【YOU-君がすべて-】シーズン2のあらすじとネタバレ感想。シーズン1で恋人のベックを殺してしまったジョーは、新たな人生を始めるべく名前を変えてロサンゼルスへ。しかし、ロサンゼルスで気になる女性と出会ってしまったジョーは、またしてもストーカーに……!?
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【YOU-君がすべて-】シーズン2のあらすじ
シーズン1で恋人のベックを殺害したジョー(ペン・バッジリー)は、名前をウィルと変えてロサンゼルスで新たな人生を始めることにしました。
愛するベックを殺してしまったことを悔やむジョーは、2度と愛する者を傷つけたくないという思いから、ロサンゼルスでは誰も愛すまいと心に誓いました。
また、執着しやすい己の性格をわかっている彼は、新しい住居アパートでは誰とも深く関わらないよう努めることに。
ところが、誰にも深入りしないという自制心はあっという間に崩れてしまいます。
とある雑貨店でラブ(ヴィクトリア・ペドレッティ)という女性を見かけたジョーは彼女を気に入り、策を弄して同じ雑貨店で働くことに成功。
それからは、いつもの様に気に入った女性(今回はラブ)に対してストーキング行為をし始めます。
ラブのほうもジョーに惹かれているようで、ジョーが気持ちを抑えようと努めるのも構わずグイグイとアプローチを仕掛けてきました。
やがて、2人は恋人関係に発展。
ラブの弟フォーティとも良好な関係を築き、順風満帆のジョーでしたが、ある時予想だにしない出来事が起こります。
なんと、フォーティから紹介されたガールフレンドというのが、かつて殺したはずの元カノ・キャンディスだったのです。
【YOU-君がすべて-】シーズン2のネタバレ
キャンディスの目的
かつて、交際中のジョーに殺されかけたキャンディスは、ジョーを探しだすことに成功し彼の目の前に現れます。
ジョーに殺されそうになったことを警察に言うこともできましたが、彼女はあえて警察には言わずにジョーと接触しました。
キャンディスの目的は、ジョーの周りにいる人間をジョーから守ること。
ジョーがベックを殺したことさえも見抜いているキャンディスは、もう2度と同じような犠牲者を出させないためにジョーを監視しようとします。
そのために選んだ方法が、ラブの弟であるフォーティと交際をし、出来るかぎりジョーを見張るというものでした。
ジョーが子供を守る理由とは?
シーズン1でジョーは、同じアパートに住む子供・パコを守ってあげていました。
今シーズンでも、同じ住居に住む15歳のエリーを、性犯罪歴のある映画プロデューサーから守ろうとします。
普段は執着心が強くてストーカー気質なジョーではありますが、子供に対してはとても優しく、何としても守らなくてはという正義感もあるのです。
ジョーはなぜ ここまでして子供を守ろうとするのか。
その理由はジョーの子供時代にありました。
父親から日常的に暴力をふるわれていたジョーと母親は、何度も父親から逃げようとするも叶わず、最終的に母親が父親を銃殺してしまいます。
それによりジョーは暴力からは解放されましたが、今度は母親に捨てられてしまうのです。
このような子供時代だったからこそ、大人になったジョーは愛というものに執着しているのでしょう。
また、ジョーが身近な子供を守ろうとするのは、過去の自分と重ねているからだと思われます。
デライラ殺害の意外すぎる犯人
新しく住み始めたアパートで、ジョーが特に親しくなったのはエリーとデライラの姉妹でした。
デライラは初めはジョーを警戒していましたが次第に心を開いていきます。
そんな中、デライラのボーイフレンドは、ジョーを怪しみ「ジョーには近づかないほうが良い」とデライラに警告。
何度も警告されるうちに気になってしまったデライラが、大家という権限を使ってジョーの部屋に侵入したところ、貸倉庫の鍵を見つけました。
デライラが貸倉庫に行ってみると、中には監禁用の檻が……。
ちょうど貸倉庫に現れたジョーは、檻の秘密を知ったデライラをその場でとっさに監禁したものの、彼女を殺す気はなく、長く監禁するつもりもありませんでした。
なぜなら、ジョーにとってデライラは友人であるし、それに何よりデライラを殺せばエリーが悲しむから。
ゆえにジョーは、デライラにタイマー式の手錠(16時間)をかけておき、自身は手錠が解除される前にロサンゼルスから逃げることにしました。
そうすればデライラを口封じのために殺さずにすむし、なおかつ自分も警察から逃げるための時間的余裕をもてるから。
彼はロサンゼルスから逃げる直前に、デライラが檻から出られるように扉をあけておこうと貸倉庫に一度戻りました。
すると……檻の中でデライラが殺害されていたのです。
*
実はジョーは、手錠にタイマーをかけた16時間の間にフォーティにドラッグを盛られたせいで、記憶が飛んでいました。
もしかして、記憶のない間に自分が殺してしまったのではないか。
そんなふうに気が気でないジョーでしたが、デライラを殺した犯人はジョーではありませんでした。
ジョーを守るためという理由で、ラブが殺したのです。
デライラが死亡すればエリーが悲しむことになり、それはジョーが一番避けたかった事態。
それなのに、ラブが殺してしまったのです。
デライラ殺しを知ったジョーはラブへの愛情が冷めていきますが、ラブの妊娠が判明したため仕方なく同居生活を始めることに。
ラストシーンは、ジョーが新たなストーキング対象を見つけたところで幕がおりました。
【YOU-君がすべて-】シーズン2の感想
前シーズンでは、死んだはずの元カノ・キャンディスとジョーが再会したところで終わりました。
それゆえに、シーズン2は“キャンディスとジョーの攻防戦”がメインに描かれるものだと予想したのですが、大きく外れました。
まさか、ジョーの新たなロマンスが描かれるとは。
ジョーが自分を変えようと努力していたのも束の間で、すぐに粘着気質のストーカーに戻ったのは面白かったです。
彼の粘着質なところや変態ぶりにドン引きしつつも、“これでこそジョーだ”という妙な安心感もありました。
そして、そんなジョーに負けていないのが今シーズンのヒロインであるラブです。
振り返ってみると、いつもラブのほうから積極的にアプローチをしていましたし、ジョーが一線を引いてもなお心に入り込もうとする女性。
さらに、双子の弟に共依存していたりと、相手と自分を同一化してしまうタイプの人間のように見受けられます。
そんな彼女だから、ジョーを守るためにいともたやすく殺人を犯したのでしょう。
その時の彼女の主張には、ジョーですら引いていました。
ジョーを上回るほど、ラブがサイコだった。
というこの結末は、衝撃的だったのと同時に、サイコな2人はお似合いのカップルなのでは?とも思えました。
ただジョーのほうは、後半すっかりラブへの愛情が薄れたようで、最後には彼女との同居生活を「牢獄」だと例えています。
ジョーにそこまで言わせるラブが、いかにヤバくて強烈な女性なのかが分かるラストシーンでした。