【イエロージャケッツ】シーズン2全あらすじと考察。冬を迎えて2ヶ月、イエロージャケッツは厳しい寒さと食糧難に見舞われていました。そんな中、ショーナの出産やロッティの大怪我など次々と災難がイエロージャケッツを襲います。追い詰められた彼女たちは食糧を確保するため、犠牲をかけたゲームを始めます。
【イエロージャケッツ】シーズン2の新キャスト
ウォルター役/イライジャ・ウッド
役どころ:自称・市民探偵。掲示板を通じてミスティと出会い、ナタリー捜索の協力を買って出る。
俳優について:イライジャ・ウッドはアメリカ出身の俳優兼プロデューサーで、イングランド、ドイツ、オーストリア、デンマークの血を引いており、7歳上の兄ザカリアと2歳年下の妹ハンナも俳優として活動しています。
サラクーサ役/ジョン・レイノルズ
俳優情報
- 英語表記:John Reynolds
- 出身:アメリカ/ウィスコンシン州
- 生年月日:1991年8月5日
- SNS:Instagram
- 出演作
- サーチ・パーティー
- ストレンジャー・シングス 未知の世界
- ホース・ガール
役どころ:新米警官。無謀な行動が目立つアダムの相棒。
俳優について:アメリカ出身の俳優、作家、スタンドアップコメディアンのジョン・レイノルズは、18歳からシカゴでキャリアをスタートさせました。
【イエロージャケッツ】シーズン2第1話
あらすじ
本作は、とある高校の女子サッカー部”イエロージャケッツ”を取り巻く物語が、1996年の過去と現代を交錯しながら展開されていきます。
1996年
冬が訪れ、2ヶ月の月日が経ちました。
イエロージャケッツは食料も尽き始めたうえ、ジャッキーの死とハヴィの行方不明という負の連鎖に追い込まれていました。それでもなんとか希望を持ってハヴィを探し続けるイエロージャケッツに対し、ショーナは2ヶ月経ってもなお肉の保管庫でジャッキーの遺体と過ごしています。
ショーナはいつものようにジャッキーの遺体に話しかけ、ジャッキーから質問攻めにあった時のことを思い出していました。ジャッキーの質問の内容は次第にエスカレートしていき、ジェフとの初キスについて尋ねられたショーナは思わずジャッキーを突き飛ばします。
その衝撃でジャッキーの遺体は激しく床に打ちつけられ、左耳が取れてしまいました。以降ショーナはジャッキーの左耳を持ち歩き、ついにはショーナ自らジャッキーの左耳を口にします。
1998年
飛行機の墜落事故により遭難していた女子サッカー部イエロージャケッツは、無事に救出されて空港にいました。すでに空港には多くのマスコミが駆けつけ、飛行機に乗り込もうとするイエロージャケッツに声を掛けます。
ほとんどの部員が大勢のマスコミに詰め寄られて怯える中、ミスティとロッティの様子だけは違いました。ミスティはカメラに笑顔を見せ、ロッティはマスコミを見渡すなり大きな叫び声を上げて耳を塞ぎます。
その後、ロッティは両親の会見で話さなくなったことに加え、食事も睡眠も取らなくなったことが判明します。ロッティの両親は娘を治してほしいと医者に懇願し、ロッティは電気ショックのような治療を受けさせられました。
現代
トラヴィスの後を追おうとして謎の集団に拉致されたナタリーは、殺風景な部屋に唯一あるベッドに拘束されていました。そこへ食事を運びにきた女性にナタリーは、片手だけ拘束具を外してほしいと頼み込みます。
ナタリーは望み通り片手の拘束具を外してもらい普通に食事を取ると、食事係の女性を油断させ襲いかかります。脱出した部屋の外では謎の集団が儀式のようなことを行なっており、ナタリーは全体を取り仕切る女性を見た瞬間”ロッティ”の名を叫びました。
不倫相手のアダムを殺害してしまったショーナは不測の事態に備え、警察の尋問のシュミレーションや、捨てられずにいたアダムの免許証などを燃やします。
ショーナがジャッキーの耳を食べたのは、自分の方が優位であることの証明?
1996年のショーナは、自分のせいで取れてしまったジャッキーの遺体の耳を自ら食べました。ショーナの行った行動は通常なら到底考えられないものですが、イエロージャケッツは緑の生い茂る頃に飛行機の墜落事故に遭い、ショーナが耳を食べたのは冬を迎えて2ヶ月のこと。
つまりすでにショーナたちが遭難してから2〜3ヶ月ほど経っており、それだけの期間を通常の状態とはかけ離れた環境で生活していることになります。ましてや多感期の高校生たちともなれば、通常ではない環境にいるだけ感情や思考に悪影響が出てもおかしくはありません。
そもそもショーナがジャッキーを突き飛ばした際のやり取りも過去に起きた出来事なのか、ショーナの妄想なのかも怪しいところ。いずれにせよ、シーズン1第6話の考察にもあるようにショーナがジャッキーに対して強い恨みを抱いているのは確かです。
そのうえで、シーズン1第1話で現代のショーナが大嫌いなウサギを捕食していたことを踏まえると、こうしたショーナの行動は嫌いなものを食すことで自分の方が優位にあると証明しているとも考えられます。
【イエロージャケッツ】シーズン2第2話
あらすじ
1996年
依然として親友ジャッキーの死を受け止められないショーナは、1日のほとんどをジャッキーの遺体を安置する肉の保管庫で過ごしていました。そんなショーナに我慢の限界を迎えたタイッサは、ショーナが保管庫を後にした隙に中の様子を覗き、変わり果てたジャッキーの姿を目撃します。
ジャッキーの遺体は髪を編まれ、化粧までされていました。タイッサはこのことを全員に話し、今からジャッキーの火葬を行うことを宣言します。
しばらくして火葬の様子を見に行ったショーナは、煙が立ち込めるジャッキーの遺体と思しきものを見つけます。
次の瞬間、ショーナはお腹に手を当て「彼女が望んでる」と発言すると、おもむろに遺体を切り取り口に運びました。それを見たイエロージャケッツも後に続き、皆で遺体を貪ります。
現代
タイッサは未だ夢遊病に悩まされており、特に最近は選挙のストレスのせいか症状が悪化していました。ついには学校に居るはずの息子サミーの姿を自宅で見るようになり、連絡を受けた別居中の妻シモーネが駆けつけますが、どこにもサミーの姿はありませんでした。
慌ててサミーの捜索に出たタイッサとシモーネは、サミーが迎えを待っているという学校からの連絡を受けます。自分の異常さに動揺したタイッサはシモーネの言葉に気を取られ、交通事故を起こしてしまいます。
一方、ショーナは不倫相手のアダム殺害の隠蔽工作を図るも娘に勘付かれ、ナタリーは未だロッティの施設に捕らわれていました。
なぜコーチだけ遺体を食べなかったのか
1996年のショーナは妊娠中というのも関係しているのか、ジャッキーと思しき遺体を見るや否や躊躇うこともなく、遺体を切り取り口にしました。そんなショーナに便乗するかのようにイエロージャケッツも遺体を口にしますが、遠目にその様子を伺っていたスコットコーチだけは部屋に戻っています。
この時なぜスコットコーチだけが部屋に戻ったのかについては、大人と子供の耐久力の差が関係しているのかもしれません。スコットコーチの詳しい年齢はわかりませんが、彼が大人であることは確かで、イエロージャケッツはまだ高校生と子供です。
この大人と子供というところこそが、遺体を食べるか否かの判断に差を生んだのでしょう。
まず、人間は通常の状態ならば同じ人間を食べようとは思わないはずで、それは子供も大人も同じです。ところが、これが通常の状態とはかけ離れた飛行機墜落事故に見舞われ、何ヶ月も遭難生活を送る高校生だったとしたら耐久力が限界に達したとしても不思議ではありません。
ただ、スコットコーチだけは大人でまだ耐久力に余裕があったため、遺体を食べることに対する抵抗感が残っていたと考えられます。
【イエロージャケッツ】シーズン2第3話
あらすじ
1996年
イエロージャケッツがジャッキーの遺体を貪るところを目撃したスコットコーチは、完全に参っていました。ほとんどの時間をベッドで過ごし、ボーイフレンドとのやり取りを思い耽ります。
そんな中、タイッサが貪られたジャッキーの遺体を見てパニックを起こしたため、ナタリーは遺体の移動を買って出ました。墜落した飛行機まで遺体を運んだナタリーの前に、真っ白なヘラジカが現れます。
その頃、イエロージャケッツはジャッキーの遺体を食べたことに罪悪感を覚えるショーナを励ますべく、ベビーシャワーを開催します。タイッサとヴァンは夢遊病の行動を解析しようと森を散策していたところ、トラヴィスの弟ハヴィと遭遇しました。
現代
事故を起こしたタイッサが目を覚ますとそこは病院で、目の前のベッドにはシモーネの姿がありました。看護師に指摘されてシモーネの手のひらを確認したタイッサは、彼女の手のひらに描かれたシンボルに驚きを隠せません。
シモーネの手のひらに書かれたマークは、1996年の森などにあったシンボルと同じものだった
白昼堂々と車を奪われたショーナは相手の拳銃を奪い車を取り返そうとしますが、すんでのところで車に乗って逃げられてしまいました。思い出の詰まった車を奪われて怒りの収まらないショーナは、車に置きっぱなしだった携帯のGPSを追って車の場所を突き止めます。
そこは自動車整備工場のようで、ショーナは犯人から奪った拳銃を手に中へと入っていきました。
また、ナタリーは未だロッティの施設を抜け出せずにおり、そんなナタリーを心配するミスティは掲示板を通じて出会ったウォルター(イライジャ・ウッド)という謎の男と接触を図ります。
ロッティの能力は本物なのか
ロッティは、1996年ではセスナ機の墜落を示唆するかのような発言をしたり、現代では教祖のようなことしていたりと謎多き人物です。
現時点で判明しているロッティの能力は、予知能力と人を落ち着かせる能力の2つ。
ところが、これらの能力が本当にロッティ自身のものなのかについては謎が残ります。それというのも現代のロッティは人里離れた場所で宗教活動のようなことをしていますが、時折起こるフラッシュバックや幻覚に悩まされているのです。
これには、2つの可能性が考えられます。
まず1つ目は、ロッティの精神状況が不安定で起こっているパターン。
これはフラッシュバックや幻覚が起きる場合によくあるパターンで、過度のストレスや緊張状態などによる精神状況の悪化がそれらの症状を引き起こします。
2つ目は、ロッティ自身も何かしらの影響を受けているパターン。
そもそもロッティの能力がいつ出現したのかも定かではないうえ、シーズン1第5話にて霊と交信を図った際のロッティは何かに取り憑かれたかのようでした。これ以降ロッティの能力が増したようにも感じられますし、ロッティの能力は彼女のものではなく、取り憑いた霊のものという線も考えられるでしょう。
【イエロージャケッツ】シーズン2第4話
あらすじ
1996年
イエロージャケッツは厳しい冬の寒さと食糧難に見舞われ、とても追い込まれていました。怒りの矛先は狩り担当のナタリーとトラヴィスに向けられ、怒ったナタリーはロッティとの狩り対決を提案します。
ナタリーの対決相手にロッティが選ばれたのは、一部の部員が盲信的にロッティの能力を信じているからでした。
※ロッティは森で見つけたシンボルをショーナに贈った膝掛けにも刺繍しており、その膝掛けにショーナの鼻血がついた途端に多数の鳥が落ちてきたことがある
早速ナタリーとロッティは狩りの準備を行うと、それぞれ別の方向に進みます。ナタリーが湖でこの前の真っ白なヘラジカを見つけて格闘していた頃、ロッティは木の幹に血を捧げていました。
現代
ミスティは掲示板を通じて出会ったウォルターと共に、ナタリーの行方を追います。しかしウォルターの言動には謎も多く、そもそも掲示板ではショーナの不倫相手アダムの件でミスティに接触を図っていました。
その頃、ナタリーはロッティの秘密を探ろうとしており、当のロッティは幻覚に悩まされていました。追い詰められた様子のロッティは敷地内の木の幹に自らの血を捧げ、これで勘弁するよう懇願します。
また、夢遊病を悪化を痛感するタイッサは高校時代の恋人ヴァンを訪ね、ショーナは娘に嘘をつき続けることに限界を感じて全てを打ち明けます。
ロッティは何かに支配されている?
ロッティには不思議な点が多く、それは1996年も現代も変わりませんが、昔も今も変わらずにしている行動があります。
それは、ロッティ自ら”血を流す”ことです。
1996年ではナタリーと狩りの勝負をした際に木の幹で、現代では施設内の木の幹で自ら手のひらを切り血を捧げています。ロッティのこうした行動の発端は、シーズン1第5話で行った霊との交信にありました。
この交信を行った際にロッティは何かに取り憑かれ、「血を流せ、さもなければ」との発言をしています。この発言の意味はわからないにしろ、それからロッティは木の幹で儀式をするようになるなど行動に変化が起きています。
タイミングからしてもこのロッティの行動の変化はとても偶然思えず、霊との交信がロッティの行動に影響を与えた可能性が高いでしょう。事実、現代のロッティが血を捧げた際には「これでもう勘弁して」と懇願しており、ロッティは何かに支配されているものと思われます。
ロッティを支配する何かの正体はいくつかの可能性が考えられ、血や生贄などを捧げる必要があるのは悪魔か、一部の神や霊です。つまり、ロッティは1996年からずっと悪魔、神、霊のいずれかに支配されており、血を捧げ続けなければならない状況に置かれていることになります。
【イエロージャケッツ】シーズン2第5話
あらすじ
1996年
ショーナはお腹が大きくなり、出産を目前に控えナイーブになっていました。中でもロッティのカルトじみた言動が気に入らず、うたた寝中にロッティがお腹の子に話しかけていたことでショーナは怒り心頭に発します。
ロッティの声で目覚めたショーナはロッティを突き飛ばし、子供に悪影響だとして1人で小屋から出て行ってしまいました。慌ててタイッサがその後を追いますが、やがて2人を猛吹雪が襲います。
間もなくしてトイレの処理に行っていたミスティが戻り、一緒に行ったクリスタルとはぐれてしまったと助けを求めます。しかしこれはミスティの自作自演で、実はミスティこそクリスタルを死に追いやった張本人でした。
そんな中、これまでずっと沈黙を貫いてきたトラヴィスの弟ハヴィが、スコットコーチにだけ友達に戻らぬよう言われていたことを明かします。
現代
ナタリーはトラヴィスの死の謎を解明するため、ロッティが考案した方法を一緒に試します。すると、ナタリーはトラヴィスと最後に会った日と、墜落した飛行機内という2つのシーンが見えました。
トラヴィスとの回想シーンにはオーバードーズで意識朦朧とするナタリーの姿があり、その朦朧とする意識の中でナタリーは墜落した飛行機内の様子を見ていました。墜落した飛行機内にはツノをつけてベールで顔を覆った人物がおり、こちらに向かって歩いてきます。
ナタリーはトラヴィスの声で何とか意識を取り戻すと、「私たちが連れ帰った」とトラヴィスにしがみつきました。我に返ったナタリーはロッティに見たものを全て打ち明け、その話に驚きを隠せないロッティの背後にはツノをつけたベール姿の人物の影がありました。
あの時からそばにいた”何かの闇”の正体
ロッティが考案した方法で自身と向き合ったナタリーは、あの時から”何かの闇”がそばにいたことや、自分たちが持ち帰ったとの発言をしました。この何かの闇というのは、恐らくナタリーが直前に見た墜落した飛行機内を歩くベールで顔を覆った人物のことを指しているのでしょう。
もしこのベールで顔を覆った人物がナタリーの言う”何かの闇”だとするならば、それはロッティかもしれません。正確には、何かに支配されたロッティです。
ロッティが何かに支配されていることに関してはシーズン2第4話の考察で詳しく説明していますが、ロッティは悪魔か、一部の神や霊に支配されているものと思われます。何かに支配された状態なら自分の意思とは関係ない行動をしてもおかしくはないですし、ベールで顔を覆った人物とロッティは背格好も似ています。
また、もしこのベールで顔を覆った人物と、シーズン1第1話に登場したツノをつけてベールで顔を覆った人物が同一人物だった場合、皆を率いる立場にあるという点もロッティと共通しています。
【イエロージャケッツ】シーズン2第6話
あらすじ
1996年
ショーナの陣痛が始まり、イエロージャケッツは出産の準備に追われます。とはいえ高校生であるイエロージャケッツに出産経験はおろか、出産に関する知識すらもほとんどありませんでした。
頼みの綱は赤十字の訓練を受けているミスティだけで、ミスティを筆頭にチーム一丸となってショーナの出産に挑みます。その傍らではロッティ、トラヴィス、ヴァンを始めとする数名のチームメイトが捧げ物を集め、儀式のようなことをしていました。
現代
ナタリーに追い返されたミスティは自らロッティの施設に入所を決め、タイッサにも連絡をして施設に来るよう勧めます。すぐさまタイッサもヴァンと共にロッティの施設を目指し、その道中でショーナにも連絡を入れます。
ショーナは、不倫相手アダムの件で警察の取り調べを受けていたため電話には出れませんでしたが、代わりに電話に出た夫ジェフが伝言を預かりました。
その頃、ロッティはカウンセラーの元を訪れ、助けを求めていました。ロッティは悪化する幻覚を恐れているようで、それは段々と過去に意識が戻っていくように感じるとのことでした。
こうした一連の現象は、まるで”あの場所の力”、”あの場所の神”が己の存在を証明しているかのようだとロッティは訴えます。そして、「私たちは、あれの名の下にひどいことをした」と涙ながらに明かすのでした。
“あの場所の神”の目的はロッティ?
現代のロッティとカウンセラーの会話から、ロッティが恐れているものは”あの場所の神”だということが判明しました。あの場所というのは、ロッティの「あれの名の下にひどいことをした」との発言からして、1996年の墜落事故現場だと考えて良さそうです。
実際、飛行機が墜落してからのイエロージャケッツはチームメイトを共食いするほどの過酷なサバイバル生活を送っており、”ひどいこと”を余儀なくされていました。もしロッティの発言のあの場所が墜落事故現場を指しているならば、ロッティはあの土地を穢すようなことをして神の恨みを買った可能性が高いです。
神にも様々なタイプがあるため一概には言えませんが、神の恨みを買うような行為は限られており、主に神のもの(土地)を穢すような行為が考えられます。ロッティが25年経ってもまだ苦しめられていることから鑑みるに、あの場所の神の怒りを鎮めるためにロッティにはまだやらなければならないことがあるのかもしれません。
ロッティにそれを知らせることがあの場所の神の目的であり、あの場所の神はそれを伝えようとロッティに幻覚を見せていると推測することができます。
【イエロージャケッツ】シーズン2第7話
あらすじ
1996年
吹雪が止んでようやく外に出れるようになったイエロージャケッツは、クリスタルの捜索に出ます。
そんな中、ロッティだけは木の幹の前で立ち止まり、皆に先に行くよう促しました。唯一クリスタルの居場所を知っているミスティはクリスタルが転落死した崖下へと向かいますが、どこにもクリスタルの遺体はありませんでした。
ショーナは子供の死が受け入れられずにおり、ついにやり場のない感情を爆発させてロッティに殴りかかります。
現代
ナタリーとミスティに加え、タイッサとヴァン、ショーナもロッティの施設に入所します。ショーナたちはロッティの怪しげなプログラムに眉を顰めますが、ナタリーだけは至って真剣で、かつてのような危なっかしい様子は微塵もありませんでした。
逆にロッティはどんどん不安定になっており、またカウンセラーの元を訪れていました。そこでロッティは”あれ”がショーナたちと一緒にいるのを望んでいることや、あれを体で感じて心地よいことを明かします。
しかし次の瞬間、様子が一変したカウンセラーはロッティが本当の自分を受け入れるのを拒んでいると分析し、リスクのないものに価値があるのかと問いかけました。突拍子のない質問に動揺するロッティが質問の意味を聞き返すと、そこにツノを生やしてベールで顔を覆った人物が現れます。
クリスタルの遺体はどこにいったのか
シーズン2第5話にて、崖から足を踏み外して亡くなったクリスタル。
クリスタルは崖から転落死したため遺体は崖下にあり、それは一緒にいたミスティが確認しています。とはいえミスティはこの事実を隠しており、クリスタルとは吹雪ではぐれたことにしているので、崖下にクリスタルの遺体があることは誰も知りません。
この状況で考えられる可能性は2つです。
1つ目は、野生動物による仕業。
イエロージャケッツが墜落した森では熊や鹿が目撃されているので、置き去りにされたクリスタルの遺体が食べられたとしてもおかしくはないでしょう。ただ、仮にクリスタルの遺体が熊に食べられたのだとしても、熊の場合なら多少の残骸はあるはずです。
骨や臓物まで綺麗さっぱりないとなるとハイエナしか考えられませんが、あの森でハイエナなど見たことがありません。無論、イエロージャケッツが見たことがないだけで、ハイエナや他の肉食動物が生息している可能性は残っています。
2つ目は、イエロージャケッツの誰かが遺体を発見して動かしたパターン。
いくらミスティがクリスタルの転落死の件をひた隠しにしたところで、他のチームメイトが偶然遺体を発見してしまうことも有り得ます。しかも現在のイエロージャケッツは食糧難でほとんど食事にありつけていないため、誰かが食料にしようと遺体を持ち出していても不思議ではありません。
また、ロッティが儀式に使用した可能性もあり、ロッティはクリスタル捜索の際に木の幹を前に1人で何かをしようとしていました。かつてロッティは木の幹に心臓を捧げていたこともありますし、もしかしたらロッティは遺体を使用して儀式を行っていたのかもしれません。
【イエロージャケッツ】シーズン2第8話
あらすじ
1996年
ショーナの望み通り殴られ続けたロッティの顔は大きく腫れ上がり、原型を留めていませんでした。血尿まで出ており、ロッティの容体はかなり深刻でした。
食べ物もないことからなかなか回復もせず、死を悟ったロッティはもし死んだら自分の体を食べて生き延びるようミスティに伝えます。ミスティからロッティの発言を聞かされたイエロージャケッツは、ロッティの死を恐れ、あるゲームを開催しました。
それは、当たりのカードを引いた者を殺害して食料にするというものでした。
現代
ロッティの施設にいるショーナはジェフからの連絡で、不倫相手アダムの遺体が発見されたことを知ります。ショーナが慌てて家に帰ろうとしたところ、事情を知らないヴァンに車の鍵を捨てられ、全てを打ち明けざるを得なくなりました。
観念したショーナは全員の前で、アダムを殺害するに至った経緯を説明します。その際の話の流れで、タイッサが探偵を雇ってショーナたちの調査を行なったこと、ミスティがその探偵を殺害したことも明かされました。
ひと通りの話を終えると、ロッティはこうした問題は全て”あれ”によるもので、問題を解決するにはあれに従うしかないと主張します。そのためには昔のようにあれが望むものを与える必要があるとして、ロッティは6つのカップを用意しました。
そのうちの1つには、動物の安楽死に使われる薬が入っていました。
“あれ”が命を欲しがる理由
“あれ”についてはまだ謎が多く、今のところ現代のロッティとカウンセラーの会話からしか情報はありません。
現時点で判明しているあれに関する情報は、以下の通りです。
- あれというのは、あの場所の力、あの場所の神を指す
- ロッティの元にショーナ、ミスティ、ナタリー、タイッサ、ヴァン、トラヴィスが現れたのは、あれが一緒にいることを望んだから
- あれを体で感じる感覚は、奥深くて野生的で心地よい
- ツノをつけてベールで顔を覆った人物の「暴力を伴わない狩りで空腹を満たせる?」
これらはいずれもロッティのカウンセリングの際に判明したものであり、その信憑性の程はわかりません。そもそもカウンセラー自体がロッティの妄想だったようですし、この話自体もロッティの妄想という可能性もあります。
そうはいってもロッティがショーナたちにあれについての話をした際には、ショーナ以外あれの存在を否定しませんでした。もし本当にロッティがおかしいだけならショーナ以外もあれの存在を否定するはずなので、あれが存在するのは間違いないでしょう。
ただ、あれがショーナたちの命を欲しがる理由については謎が残ります。仮に、あれの目的がシーズン2第6話で考察したように、あれ(あの場所の神)のものをロッティが穢したのだとしても彼女たちの命を欲しがる理由にはなりません。
ショーナたちの命を欲しがるということは、あれはショーナたちに命を奪われたことがあるのか、はたまた命に値するほどの行為されたと推測することができます。
【イエロージャケッツ】シーズン2第9話
あらすじ
1996年
当たりのカードを引いたナタリーを助けようとして湖に落ちたハヴィの遺体が、ショーナたちにより小屋まで運ばれて来ます。トラヴィスは弟を失った悲しみに打ちひしがれ、目の前でハヴィを見殺しにしてしまったナタリーもひどく心を痛めていました。
それでも生き延びるにはハヴィを食糧とするしかないため、ショーナがハヴィの解体を行います。食事を済ませたイエロージャケッツが暖炉を囲んで団らんしていると、突然ロッティが”あれ”について語り出します。
それは、あれがロッティを選んだのは唯一声が聞こえる人物だっただけで、ロッティが声を聞けなくなった今はもう他に新たなリーダーがいるとのことでした。そして、ロッティは新たなリーダーにナタリーの名前を挙げます。
現代
ショーナはロッティの暴走を止めるべく一芝居を打ち、あれの存在を認めて昔のように狩りをすることを提案します。これにはロッティを止めるという思惑があり、ショーナたちは狩りの準備を行う間にロッティの入院の手配を行うことにしました。
早速ミスティがロッティの主治医に連絡をして入院の手配をしようとしたところ、そこへオーウェンが現れます。
その頃、ショーナの夫ジェフも娘キャリーを連れ、ロッティの施設へとやって来ました。そんなジェフたちの後を、アダムの事件を担当する警官ケヴィンとサラクーサ(ジョン・レイノルズ)がつけていました。
ケヴィンとサラクーサは施設に潜入してショーナを捜索しますが、ウォルターと遭遇したケヴィンは出された飲み物に薬を混入されており、そのまま亡くなってしまいます。
一方、サラクーサもウォルターに究極の選択を迫られていました。
ウォルターの目的はミスティなのか
ショーナの不倫相手アダムの件で掲示板を通じてミスティに接触してきたウォルターですが、その目的は明らかになっていません。
初めてミスティに会った時にはボートに住む百万長者だと自己紹介をしていたにもかかわらず、その後パズルを楽しむウォルターが映し出されたシーンでは豪邸に住んでいるようだったりと不審な点が多々見られます。
現時点でウォルターについて判明してることは、以下の通りです。
- 自称・市民探偵
- ハッキングが得意
- 役所の手続きが嫌いだからボートに住んでいる
- パズルをしていた場所はかなりの豪邸
- 建設現場が起こした事故でお金を得たため数年働いていない
- 母親に扮した他人を利用してまでミスティの職場に会いに来た
- 市民探偵で知ったミスティに何らかの魅力を感じている
- 祖母は夫を殺害して服役中
こうした情報のほとんどはウォルター自身がミスティに明かしたもので信憑性には欠けますし、大胆なエピソードが多いのも気になります。実際、ミスティから会いに来た理由を聞かれた際には「僕はシャーロックを探すモリアーティなのかも」と答えており、真面目に答えることはありませんでした。
しかしウォルターがミスティに会いに来た理由については、シーズン2第4話にてロッティの施設に向かう車内でのミスティとウォルターの会話にヒントが隠されていました。
気晴らしのために用意したカセットテープの内容からミスティにイエロージャケッツ目当てだと思われたウォルターは、イエロージャケッツに興味はなく、「ミスティには他の魅力がある」と発言しています。
もしこのウォルターの発言が本心だったなら、ウォルターの言う”ミスティの他の魅力”というものこそ、ウォルターがミスティに接触を図った理由なのかもしれません。
【イエロージャケッツ】シーズン3の情報
シーズン3の配信
【イエロージャケッツ】は、2022年12月時点でシーズン3への更新が決まっています。まだシーズン3の配信開始日は決まっておらず、現在アメリカでは俳優労働組合による俳優や作家のストライキが続いているため、シーズン3の配信日は発表されていません。
しかし共同製作者のアシュリー・ライルは、シーズン2とシーズン3の間にボーナスエピソードがあることを自身のTwitterで明らかにしています。ボーナスエピソードの配信日については、シーズン3に近い時期になるようです。
【イエロージャケッツ】は5シーズンの物語
そもそもイエロージャケッツは、共同製作者であり夫婦のアシュリー・ライルとバート・ニッカーソンが5シーズンでアイディアを売り込んだ作品です。
変動的なドラマ業界ではショーがキャンセルされる可能性は常にありますが、現時点でのイエロージャケッツは軌道に乗っているため、当面キャンセルの心配はないものと思われます。
とはいえ仮にこのまま人気が続いたとしても、イエロージャケッツを5シーズン以上のショーにすることはないとアシュリー・ライルとバート・ニッカーソンは断言しています。