やってる バカげてるだろう 旧世界を目指したのが問題だ すべてを失うぞ 敵はひとつ 歩く死人だ」というセリフ。
彼はきっとこの世界になってからずっと思っていた事なのだと思います。
これまでで一番人間らしいキャラクターだったような気がします。
きっとこのセリフが「ウォーキング・デッド」の全てを物語っているのでしょう。
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