『t@gged』シーズン3第11話ネタバレ考察。ネット、電話の信用性を問う。全てはキャンプから始まった。

t@ggedタグドネタバレ サスペンス

『t@gged』シーズン3第11話。

ミスターMTの正体、黒幕の正体が判明した第11話。

すべてはキャンプから始まったあの日。

タグづけした者、タグづけされたもの、またその事件に巻き込まれた者……。

あの時、ダンバーに何が起こっていたのか、なぜ彼は死を選んだのか。

ゾーイの口からすべてが語られる!

PR

『t@gged』シーズン6第11話のあらすじ

ホークを追って向かったキャンプ場でのロッジで、ローワンとエリシア。

何者かに投げられた薬によって気を失ってしまいます。

2人が目を覚ました時には、首には天井から吊るされたロープが巻かれ、顔にはたき火で見たマスクをつけられていました。

両手は縛られて身動きが出来ない状態の2人の前には、ゾーイが座っていたのです。

ゾーイは、ライフルの銃口を2人に向けながらバレエのステップを踏んだり、ウロウロしてみたり座ったりと落ち着かない様子でダンバーの話から始めます。

ダンバーとゾーイはいとこ。

その割には、2人の生活環境は全く違っていました。

家が裕福なゾーイは豪華な家に住み、父親が留守の時は仲間を呼んで楽しんでいる一方で、ダンバーの家は狭く、彼が母の食事の支度や世話をしていました。

ダンバーが亡くなった当日。

翌日は、”誕生日のお祝い”を控えていたダンバーは、母に食事の準備をした後、ローワンに電話しましたが彼女は出ません。

すると、キャンプで作ったというサルの置物と、拳銃、サルのマスクをリュックに入れ、その足でゾーイの家へ行ったのです。

ダンバーは、ゾーイに一緒にパーティに行ってほしいと頼みましたが、ゾーイは友達が来る予定だからと断ります。

それでもダンバーは、来てほしいと懇願。

ゾーイは、ダンバーの様子が気になりつつも、やはり行くのを断ったのです。

ダンバーは、ゾーイに渡したいものがあると”サルの置物”を手渡し、そのままひとりパーティに向かいました。

その後、ダンバーのことが気になったゾーイは、電話をしましたが彼は出なかったのです。

そして、事件を知り愕然としたのでした。

PR

『t@gged』シーズン6第11話のネタバレ考察

キャンプで起こったこと

この事件はすべてキャンプから始まっていました。そして、ローワンとエリシアだけがキャンプに参加していません。

ゾーイは、前の学校で”キャンプで指導員と何度も関係を持った”と、よからぬ噂を立てられていましたが、彼女曰く「わたしは拒んだ」。

そう、指導員とゾーイの間に合意はなかったのです。

ところが、その話は別の形で広まってしまいました。

一度広まったら止めることはできません。しかし、ダンバーだけはゾーイを守ったのです。

ダンバーは、年上の子が噂しているのを止めようとしてボコボコにされても、ゾーイと一緒にいてくれました。

ゾーイにとって、ダンバーだけが味方だったようです。

ゾーイと指導員のことは、キャンプに行った者はみんな知っているはず。

ではなぜ、キャンプに行っていないローワンたちをタグづけしたのか。

元々、最初にタグづけしたのがダンバーだからと推測します。

タグづけに関わった者

今回11話では、モンキーマン、そしてミスターMTが関与するタグづけに関わった者、アッシュを襲った者など事件の流れと首謀者が見えてきました。

まず、タグづけや殺人関連の首謀者は、ゾーイとミスターMT(ランス)。

ランスは、自分のサイトをダンバーに伝えてあると話していたことから、ダンバーとランスも仲が良かったようです。

従って、ダンバーは亡くなる前までサイトの力を借りてモンキーマンとして行動していたと推測されます。

ダンバーは、顔の見えないネット上の友人ではなく、リアルな友人が欲しかったとゾーイが言っていたことから、自殺の根本的な理由は寂しさからだったと言えるでしょう。

ダンバーの死後、彼をイジメていたと思われる人物に復讐しようとしたのがゾーイ。

ただ、彼女はターゲットをローワン、エリシア、ヘイリーの3人に絞り込み、そこから枝広がりでダンバーをイジメていた者を巻き込んでいったという感じでした。

更に、ランスはゾーイに好意を持っており、ゾーイが喜ぶと思ってアッシュを撃ったということ。

ジェイクの拳銃がホークの部屋の引き出しから発見されたのは、エリシアがランスとホークの部屋に侵入した際に、彼が仕込んだものでした。

この細工により、次にローワンとエリシアがホークの部屋に入った時に、引き出しから拳銃を見つけホークがミスターMTではないかと疑いを掛けたのです。

ランスがエリシアに近づいたのは、彼女からネット上では見つけられない細かい情報を探るためであったと思われます。

ゾーイは2人に、「生き方も秘密も探るのは簡単だった、ネットでね」と話していました。

これは、彼女たちがネットや電話を簡単に信じたこと、仲間内のやりとりをスマホで行っていたこと、スティンガーと言った人間を疑わずに信じたこと。

ネット上の情報は、ゾーイが収集していたようですが、それ以上にミスターMTになったランスは最強だったとのこと。

エリシアを引き付けて信じ込ませて情報を探る。

彼女たちに同行すれば、仲間と思わせれば何を探っているのか、何をどう思っているのか、何もやらなくても手に入る情報だったということです。

タグづけされた者と巻き込まれた者

ゾーイの復讐として考えれば、ターゲットはキャンプに参加した者たちのはず。

しかし、ダンバーの復讐を引き継いだのだとすれば、ダンバーに気づかなかったローワン、ダンバーのぬいぐるみを奪ったエリシア、ダンバーをバカにした動画をネットに公開したヘイリーとニッキーもターゲット。

ゾーイからローワンに対しての復讐は、ダンバーに気づかなかったことではなく、彼の死を見ずに逃げ出したこと。

さらに、ダンバーの死後ゾーイを病んでるといったホークもターゲットとなりました。

それぞれが、ゾーイとダンバーに関わる人物。ランスはゾーイが喜ぶと思ってアッシュを撃ちエリシアの心を振り向かせました。

ブランドンは、自分を助けてくれたダンバーがイジメられているのを見ても助けなかったこと。

ショーンやトレヴァーは、zooに参加していたこともあり直接的にタグづけされていることはありませんでしたが、もしかしたら彼らも脅されていたのかもしれません。

ホークは、タグづけには関与していませんでしたが、”病んだ”と言ったことで復讐のターゲットになったようです。

ただ、ゾーイはホークが好きだったのかも?と分かるようなシーンがあったので、彼に言われたことは相当ショックだったと考えられます。

ダンバーが自殺した当日、ゾーイとホーク、ランスは一緒にいました。

キャンプ絡みなのか、子供のころから付き合いがあったのかは不明。

今回、ホークがキャンプ場にやってきたのはゾーイに会いに来たのではなく、ヘイリーのフリをしたゾーイに呼び出されたからでした。

ホークがキャンプ場に来たことで、ローワンとエリシアは彼もモンキーマンの仲間ではないか、ミスターMTではないかと疑わせるためと、キャンプ場でローワンとエリシアの遺体が発見され、犯人が頭を撃ち抜いて自殺するというシナリオを完成させるためだったのです。

すでに、別の部屋でホークを殺したというゾーイ。

ただ、ホークは本当に死んではいないような……。

彼が全く何も知らないというのは考えにくく、何かしら関与していると推測できます。

生存者はなし?死亡したと思われる人物

ダンバーの死は本当のようでした。9話でロッカーを開けるための暗号が「ダンバーは生きている」でしたが、これは本当にダンバーが生きているというのではなく、ゾーイがダンバーの意志を継いでいると言ってるような気がしました。

彼の死によって、タグづけが加速しているのは確か。

「パパの死を見た、それからさっきホークが死ぬのも。知ってた?人を刺すのは意外と簡単なの」

セリフ出典:『t@gged』シーズン3第11話から引用

ゾーイは本気で復讐に掛かっているようですが、ここでは「ヘイリーもいなくなったし」と言っているので、ヘイリーは連絡が取れていないだけで死んではいないと推測。

しかし、これだと彼女の復讐の観点がどこにあるのかがよくわかりません。

結局、全部自分のためにやっているとも言っていたので、ゾーイもランスも自分のために誰かに復讐しているということ。

察するにそれは、ネット、スマホといったものじゃないかと思います。

ゾーイの噂が流れたのもネット、ダンバーを死に追いやったのもネット。ネット、ネット、ネット……。

だからこそ、ネットやスマホに依存している者への復讐。かなり広い範囲になりましたが、ダンバーだけではなくゾーイにも心から信頼し合える友人がいなかったことと関係があるような気がしてなりません。

PR

『t@gged』シーズン3第11話を観た感想

キャンプで起こったことや、ゾーイの噂、自殺する直前のダンバーの様子などが明らかになった11話でした。

ゾーイはこの噂でとても傷き、父の死、ダンバーの死と続き精神的に壊れていたのかもしれません。

ネットやスマホが自分やダンバーを傷つけた、だからタグづけすることで復讐をしようとしたのではないかと思います。

ネットにはネットで、スマホにはスマホでと。

ゾーイ役を演じているエマ・デュモンは、『gifted』のポラリス役としても出演していますが、モデルだけあってスタイルは抜群です。

差し迫る表情、鬼気迫る表情は特に素晴らしい限り。背筋がぞっとするような見事な演技力に圧巻です。

11話ラストで、ゾーイがホークにトドメを刺しに行った隙に逃げ出したローワンとエリシア。

ライフル片手に追い詰めていくゾーイの表情にも注目です。